from 師範代Shinya
(→前回のつづき)
※最近、念願の海外生活を実現するために、マレーシアでの仕事をゲットしたIKさんのインタビューの分析の続きです。
前回の記事では、IKさんがTOEICの目標点数を達成する前に海外の仕事に応募し始めることで、今回の仕事ゲットにつながったことをお伝えしました。
実際に仕事が始まってみないと、必要な英語力のジャンルが分からないものです。
・英語のメールを読んだり返信したりするのがメインの仕事になるのか?
・英語で電話を受けるのが仕事のメインになるのか?
・英語での会議がメインになるのか?
などは、実際に入社してみないと分かりません。
業界特有の専門用語や、社内でよく使われる言い回しなども、事前に予測することはほぼ不可能です。
だからこそ、外資系企業にとっては、応募者のTOEICの点数はあくまで目安に過ぎず、
「入社後に必要な英語スキルを身に付ける下地の英語力」
程度にとらえているのでは?と思います。
今回、IKさんにはその下地の力があると判断されたのです。
おそらく、その判断材料で一番大きな要素を占めるのは、面接だと思います。
これは僕がなんとなく感じていることなのですが、海外企業は日本企業に比べて書類選考の重要度に差がある気がします。
日本だと、書類選考の時点でかなり絞っていくイメージがあります。
たくさんの応募者が来る大企業ではなく、中小企業であっても、書類選考を厳しめに設定して、面接はあくまで「書類選考を勝ち上がった者に与えられるチャンス」のようなイメージです。
面接に進めること自体、狭き門のような感じです。
これはあくまで、僕自身が日本で何度か転職活動をしてみて感じた、肌感覚です。
対して海外では、履歴書はあくまで形式的なもので、「とりあえず面接してみて、応募者の雰囲気を確認する」ぐらいの軽いイメージがあります。
少なくとも、僕が実際にカナダの企業で働いた時の書類選考~面接の流れはそんな感じでした。
帰国後に英語講師になってからも、外資系に転職する人たちをたくさん見てきましたが、割と面接まではすんなり進むイメージでした。
また、企業によってはインターン制度を使って、まずは先に現場に入ってもらい、しばらく働きっぷりを見てから、本採用するところも多いです。
日本企業に比べて、外資系の方が人材を採用する時のフットワークが軽い気がします。
おそらくこの違いは、海外の文化では転職が一般的で人材が流動しやすいのに比べて、日本企業は終身雇用がベースになっているという、文化や法律の違いも影響していると思います。
そう考えると、外資系企業に応募する側もフットワークを軽く行動した方がうまくいきやすいのかもしれません。
得意なスキル磨きに集中したIKさん
IKさんはセブ島での留学から帰ってきた後、英会話力を落とさないように、オンライン英会話のネイティブキャンプのレッスンを毎日数コマ受けていました。
ネイティブキャンプは、1日何コマ受けても月謝が変わらないらしく、コスパが良いのです。
IKさんの強みは、コミュニケーション力です。
セブ留学中も、TOEIC戦略コースを受けたにも関わらず、スピーチ大会に出場したり、たくさんの外国人の友達を作って交流していました。
IKさんは相手と直接話すことで、自分の価値を伝えられるタイプなのです。
就職も面接まで持ち込めば、かなりの確率で通ることは目に見えています。
だからこそ、コミュニケーションに必要な英会話力を落とさないために、帰国後にも英会話レッスンを最優先して受け続けました。
これまでの流れをまとめると、
①留学前に、日本でできるだけ英語力の土台を作る。
②留学中には積極的に色々なことに挑戦し、自分の得意分野を発見する。
③帰国後にも、得意分野を磨き続ける努力をする。
④フットワーク軽く行動しながら、就職活動する。
この4つのステップがうまく回ったことが、今回マレーシアでの仕事ゲットにつながったと思います。
そしてもう1つ、ステップ④の最中にIKさんの成功率を高めた要素があったのです。
・・・つづく。
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