from 師範代Shinya
(→前回のつづき)(→この記事のシリーズを1話目から読む)
多読トレーニングのおかげで、僕のカナダでの留学生活は救われました。
もし多読を知らなかったら・・・
日本にいる間に多読を始めていなかったら・・・
きっと、現地でとても苦労していたでしょう。
多読の効果を実感したことで、その後も読みの力が足りないと感じた時にも、「多読すれば大丈夫!」という安心感がありました。
カナダから帰国後にすぐ受けたTOEICは、870点まで上がりました。
特に対策などはしていないので、これは確実にカナダ滞在中の多読の効果だと思います。
カナダでは、学校で授業を受ける時にも時間制限付きでリーディングの時間が必ずありました。
仕事をしている時にも、高速で英文を読む時間がありました。
特に前半の1週間は、ほとんど1日中、競合他社のウェブサイトの英文を読んで必要な情報をくすい取る、という作業を繰り返していました。
多読する環境が整っていたのです。
日本に帰国後、英会話スクールの講師に転職したことで、多読からは離れていました。
レッスン準備に忙しすぎて、自分のトレーニング時間が減ってしまい、音読しかできなくなったからです。
1年ほど多読から離れていましたが、その間はTOEICを受けてもまったく点数が変わりませんでした。
ずっと850点~870点前後をうろうろし続けました。
そして1年たって仕事がだんだん落ち着いてきた頃に、また多読を再開しました。
以前やっていたラダーシリーズや、ペンギンリーダーズなどの物語系のテキストです。
多読を再開してから1年後、TOEICの点数がついに900点を超えました。
英検1級への挑戦
その後はさらに、英検1級に挑戦するために、多読を続けました。
英検は社会問題のトピックが出題されるので、多読の素材も変えました。
英語学習者向けの英字新聞として有名な、週間ST(現在の名前はアルファ)と、アサヒウィークリーの2誌を毎週定期購読するようになったのです。
リアルタイムで時事ネタを英語で仕入れるのは、とても楽しくやりがいを感じます。
また、英字新聞の方が本よりもサイズが大きくて目立つので、電車内では他の乗客からチラ見されやすいです。
これが、僕のモチベーションに火を付けました。
多読を英字新聞に切り替えたことで、電車内で外国人に話しかけられる機会が増えました。
「Do you study English?」
みたいに声をかけられたことが何度かあります。
確かに、異国の地で現地人が自分の母国語で書かれた新聞を読んでいたら、気になって声をかけてしまう気持ちも分かります。
また、僕が電車内で多読している時には、外国人だけではなく日本人の留学帰りの女性から声をかけられたこともありました。
英字新聞を電車内で読むことは、想像以上の目立って、新しい人間関係を作るのにも役立つと気付きました。
そんな感じで多読を楽しんで続けながら、1年半後、ついに英検1級に合格することができました。
多読は最強の勉強法
僕が自分の体験から言えることは、「多読にはすごいパワーがある」ということです。
僕の中では、①音読、②瞬間英作文トレーニング、③多読、この3本柱を続ければ、英語力は確実に伸ばせると感じています。
ある程度の基礎力(TOEIC換算で600点前後)がついてきたら、多読を取り入れると効果が感じられやすいでしょう。
僕の体験だけではありません。
これまでに見てきた英語学習者の方々で、急激にTOEICの点数が伸びた人たちに秘訣を聞くと、「問題集を解きまくる試験対策」以外では、多読で点数が上がった人の割合が一番多かったです。
以前見たニュース記事では、小さな頃から多読を続けていた女の子が、小学校6年生でTOEIC980点を取ったそうです。
多読には、これだけのポテンシャルがあります。
多読を続ける秘訣は、「内容への興味」
多読を続けるための秘訣は、「自分が読みたい内容、興味が持てる文章」を選び続けることです。
そうでないと、途中で飽きて気が散ったり、眠くなったりします。
そもそも、興味がないトピックを読むのは日本語でさえツラいです。
英語だったら、なおさらです。
だから、必ず自分の興味に合わせてトピックを選びましょう。
もちろん、英文のレベルも自分にとってカンタンでスラスラ読めるなものにすることが大事です。
そこさえ守っていれば、多読は大きな英語力アップにつながる可能性があります。
2023年のあなたの英語学習の新しい試みとして、多読を加えてみてはいかがでしょうか?
(完)(→この記事のシリーズを1話目から読む)
p.s.もし多読に適した本やサイトを知りたい場合は、こちらの動画で紹介していますのでご覧ください↓↓↓
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From 師範代Shinya(新村真也)
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