【スーパーマリオから学ぶ英語発音】

From  師範代Shinya(新村真也)

僕が小学生の頃、ファミコンブームが到来しました。

 

ドラクエ、スーパーマリオ、ドンキーコングなど、その後歴史に名を残す名作ゲームが登場したのがこの時期です。

 

僕の友達は、こぞってファミコンを買っていました。次々と発売される新しいソフトを手に入れ、新作ソフトの発売日の次の日は、その話題で持ちきりでした。

 

でも、僕の家にはファミコンがありませんでした。そもそも、僕の家には「おこづかい」という制度がなく、小学校の頃は自分で自由に使えるお金はありませんでした。

 

この頃は、毎月のおこづかいでファミコンソフトをゲットしている友達がうらやましく思えました。

 

遊び相手

ゲームというのは不思議なもので、最初の頃は自分ひとりでプレイしていても楽しくて100%満足できます。

 

でも、1週間~2週間くらい同じゲームをプレイしていると、すでに1回全面クリアをしてしまったりして、だんだん飽きてきて、他の刺激が欲しくなります。

 

その頃になると、「一緒にプレイする相手」が欲しくなります。

 

そんな時、ファミコンを持っていない僕は、クラスメイトにとっては、まさにうってつけの相手でした。

 

僕は、ファミコンをプレイする相手として放課後に友達の家に呼ばれるようになりました。

 

僕の当時のリアクションを見て、友達は喜びました。

 

僕にとっては、夢にまで見たファミコンをプレイできるのですから、当然、ウキウキした大きなリアクションになります。

 

「スゲー!!」

 

「うぉ-!!楽しい!これ!!」

 

と連発します。

 

そんな僕のリアクションを見て、友達も「自分が初めてファミコンを手にした時の感動」をもう一度味わっているようでした。

 

僕は素直な喜びのリアクションをするだけで、1円もかけずに、「ファミコンをプレイし放題の環境」を手に入れたのです!

 

ゲームに熱中していて気づいたこと

そんなある日、友達と「スーパーマリオブラザーズ」をプレイしている時に、あることに気づきました。

 

それは、「手に持ったコントローラー」と「ゲーム画面の中のマリオの動き」が無意識に連動してしまう、ということです。

 

たとえば、マリオがジャンプする時には、画面上のマリオの動きは弧を描きます。

 

すると、コントローラーを持った僕の手も、同じように弧を描いてしまうのです!

 

最初は友達がそれに気づいて、僕をからかってきました。

 

でも、その後で僕が友達を観察していたら、同じようにコントローラーをキャラクターの動きと同じように動かしているのです!

 

「おまえだって、同じじゃーん!」

 

僕もすかさず、突っ込みました。

 

法則を発見!

その後、僕らは自分たちの動きを観察した結果、どうやら、

「ピンチになった時ほど、コントローラーを持った手とマリオの動きが連動してしまう」

 

ことが分かりました。

 

「あと1機しか残っていない!ここでミスったらゲームオーバーだ!」

 

「ここで死んだら、またこの面の最初からだ!」

 

といった窮地に立たされた時に、集中力が高まって、画面の中のマリオの動きと自分の動きが一体化してしまうのです。

 

英語の発音も一緒

実は、今思い返すと、この時の僕と友達の経験は、英語の発音の習得に大きく関係しています。

 

英語の発音を学ぼうと思った場合、今までとはまったく違った舌の動きを学ぶことになります。

 

日本語を話すときに使う舌の動きと、英語を話すときに使う舌の動きはまったく違うからです。

 

でも、舌というのは口の中に隠れているため、動きを直接見るのが難しいです。

 

鏡で見ても、すべては見えません。それに、やったことのない動きを初めてやる時は、想像以上に難しいものです。

 

でも、人間の身体はつながっています。

 

マリオの動きに集中していると、勝手に自分の手もマリオと同じ動きをしてしまうのも、人間の身体はつながっている証拠です。

 

顔は身体と連動している

特に、顔の筋肉と身体の動きはつながっています。

 

たとえば、手にリンゴをもって、ギューッ!と力を入れてつぶそうとすると、いつの間にか顔の筋肉もひきつります。

 

逆に、身体の力を抜いてリラックスすると、顔の筋肉もゆるんできます。

 

ということは、

 

「顔の筋肉をコントロールしたければ、身体の他のパーツをコントロールして、連動させればいい」

 

ということになります。

 

この、「人間の身体の自然な習性」を利用して、舌の動きも自在にコントロールすることで、英語の発音をマスターするメソッドがあるのです。

 

僕はこのメソッドに出会ったとき、

 

「おぉ!これは!!ファミコンでスーパーマリオやってた時と一緒だ!」

 

と直感して、ピンときました。

 

次回の記事では、この発音上達メソッドについて詳しくお伝えします。

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