【ドキドキ!留学の初日】

 
From  師範代Shinya(新村真也)
 
僕がカナダのバンクーバーに到着してから4日目。週末が明けて、いよいよひとりで学校に行くことになりました。
 
バスに乗るための回数券もバッチリ購入し、もう小銭がなくても心配ありません。
 
とはいえ、やはりひとりでバスに乗り込むのは緊張します。乗り過ごしたらヤバいです!!
 
そこで僕は、バスに乗った瞬間に、運転手さんに「自分が降りたいバス停」を伝えました。そこへ来たら僕に教えてくれるようにお願いしておきました。
 
運転手さんはめんどくさそうにうなずいていましたが、ちゃんとバス停が近づいたときに教えてくれました。
 
ダウンタウンは、週末の昼に来るのと、平日の朝に来るのとでは、景色も人もぜんぜん違って見えました。自力で判断していたら、きっと僕は間違った場所で降りていたに違いありません。
 
バスを降りると、すぐに学校に到着しました。学校の前まで行くと、入り口に元気のいい日本人の女性インストラクターがいました。
 
 
 

日本人留学生に社会人男性が少ない理由

この学校では、毎週月曜日に新しい生徒を受け入れるシステムでした。
 
月曜の今日は、今週から学校に通い始める日本人同士でひとつの部屋に集まって、オリエンテーションを受けました。
 
メンバーは10人くらいいます。その中のほとんどが女性でした。僕と同じ男性は、大学生がひとりだけ。社会人男性はゼロです。
 
これは後から聞いたのですが、社会人の日本人男性は、一度会社を離れると年功序列のレールから外れたり、転職するにしても「働いていない空白期間」があると再就職に不利になるため、リスクを犯してまで海外留学する人はとても少ないそうです。
 
 
 

違う学校?!

日本人のインストラクターによる最初のオリエンテーションは、けっこう衝撃的でした。
 
一番最初に、インストラクターの女性が大きな声で叫びました。
 
「最初に確認しておきます。この学校名は、ILSCです!よく聞いてくださいね!ILSCですよ!違う学校の人はいますか?」
 
(え?来る学校間違える人なんているの?)
 
「実は、よくあるんですよ。初日に違う学校に行っちゃう人。語学学校は多いですからね。ここにいる皆さんは大丈夫ですかね?」
 
すると、ひとり手が挙がりました。
 
大学生くらいの女性で、すごく不安そうで今にも泣き出しそうな表情です。
 
インストラクターの人は、優しい表情で言いました。
 
「あなたが行くのはなんて言う学校名か分かる?」
 
「は、はい・・・○○です・・・ここじゃないんですか?」
 
「ここは違うの。その学校名は、私は初めて聞いたから、場所は分からないわ。じゃあ、その学校名を、下の受付に伝えてくれる?そこへの行き方を教えてもらえるから。」
 
「は、はい・・・あ、でも、英語で説明されても分からないかもしれません・・・」
 
「大丈夫!地図を見せながら説明してくれるから、分かるわよ」
 
「は・・・はい・・・」
 
彼女の自信のなさが伝わってきました。
 
そして、ついにその場で泣きだしてしまいました!
 
日本人インストラクターの人は、いったんオリエンテーションを中断し、彼女の肩をたたきながら、下の階へ連れて行きました。
 
部屋の中に気まずい空気が流れました・・・
 
 

気合と根性で何とかなるのか?

僕は思いました。
 
(そうか・・・日本では「留学すれば、英語なんてどうにかなる!その場に行けば、聞けるし話せるようになる!」っていう根性論が通ってるからな・・・
 
実際、そうやって英語を身につけた人も中にいて、そういう人たちが本を書いたりしてるからな・・・
 
それを読んで、英語力がゼロでも度胸と根性で留学しちゃう人も多いって聞くけど、本当だったのか。
 
でもやっぱ、自分が行く学校の名前も確認できない状況では、どうにもならないような気がするけど・・・)
 
