(※2022年2月に情報更新)
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・電子辞書はどのメーカーがいいんだろう?
・同じメーカーでも、種類がたくさんあって選べない・・・
・スマホの辞書アプリと何が違うんだろう?
【この記事のもくじ】
※クリックすると、そのトピックの先頭にジャンプできます。
電子辞書をえらぶ時の3つの比較ポイント
メーカーの違い:カシオ VS シャープ
カシオのEX-wordシリーズ
シャープのBrainシリーズ
乾電池式 VS 充電式
乾電池式のメリット
乾電池式のデメリット
充電式のメリット
充電式のデメリット
メーカーが同じなら、本体の作りはすべて同じ
カシオは見やすさにこだわった本体の作り
シャープは使い方のバリエーションが豊か
スマホの辞書アプリ VS 電子辞書
メリット①辞書一冊あたりのコスパが良い
メリット②集中して学習できる
メリット③モチベーションが上がる
電子辞書えらびで一番大切なもの
宝の持ち腐れにならないために
大人の英語学習者向けオススメ辞書コンテンツ7冊
①ジーニアス英和辞典(初級~中級者向け)
・レイアウトが見やすい
②ジーニアス和英辞典(初級~中級者向け)
【おすすめポイント】
③ロングマン現代英英辞典(中級者向け)
・英文の説明がシンプルで分かりやすい
(説明文が約2,000語レベルで書かれている)
・初めて英英辞典デビューする人にピッタリ
・収録語数が多い(23万語)
④オックスフォード現代英英辞典(中級者向け)
・ロングマンより少し難しめだが、説明文はシンプルで分かりやすい
(説明文は3,000語レベルで書かれている)
・収録語数はロングマンと同じ約23万語
・使い勝手はロングマンとそんなに大きな違いは無し
⑤ジーニアス英和大辞典(上級者向け)
【おすすめポイント】
・収録語数が多い(25万5,000語)
・語源※が載っている
・レイアウトが見やすい
※語源について
例えば、promote (昇進させる)という英単語を覚えるとき、日本語訳を丸暗記するのではなく、
⑥オックスフォード新英英辞典(上級者向け)
【おすすめポイント】
・語源が載っているので、ジーニアスの英和大辞典と併用すると便利
・現代英英辞典より例文が難しめで、手ごたえアリ
・収録語数が大辞典以上に多い(約35万語)
⑦新和英大辞典(初級~上級者向け)
【おすすめポイント】
・圧倒的な収録語数(25万語)
・同じ日本語でも、英訳がまったく違う例が豊富
例:日本語の「なめる」の意味は、舌でなめる、経験する(辛酸をなめる、等)、侮る(俺をなめやがって!等)というように、色々な意味がある。各意味に合わせたパターンの英訳が載っている。
・フル例文が多い(単に単語だけではなく、文章の中でどう使うか?まで解説されていて実戦的)
2022年追加:コンパスローズ英和辞典
※シャープのBrainの新型2022年高校生モデルから新しく加わった辞書です。
【おすすめポイント】
・ネイティブのイメージで学べる、珍しい辞書
・豊富なイラストで、英単語のイメージを目で確認できる
・大西泰斗先生&ポールマクベイ先生の書いた辞書
※この辞書は、僕はまだ使ったことはありませんが、シャープのBrainの新型を売り場で触ったときに、数ページ読んで中身を確認しました。他の辞書にはない解説が載っていて、新しい発見がたくさんできる辞書です。
以上7冊+新辞書1冊が、僕がオススメする電子辞書のコンテンツ辞書です。
もちろん、これ以外にもリーダーズなどの人気辞書もありますが、今回はあくまで僕が個人的によく使っている辞書を紹介しました。
もしあなたが普段から使っているお気に入り辞書がある場合は、それも含めて調べてみてください。
収録辞書の一覧表は、カタログの一番最後のページにあります。
カタログは、電子版をネット上で見ることができます。
(検索キーワード例:カシオ電子辞書 2022年 カタログ)
ちなみに、この7冊を紙の本でそろえた場合、トータル金額は10万円を超えます。
電子辞書は、一番高いカシオのプロフェッショナルモデルでも5万円前後です。
やはり電子辞書のコスパは良いと思います。
この先のオススメモデルは、これらの7冊の辞書+資格試験に役立つ過去問やも問題集+英単語帳が入っているかどうか?を中心にお伝えしていきます。
2022年の時点で僕が最もオススメな辞書は、以下の4モデルです。
↓↓↓↓
コスパ重視派の人向けオススメ機種
PW-S1(高校生英語強化モデル2021年度版)
