【至上最速の「すみません」】

From  師範代Shinya(新村真也)
 
(→前回のつづき)
 
 
※僕がTOEICテストで満点を狙うのをやめて、「自由に英語を使いながら生きる」と決めた頃のストーリーの続きです。
 
 
以前、僕がカナダに3ヶ月間留学していた頃のストーリーの中で、「店員さんの英語が速すぎて聞き取れない」というエピソードをお伝えしました。
 
 
レジカウンターで、
 
 
Do you want a bag?
 
(買い物袋は欲しいですか?)
 
 
と聞かれているのですが、
 
 
Do you が省略されて、
 
Want a bag?
 
になり、さらにwant と a がつながって、「ワナ」になり、最終的には、
 
 
「ワナバ?」
 
 
としか聞こえない・・・
 
 
というお話です。
 
 
なんでそんなに速く言うの?
 
 
なんでもっとちゃんと発音してくれないの?
 
 
とその時は思っていました。
 
 
でも、あれから数年して、僕は自分も同じような言い方を日本語でしていることが分かった瞬間がありました。
 
 

ネイティブの同僚とのランチ

それは、ネイティブの同僚とランチをしている時に起こりました。
 
 
同僚はスコットランド出身で、日本には6年ほど住んでいる状態でした。さらに、彼の付き合っている彼女は日本人なので、かなり日本文化に馴染んでいました。
 
が、彼はそれまであまり日本語の勉強に熱心ではなく、長いこと住んでいる割には、日本語力はイマイチ・・・ということを、自分でも自覚しているようでした。
 
 
そんなこともあってか、その頃彼はちょうど、日本語学習に本腰を入れ始めていました。
 
 
僕がしゃべる日本語に聞き耳を立てて、色々と質問するようになってきていました。
 
 
レストランなどで僕と店員さんとの会話のやりとりの後、
 
 
「今さっき、○○って言ってた?当たってる?」
 
 
という感じで、僕に確認してくるようになっていました。そんな状態で、僕と彼はランチに行きました。
 
 
僕らが入ったお店は、女子向けのオシャレな内装とメニュー構成で、男2人で入る雰囲気の場所ではありませんでした。
 
 
でも、僕らのランチタイムはいつもかなり遅めで、空いている時間帯だったので、僕らはあまり気にせず、よくそこにランチを食べに行っていました。
 
 
そして、いつものように端のテーブルに座りました。
 
 

いざ注文!

僕らはいつも、他にお客さんがいない中途半端な時間帯に行き、メニューはすぐに決めます。
 
 
なので、だいたい店員さんが僕らのテーブルのすぐそばで待っていてくれます。
 
 
でもこの日は他にお客さんがいて、僕らが注文メニューを決めた時には、近くにいませんでした。
 
 
そこで僕は、離れた場所にいる店員さんに呼びかけました。
 
 
「すみません!」
 
 
「はい!」
 
 
「○○と○○をお願いします。」
 
 
「分かりました。」
 
 
このやりとりを見ていた同僚の彼が、ひと言、ボソッと言いました。
 
 
Wow! That was the fastest すみません I’ve ever heard!
 
(ワオ!今のは俺が聞いた「すみません」の中で、最速だ!)
 
 
僕は、言われるまで分かりませんでしたが、たしかに、かなり速いスピードでしゃべっていることに気付きました。
 
 
 

至上最速の「すみません」

その後、彼に「さっきの『すみません』をもう一度言ってみてくれ!」と言われたので、何度かリピートして発音練習してみました。
 
 
すると、僕は自分が「すみません」ではなく、「させん!」と言っていることに気付きました。
 
 
彼はとても驚いていました。
 
 
「なんで『すみません』が『させん』になるの?どういう法則で音が短くなるの?しかもそれを店員さんが一発で聞き取れるって・・・すごいな!」
 
 
僕は彼のこの言葉を聞いて、自分がカナダにいた頃のことを思い出しました。
 
 
あの頃、僕はまったく同じことを思いました。
 
 
「なんで『Do you want a bag?』が『ワナバ』になるんだ?ネイティブのお客さんたちはこれを言われて聞き取れるのか?」
 
 

ネイティブと非ネイティブの違い

これが、ネイティブと非ネイティブの違いだと思います。
 
 
日本語でも、
 
「すみません」→「させん!」
 
 
「ありがとうございます」→「あざす!」
 
 
「いらっしゃいませ」→「しゃせ!」
 
 
と聞こえます。よく、「映画を字幕なしで聞き取れるようになりたい」という目標を言う人がいますが、その目標は、こういった「超速スピードのネイティブ発音」を聞き分けられるようになった後に訪れる世界です。
 
 
僕は、自分の日本語発音スピードに驚いているネイティブの同僚を見て、そんなことを思いました。
 
 
・・・つづく。
 
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