日本での英語トレーニング経験を通して、「英語力が身につく科学的なプロセス」が身体で分かっていた僕には、その根性論はまるで、「ウサギ跳び」でヒザを壊すようなトレーニングさせられているように見えました。
 
言葉がまったく通じない状況を乗り越えるには、相当な精神力と度胸が必要です。僕にはそんな強靱な精神力はありません。
 
 

日本は安全

しばらくして、インストラクターの人が帰ってきました。
 
「ごめんなさいねー!こういうこと、実は初日は毎回あるんですよ。逆にこの学校に入学する生徒が、違う学校に行っちゃったりね。だいたいみんな途中で何かがおかしい!って気づくんだけどね。まあ、これも留学のいい思い出よ!」
 
明るい声でそう言うと、すぐに話題を切り替えました。
 
「さあ、じゃあ今日みんなに伝えたいことはね、ここは日本じゃない!ってこと。当たり前だけどね。」
 
(ぬぬ?どういうことだ?)
 
「どういうことかって言うと、日本ほど安全な国は、世界中どこ捜してもないってことなの。」
 
(おっ!治安てことか!これは聞いておかねば!)
 
「みんなが日本で当たり前にしていたことが、海外ではすごく危険なことになることもあるの。」
 
(ほぅ!!)
 
「たとえば、バスや公共の乗り物の中で寝ちゃうこと。これは、どうぞ盗んでくださいって言ってるようなものよ。財布なんてあっという間に取られちゃう!」
 
会場がシーンと静まり返りました。
 
「しかも、ここにいるのは若い女性が多いから言うけど、物が取られるくらいなら、まだマシな方。何より大事なのは、あなたたちの身体よ。公共の場で居眠りすることは、あなたの大事な身体に何されても文句言えない状況になるの。」
 
「言ってること、分かるわね?」
 
(ぬぉー!!そんなに危険なんですな!)
 
「あと、知らない人にホイホイついてくのもダメ。自分の身は自分で守らないとね!」
 
(う~ん、このセリフ・・・なんか、小学生の頃に聞き覚えがあるぞ!)
 
「あと、夜にぜったいに出歩いちゃいけないエリアを伝えるから、手元にある地図を見てくださいね。こことここは、危険度は「中」。ここは、危険度「大」よ。ここら辺は、麻薬中毒者が出没するゾーンよ。」
 
(ヒー!マジ?!コワッッ!!)
 
「・・・と、ここまで危ない場所や行為を説明してきたけど、それでもこのバンクーバーは、カナダの中でも一番安全な地域なの。警察官の数も多いしね。だから、今言ったことだけ気をつけてれば、安全よ。アメリカと違って銃も禁止されてるし。安心してくださいね。」
 
(そうか・・・これで一番安全なのか・・・逆にスゴいな!日本の治安!!)
 
 
 

スピーキングテスト

その後は、それぞれ下の階に移動して、先生たちがズラっと横に並んでいるブースにひとりずつ入っていき、対面の英語スピーキングテストを受けました。
 
内容は、前に日本で電話インタビューを受けた時とほぼ同じで、仕事や趣味、留学の目的などを聞かれました。
 
(ここでレベルジャッジするなら、あの日本での電話インタビューは何だったんだ?)
 
そんなことを思いながら、トータル10分くらいのトークのあと、自分が明日から行くクラスが伝えられました。
 
僕のクラスは・・・希望通りの「ビジネスコース」です!!
 
僕は、この「日本人の集まるクラス」では、けっこう上の方でした。ほとんどが学生で、日本人の社会人は僕以外で2人だけでした。
 
そして、そのうちのひとりはなんと、TOEIC900点以上を持つ実力者でした!しかも、僕と同い年です!!スゴい!!
 
その人以外は、初心者レベルに見えました。
 
僕はこの「日本人グループ」の中では、デキる方に属しているように見えました。
 
「やっぱ、日本で訓練しておいて良かった!!」
 
でも、そんな自信も、翌日には粉々に打ち砕かれることになるとは、この時には思いもしませんでした・・・
 
・・・つづく。
 
 

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From  師範代Shinya(新村真也)

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