
from 師範代Shinya
僕はここ数週間、色んな国のネイティブの先生達を相手に、「日本人の英語あるあるミス」について聞き込み調査を毎日してきました。
先月末に開催したZoomセミナーの内容をブラッシュアップするためです。
僕が話したネイティブの先生たちの出身国は、
・アメリカ
・スコットランド
・アイルランド
・ニュージーランド
・オーストラリア
・南アフリカ(←実は英語のネイティブ国)
などです。
毎日オンライン英会話レッスンを受けているので、意図的に違う国の先生達を予約し、それぞれの国の英語の視点から見た意見を聞かせてもらってきました。
普通、同じ質問を違う国の先生達にすると、回答はバラバラになります。
なぜなら、同じネイティブでも国によって微妙に文法や英単語、発音などが違うからです。
でも、今回のテーマに関しては、全員一致で「同じ回答」になったのです。
僕の経験上、これは初めてのケースです。
そのテーマは何かというと、「冠詞(a と the)」です。
この小さなパーツが抜けたり、間違えただけで、どんな意味の変化があるのか?
ネイティブの頭の中にどんなイメージが描かれるのか?
それを、一人一人の先生たちに、「前置きなしで」聞き込み調査をしました。
全員一致の「?」マーク
たとえばニュージーランド人の先生に、「アメリカ人の先生はこう言ってたけど、あなたにはどう聞こえる?」
みたいな前置きを言うと、あえてそれとは違う回答をしようとしたり、逆に同調する心理が働いてしまったりするかも?!と思ったので、僕は前置きを省きました。
すると、すべての国のネイティブの先生たちが、
「冠詞が抜けた英語を聞くと、頭の中に一瞬、?マークが浮かぶ。」
と言ったのです!
「その後、想像力をフルに働かせて、何とか意味を推測する。」
とのことでした。
僕にとって、これはけっこう衝撃でした。
というのも、僕はある程度、冠詞の重要性については以前から認識していたつもりでした。
だからこそ、今回のセミナーのテーマに選んだわけです。
でも今回のアンケートで、改めて「おぉ!!ここまで大きな違いがあるのか!」と、再認識させられました。
思い返せば、僕が初対面のネイティブから、
「自然な英語を話しますね。英語圏に住んだことがあるんですか?」
と聞かれるようになった時期と、冠詞が抜けずにしっかり言えるようになってきた時期は、重複しています。
もちろん、冠詞だけの要素ではないと思います。
ただ、僕が冠詞がしっかり付けながら話すことが、僕の英語を聞くネイティブにとって「英語の自然さ」を印象づける大きな役割を果たしていることは、間違いありません。
たった1つの小さな英単語が持つ、大きな意味の違い
日本語には、冠詞の概念がありません。
一応、「the = その、あの」「a = 1つの」という訳が当てはまりますが、僕たちは日本語でその言い回しをあまり使いません。
私は、車を「1台」買いました。
この文章は、日本語では不自然です。
でも、英語はここで冠詞を入れないと通じません。
I bought a car.
と言わないといけないのに、
I bought car.
と言った場合、ネイティブの頭の中には、「?マーク」が浮かんでくるのです。
そんなの、文脈で分かるでしょ?
と思われるかも知れません。
たしかに、ネイティブの先生たちは、文脈で分かるとも言っていました。
ただし、それは先生たちが毎日レッスンで冠詞が抜ける文章を聞き慣れているからかもしれない、とも言っていました。
英語の先生でもなく、日本に住んだこともない、「野生のネイティブ」が、冠詞の抜けた英文をどのぐらい理解できるのか?
その人とコミュニケーションをとり続けてくれるのか?
