from 師範代Shinya
(→前回のつづき)(→この記事のシリーズを1話目から読む)
音読と瞬間英作文のやり方を知った僕は、さっそく翌日から音読を始めました。
自分に合うテキストがどれか分からなかったので、とりあえず手元にあった、自分が通っている英会話スクールのテキストの会話文を使って音読してみました。
これまでも1年間使っていたテキストでしたが、音読で仕上げたことは一度もありませんでした。
読んでもせいぜい2~3回程度で、CDの音声も一度通しで聞く程度でした。
でも、それでは全然足りていなかったことが分かりました。
読み上げ時間は20~30秒程度の短めの英文でしたが、実際に音読してみると、なかなか難しく感じました。
1つ1つの英単語の発音を電子辞書で確認して、さらに音のつながっている場所までチェックすると、かなり負荷が高いのです。
僕は、始めて1つの英文を1週間かけて何度も音読しました。
初めて味わった上達実感
すると、これまで感じたことのない上達実感を味わうことができました。
1日、1日とたつごとに、だんだん口がスムーズに回るようになってきたのです!
昨日より今日、今日より明日、というように、明らかに少しずつ前進しているのを感じました。
そして1週間経った頃、改めて音声CDを聞き直してみました。
すると・・・
まったく違って聞こえるのです!!
それまで何となく英文全体の雰囲気だけで聞こえる感じだったのに、今はまったく違う聞こえ方に変わっていました。
英単語まで一字一句聞き取れるのです!
しかも、なぜかスピードもゆっくり聞こえました。
CDの再生スピードが変わったのかと思うほど、遅く聞こえたのです。
なんてこった・・・これが音読のパワーか・・・
今までこれをやらなかったから伸びなかったんだな・・・
これを1年間続けたら、どうなるんだろう?
このペースで英語ストックを積み上げたら、きっと英語の聞こえ方がまったく変わってくることは間違いありません。
僕は驚いて不思議な気分になりました。
英会話スクールでの驚き
僕はいつもの週1英会話スクールのレッスンに行きました。
テキストの英文を音読で仕上げてから行くのは、初めてでした。
クラスの中では、ペアを組んで英文を音読するパートがあるのですが、その日はクラスメイトが奇数だったので、先生が生徒と組んで順番に回っていくスタイルになりました。
アメリカ人の女性の先生が僕のペアになった時、僕は1週間の音読成果をフルパワーで披露してみました。
すると、明らかに驚いた表情になって、「どうしたの?何があったの?」というようなことを英語で聞かれました。
もちろん、当時の僕はその質問に対して英語で「音読とは?」を説明するほどの力はなかったので、とりあえず笑顔でごまかしました。
でも、ネイティブの先生も一発で分かるほどの明らかな違いが、わずか1週間で出たことが分かって、僕は嬉しくなりました。
英語上達までの道のりが見える快感
音読を始めてからは、それまでは雲をつかむような感覚だった「英語上達までの道のり」が、ハッキリと見えてきました。
1日に進める量は限られています。
でも、確実に一歩進めることは、間違いありません。
今までは、自分が今日一歩進んでいるかさえ、よく分かりませんでした。
でも、たとえ少なくても、進んでいる実感があることは、モチベーションにつながりました。
僕は、とりあえず英会話スクールのテキストの例文の音読を続けながら、「英語上達完全マップ」の本の最後にある「トレーニングメニュー別のオススメテキスト一覧」を見て、次のテキストを決めました。
その結果、
・音読はNHKのテキストで、「What’s New?」 というタイトルの本(今は残念ながら絶版になっています)
・瞬間英作文は市橋敬三先生の「中学英語で24時間話せる」というタイトルの上下巻2冊(今でも手に入ります)
を買いました。
音読で効果があることが分かったので、次の瞬間英作文にも効果が期待できるぞ!と僕はワクワクしてきました。
そして、いよいよ、瞬間英作文のテキストが届きました。
・・・つづく。(→この記事のシリーズを1話目から読む)
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From 師範代Shinya(新村真也)
(やり直し英語達成道場 師範代)