シャープ PW-S1-K カラー電子辞書 Brain 英語強化 高校生モデル ネイビー系
(↑クリックすると、アマゾン販売リンクに行けます)
シャープのBrainは、最上位モデルの高校生英語強化型が一番オススメです。
今年出たばかりのモデルは、新しい辞書(コンパスローズ英和辞典)が加わっていて魅力的ですが、コスパという点で言うと、圧倒的に去年モデルの方が良いです。
英語系辞書が充実していて、なおかつ予算も低く抑えられるモデルがいい!という場合は、去年の高校生英語強化モデルが最もオススメになります。
収録辞書(※横線は収録なし)
①ジーニアス英和大辞典
②ジーニアス英和辞典
③ジーニアス和英辞典
④新和英大辞典
⑤ロングマン現代英英辞典
⑥オックスフォード新英英辞典
⑦オックスフォード現代英英辞典
収録テキスト資格試験用(※横線は収録なし)
①英検過去問全級
②英検7日間ドリル3~1級
③TOEIC公式問題集
④TOEIC 至高の模試600問
⑤キクタン英検3~2級
⑥キクタンTOEIC600~990
バランス重視派の人向けオススメ機種
カシオXD-SX9800(英語モデル)
カシオ計算機 XD-SX9800WE 電子辞書 EX-word XD-SX9800 (200コンテンツ/英語モデル/ホワイト)
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カシオのこだわりの「画面の見やすさ」と、収録辞書の充実度、そして価格。
この3つの総合バランスが最も良いのが、カシオのEX-wordの英語モデルです。
これは語学を専門にする「外国語モデル」の中の英語モデルになります。
上記のオススメ辞書7冊はすべて入っています。
ただし、資格試験用のテキストは、英検はありません。
ちなみに僕は、このモデルの旧型で、白黒液晶だった頃のモデルを使って、英検1級に合格できました。(英検1級の過去問は、紙バージョンを買いました)
※この英語モデルは2020年の発売以来、モデルチェンジしていません。そのため、今は価格が落ちてきているので、狙い目です。
収録辞書(すべて収録)
①ジーニアス英和大辞典
②ジーニアス英和辞典
③ジーニアス和英辞典
④新和英大辞典
⑤ロングマン現代英英辞典
⑥オックスフォード新英英辞典
⑦オックスフォード現代英英辞典
収録テキスト資格試験用(※横線は収録なし)
①英検過去問全級
②英検7日間ドリル3~1級
③TOEIC公式問題集
④TOEIC 至高の模試600問
⑤キクタン英検3~2級
⑥キクタンTOEIC600~990
モチベーション重視の人向けオススメ機種
カシオEX-word XD-SX20000(プロフェッショナル用モデル)
カシオ計算機 XD-SX20000 電子辞書 EX-word XD-SX20000 (200コンテンツ/プロフェッショナルモデル)
(↑クリックすると、アマゾンの販売ページに行けます)
カシオの最上位機種、プロフェッショナル用モデルは、名実ともに「世界一の電子辞書」です。
同時通訳の世界で最前線で活躍し続けている長井鞠子先生も、愛用しているモデルです。
僕が今、愛用しているのも、このプロフェッショナルモデルの旧型です。(電子辞書がカラー液晶になり始めてしばらくたった頃のモデルです)
このプロフェッショナルモデルを使うメリットは、「モチベーションが上がること」です。
・英語のプロが使う電子辞書を使っている、という高揚感があります。
・これを買った以上は、このモデルのオーナーとしてふさわしい英語力を手に入れるぞ!という気合いが入ります。
・重厚な配色で、所有欲が満たされます。
・調べて出て来ない英単語がないぐらい、マニアックな英単語も収録されています。
・満足感が長年続くので、結果的に長く使い続けることになります。下位グレードの電子辞書を1~2年おきに新型に買い換えるよりも、最上位モデルを10年間使い続ける方が、1年あたりのコスパは良いです。
以上が、実際に使ってみた感想です。
2020年発売当初はかなり高価でしたが、その後モデルチェンジはなく、今は価格が下がってきています。
これを一台持っておけば、10年以上使い続けても不足はないでしょう。
おそらく、この先どんなに自分の英語力を上げても、このプロフェッショナルモデルのポテンシャルを超えられる気がしません。
使いこむほどに愛着がわくので、英語学習モチベーションを保つのに役立ちます。
収録辞書(※すべて収録)
①ジーニアス英和大辞典
②ジーニアス英和辞典
③ジーニアス和英辞典