それは何とも分からないそうです。
そのぐらい、冠詞はネイティブにとって「意味理解」のための大きな役割を担っているのです。
中上級者でも軽視しがちな冠詞
僕のこれまでの経験上、英検準1級ホルダーやTOEIC800点レベルの中上級者でも、冠詞はついつい軽視しがちです。
なぜなら、冠詞は資格試験の問題に出る確率が低く、点数に大きな影響を与えないからです。
英検の面接二次試験(スピーキング問題)でさえも、冠詞のミスだけで大きく点数を引かれることはありません。
ところが、実際の英会話では、冠詞を抜かしたりミスすることで、聞いている相手の脳にかなり大きな負荷とストレスを与えてしまっていることになります。
実際に、今回のアンケートに答えてくれたネイティブの先生たちも、
「ものすごい難しいボキャブラリーを知っている人でも、冠詞をつけ忘れたり、ミスしたりはしょっちゅうある」
と言っていました。
逆に言えば、あなたの今の英語レベルに関係なく、「冠詞をバッチリ使える」ようになると、一段上の英語を話せるようになるのです。
今のボキャや文法のままでも、冠詞を使いこなすことはできます。
どんなにシンプルでカンタンな英文にも、必ず a や the は登場するからです。
そこで今回は、
ネイティブの目線になって、どういうイメージで冠詞を使っているのか?
を体験してもらうセミナーを開催しました。
Zoomのチャットボックスやワークブックを駆使して、クイズをやったり、自分で英作文してもらうアウトプット練習もふだんに盛り込みました。
参加者の方々は、積極的にクイズに答えたり、しっかり英作文していました。
最後に感想を一人ずつ言ってもらったのですが、「新しい気づきで、目からウロコでした!」という声を多くいただきました。
セミナー受講生の声
Akikoさん
今までずっと、冠詞について深く理解していなかったので、いつかきちんと勉強したいと思っていたところで、ドンピシャなセミナーに出会えてよかったです。今回参加できたことで、どのように冠詞を意識していくか、理解できました。1か月、注力します!
Keroさん
今までにもさまざまな機会に冠詞についての使い方やイメージの解説を参考書で読んだり、講座等で聞いたりしていましたが、聞けばなるほどと思うけれど、自分で英文を書こうとすると、迷うことが時々ありました。今回の講座では英語ネイティブの頭の中で冠詞が違ったりつけ忘れたりした時にどのようなイメージになるのか、どういう時にどの冠詞を使えばよいのか、を知ることができてよかったです。
疑問ができた時のAIの活用の仕方や、冠詞を実際に使い分けることができるようになるトレーニングのやり方など、実際にやってみて、漠然としていたところがクリアになって良かったです。ありがとうございました!
Hiromiさん
文法書は何冊か学びましたしセミナーの前にも軽く復習したのですが、冠詞について扱っている部分が少なくこのセミナーで教わった説明がなかったのでとても勉強になりました。
今までネイティブと話している途中で「a〜」「the〜」と直される事が多々ありましたがそれほど重要だとは感じていませんでした。資格試験重点の勉強だけだとスルーしてしまいがちですが会話ではかなり重要な部分なので意識していきたいと思います。とても画期的なセミナーを設けてくださりありがとうございました。
Isamuさん
冠詞はもう大丈夫だろうと思っていたら、最初の小テストで結構間違いがあり、意外に勘違いして覚えていることに、改めて気付けました。冠詞は覚えてるようで、結構抜けがあるという事を分かったのが大きいなと思いました。
理由は、抜けがあると認識できていれば、間違えて覚えている所を修正すればいいからです。間違いを間違いのまま放置しておく方が、よっぽどよくないので、今回気付きがあったので良かったです。
意識するだけで、どんどん変わる
今回の冠詞セミナーを受けたメンバーは、全員が今後、冠詞に敏感になっていくでしょう。
「こんなに意味が変わるのなら、やはり冠詞をつけ忘れたり、間違えると良くない」
ということが、共通認識として芽生えたと思います。
英文法は、意識するだけで変わります。
あなたも、ぜひ、この記事を読んだ直後から、冠詞を意識し始めてみてください。
それが、「ネイティブの視点」を手に入れる最短ルートです。
P.S.
今回のZoomセミナーの録画版をリリースしました。
ぜひセミナー内のクイズで、あなたの今の冠詞理解度をチェックしてみてください。
腕に覚えのある中上級レベルの人でも、けっこう引っかかると思いますよ。
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From 師範代Shinya(新村真也)
(やり直し英語達成道場 師範代)
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