(→前回の続き)
イメージ英文法を使った勉強を始めてから、僕はいつの間にか、あれほど嫌っていた座学が好きになっていきました。
机の前に座って、音読教材を開きながら、その中の英文をイメージ英文法の視点で分析していく作業。
それが僕にとっては、ワクワクする時間でした。
「なぜ、ここで the なんだろう?」
「なぜ、ここで過去形ではなく、現在完了のhave が使われているのか?」
など、ちょっとした疑問を解消していくのが、楽しかったのです。
イメージ英文法で分析すると、それまで「意味が取れるからいいや」と流していた部分に、ふとした疑問がわくようになります。
この「気づきの視点」が、ルール暗記型の英文法学習との最大の違いです。
ちなみに、僕は今でも音読トレーニング用のビデオ講座を作る時には、この分析をめちゃくちゃ細かくやっています。
よく、僕の音読セミナー受講生の方々からは、「自分では絶対に気づかずにスルーしていたであろう場所が、めちゃくちゃ大事だと気づいて、目からウロコでした!」という声をいただきます。
この理由は、やはり「視点の違い」だと思います。
今の僕は、過去の自分にはなかった「ネイティブの視点」で英文を見ているので、気付くポイントが多いのです。
そこを先回りして、セミナーとして解説すると、とても喜ばれます。
さらに、その視点を持つのは僕だけではありません。受講生の方々も、時間と共に視点が変わっていくのを感じます。
最初の頃の受講生からの質問は、「この単語は、後ろのどの英単語にかかってくるんですか?」といった、文法解析タイプの内容が多いです。
でも、時間と共にだんだん質問の質が変わってきます。
「ここでこの言い回しが使われているのは、○○な気持ちを表現するのにピッタリだから、ということでしょうか?」
という感じの質問です。
こんな風に、「英文の中にある、話し手の気持ちにフォーカスする視点」が身についてくると、どんどんネイティブの英語に近づいていくことができるのです。
僕も初めてイメージ英文法を使った勉強法を始めた後に、同じような変化が自分の中に起こり始めました。
1つの英文を、とことん分析するメリット
英語の勉強をしていると、つい「先に進みたい衝動」に駆られがちです。
たとえば、1冊のテキストを始めたら、できるだけ早く終わらせたい。
たくさんのテキストを次々とこなす方が、英語力が上がる気がする。
だから、今やっているテキストをいかに早く終わらせるかばかりを考えてしまいがちです。
でも、英語力の伸びは、読んだテキストの冊数と比例するわけではありません。
同じ期間でも、
①サラッと表面だけ読んだ本が10冊
②イメージ英文法を使って、話者の気持ちまでを分析し尽くした1冊
を比べた場合、人から「スゴいですね!」と言われるのは①ですが、本当の意味でどちらが身になるかと言えば・・・はやり②の方だと思います。
少なくとも、僕は②の道を選び、実際に英検1級まで合格できました。
(「多読」と呼ばれる、大量の英文を表面だけサラッと読んでいくトレーニングもありますが、それはあくまでサプリメント的な位置づけです)
僕は、イメージ英文法を使った勉強を始めてから、「1つの英文をとことん分析して、音読して、味わい尽くす」という作業を、コツコツと進めていきました。
すると、不思議なことが起こり始めました。
自分の話す英語にも、少しずつ「気持ちを乗せる」という意識が芽生え始めたのです。
気持ちを乗せた言い回し
「今、自分は100%そうだと思っている!だからここでは、will を使おう!」
「ここを過去形でサラッと流す気にはなれない。今でも影響はあるんだから、ここは現在完了の have を使おう!」
というように、英単語や文法の選択基準が、ルールではなく「気持ちベース」になっていきました。
これが、ネイティブに近づいていく感覚だと思います。
もちろん、ネイティブや帰国子女のように、「英語で考えて英語で話す。日本語は一切頭に浮かばない。」みたいな、高度な状態ではありません。
むしろ、僕が言いたいことが頭に浮かぶ時には毎回、先に日本語でした。
でも、それを頭の中で英語に変換してアウトプットしようとした時に、「ネイティブに近い視点で英文を考える」という意識が身についたのです。
これは、僕の中で大きな変化でした。
瞬間英作文トレーニングにも、効果絶大!
ちょうどこの時期に、僕は瞬間英作文トレーニングも始めました。
瞬間英作文トレーニングは、短い文章の日本語訳を見て、素早く英語に変換して話す練習法です。
同じ文型ごとに並んでいる短い文章を、システマチックに英語に変換していきます。
そうすることで、身体に文型を刷り込むことができるのです。
ただ、同じように瞬間英作文トレーニングをしていても、どこに意識を向けるかで、効果は大きく変わってきます。
あくまで表面的な文法だけを意識するのか?それとも、「文法の奥にある、ネイティブの気持ち」に目を向けられるかどうか?で、成果が大きく変わってきます。
気持ちに目を向けなければ、「文法的には正しくて意味は伝わるけど、ちょっとぎこちない英語」になりがちです。
気持ちに目を向ければ、「多少ミスしても言いたいことが伝わる、自然な英語」になるのです。
僕はラッキーなことに、瞬間英作文トレーニングを始める前の段階でイメージ英文法に出会えました。
おかげで、最初からネイティブの気持ちにフォーカスしながら瞬間英作文トレーニングを続けることができたのです。
すると、僕の話す英語を聞いたネイティブの反応も、変わってくるようになりました。
・・・つづく。
P.S.
瞬間英作文にイメージ英文法を組み込んだビデオ講座はこちら
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