【人生初のテレアポ】

From  師範代Shinya(新村真也)

(※僕がカナダにビジネス留学していた頃の体験談の続きです)

 

→前回のつづき)

 

人生初のテレアポをかける僕の手は、小刻みに震えていました。

 

「なぜ、電話をかけるだけでこんなにドキドキするんだ?恐れるな!まずは練習だ!どんな結果になっても、この電話をかけたこと自体で成功だと思うんだ!」

 

そう自分に言い聞かせると、電話番号をプッシュしました。

 

プルルルル・・・

 

プルルルル・・・

 

プルルルル・・・

 

相手が出るまでが、やたら長く感じます。

 

ガチャッ!

 

出た!!

 

「Hello! ○○エージェンシー!」

(○○は会社名)

 

電話の相手が英語であいさつしました。

 

僕の作戦

僕は、この電話をかける前に決めていたことがありました。

 

それは、「第一声は日本語で話しかけてみる」ということです。

 

相手が日本人だった場合、日本語で話しかけた方が、親近感を持ってもらえると思ったからです。

 

僕「こんにちは。」

 

相手「あ、こんにちは。日本の方ですか!」

 

僕「はい!私、バンクーバーのアレクサンダーカレッジの新村と申します。」

 

相手「はい、どうも!」

 

(おっ!声のトーンが変わったぞ!明るくなった!仲間だと思われた雰囲気だ!)

 

僕「ホームページで○○エージェンシーさんの情報を見まして、日本の留学生にバンクーバーの学校をあっせんしていると書いてありました。」

 

相手「はい、そうですよ。」

 

僕「実は、アレクサンダーカレッジは、バンクーバーに去年できたばかりの学校です。

 

若者の集まるメトロタウン駅のすぐ前にあって、建物もできたばかりのビルなのでピカピカで、若い人たちが喜びそうな環境が揃っています。

 

もちろん、カリキュラムの内容も充実しています。

 

もし、○○エージェンシーさんのラインナップに、アレクサンダーカレッジを加えていただけたら、留学生への提案バリエーションも増えて、満足度が上がるかもしれません。

 

ぜひ一度パンフレットをお持ちして、ご説明させていただければと思ってお電話しました。」

 

相手「そうですか。それはありがとうございます。では、パンフレットを持ってご説明に来ていただけますか?」

 

(おっ!アポが取れた!なんと!!)

 

僕「はい!分かりました。ありがとうございます。今週のご予定はいかがでしょうか?」

 

相手「今週は都合がつかないので、来週の水曜の午前中でいかがでしょうか?」

 

僕「分かりました!ありがとうございます。では、来週水曜の午前中でお願いします。詳細は、また折り返しお電話させていただいてよろしいでしょうか?」

 

相手「はい、お願いします。」

 

僕「では、またすぐお電話します。ありがとうございました。」

 

相手「はい、ありがとうございました。」

 

日本語の力

僕は受話器を置いてから、抑えきれない興奮が奥の方からこみ上げてくるのが分かりました。

 

やったー!!

 

うまくいったぞ!初めてのテレアポだったけど、いきなりアポが取れた!しかも、あの雰囲気だったら、パンフレットを置かせてくれそうな予感がする!

 

それにしても、僕が日本人であることが分かった時点で、明らかに声のトーンが変わったのが分かりました。

 

なんというか、仲間だ!という感じです。

 

もし、これが日本で同じように電話をかけていたら、ここまで受け入れてもらえなかったかもしれません。

 

テレアポは基本的には「ウザい」と思われがちです。僕もこれまで、何とか電話勧誘のセールスをビシッとキツい態度で断ったことがあります。

 

でも、今回は僕が日本語で相手に話しかけたとたんに、声のトーンが明らかに変わりました。

 

明るくなったのです!

 

たしかに、僕がもしこの職場の受付で電話が鳴って出たときに相手が日本語をしゃべってきたら、大きな安心感を感じるはずです。

 

恋に落ちる留学生

異国の地で、同じ母国語を使う者同士が出会ったとき、ものすごい「仲間意識」を感じます。

 

たとえば、日本で街を歩いていて、見知らぬ人が笑顔で近づいてきて、「すみませ~ん!」と声をかけられたら、警戒すると思います。

 

でも、同じことを海外でやったら、警戒心が解かれます。

 

「あ、同じ日本人だ!」

 

と思い、それだけで親近感を感じてしまいます。これは、海外でしか起こらない心理マジックです。

 

日本から海外に出た留学生の男女が、現地で出会ってカップルになる、という話をよく聞きます。

 

そこには、この親近感の心理マジックが働いているのかもしれません。

 

僕はこのとき、それを感じました。

 

・・・つづく。

 

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