④新和英大辞典
⑤ロングマン現代英英辞典
⑥オックスフォード新英英辞典
⑦オックスフォード現代英英辞典
※資格試験用のテキストは収録なし
コスパ&使いやすさの両方を重視する人向けオススメ機種
カシオEX-word XD-SX4900 (高校生用英語強化モデルの去年版)
カシオ計算機 XD-SX4900BK 電子辞書 EX-word XD-SX4900 (240コンテンツ/高校生英語強化モデル/ブラック)
(↑クリックすると、アマゾンの販売ページに行けます)
2022年にモデルチェンジしたおかげで、去年モデル(発売は2020年)の価格がさらに下がりました。
ジーニアス英和大辞典や、新和英大辞典などの骨太なコンテンツはありませんが、初中級者のニーズには十分に応えてくれるモデルです。
「まずは最初の1台をお試しで使いたい」という場合は、コスパの良いこのモデルがオススメです。
収録辞書(※横線は収録なし)
①ジーニアス英和大辞典
②ジーニアス英和辞典
③ジーニアス和英辞典
④新和英大辞典
⑤ロングマン現代英英辞典
⑥オックスフォード新英英辞典
⑦オックスフォード現代英英辞典
収録テキスト資格試験用(※横線は収録なし)
①英検過去問全級
②英検7日間ドリル3~1級
③TOEIC公式問題集
④TOEIC 至高の模試600問
⑤キクタン英検3~2級
⑥キクタンTOEIC600~990
以上の4機種が、僕が2022年にオススメする電子辞書トップ4です。
カシオとシャープには操作性の違いがあるので、最終判断する前に、電器屋さんの売り場で実際に触ってみることをオススメします。
【番外編】使い続けられるか自信がない人向けオススメ機種
シャープBrain PW-AA2-W (生活教養モデル)
シャープ 電子辞書 Brain 生活・教養モデル 150コンテンツ収録 ホワイト系 2019年秋モデル PW-AA2-W
(↑クリックすると、アマゾンの販売ページへ行けます)
もしあなたが今、英語初心者レベルで、
「電子辞書を始めて買うけど、果たして自分がちゃんと使い続けられるかどうか不安・・・」
という場合は、英語モデルではなく、一番安いエントリー用の生活教養モデルから始めるのもアリです。
僕も一番最初は、このタイプの電子辞書から始めました。
安いとはいえ、ジーニアス英和&和英辞典などの基本的な辞書は入っています。(英英は入っていません)
万が一、電子辞書が生活に定着しなかった場合、エントリーモデルならお金の損失は最低限に抑えられます。
ただ、「英語系辞書1冊あたりのコスパ」という点で言うと、逆にコスパは悪くなる傾向があります。(英語系とは関係ない辞書の比率が多いためです)
収録辞書(※横線は収録なし)
①ジーニアス英和大辞典
②ジーニアス英和辞典
③ジーニアス和英辞典
④新和英大辞典
⑤ロングマン現代英英辞典
⑥オックスフォード新英英辞典
⑦オックスフォード現代英英辞典
※資格系のテキストは収録なし
こういったエントリーモデルに入っている辞書は、あなたの英語力が上がるにつれて役不足になってくるでしょう。
そのタイミングで買い替えるのも良いかもしれません。
僕も家庭用モデルを買ってから1年後に、ひとつ上のレベルのものに買い換えました。
そして、さらにレベルが上がってもう一台、そして今は、4代目を使っています。
ただし、もしあなたが「1台を長く使いたい」と考えている場合は、先行投資として、上でご紹介した英語強化モデルを現時点で買っておくのがオススメです。
自分へのご褒美に
「TOEICの目標点数○○点を突破したら、自分へのご褒美に、電子辞書をアップグレードして買い換える!」
といった感じでメリハリをつけていくのもいいかもしれませんね。
そのたびに、新たな気持ちで英語学習に向かえると思います。
僕も今の電子辞書(EX-word)は4代目ですが、買い換えるたびに、気持ちを新たにモチベーションアップしていました。
電子辞書は、スマホアプリやネット検索とは違う便利さがあります。
「英語学習以外の作業ができない、専門機」
というのが、電子辞書の最大のメリットです。
また、収録されている辞書や問題集などの総コストを考えると、電子辞書の本体価格をはるかに上回ります。
ぜひ、あなたにピッタリの一台を見つけてみてください。
動画でのレビューを詳しく見たい場合はこちら
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From 師範代 Shinya (新村真也)
(英語の達人養成ジム 師範代)