先日、ファミレスに行ったときのこと。
テーブルの上に、「資格の通信教育ユーキャン」のチラシが置いてありました。そこには、いろんな資格の名前がズラっと並んでいます。
・カラーコーディネーター
・ファイナンシャルプランナー
・行政書士
・医療事務
・簿記
・・・と、たくさんあります。
その中に、英語&TOEICもありました。ユーキャンの広告では、どの資格も魅力的に描かれていて、どれもやってみたい気分になります。
広告を見ながら、それぞれ違う資格の中に、共通する3つの要素が見えました。
スキルや資格を身につける3つのメリット
① 今の仕事のキャリアアップに役立つ
② 転職、独立に役立つ
③ 私生活が豊かになる
「医療事務」や「行政書士」は、①や②を実現してくれそうです。
「カラーコーディネーター」は、②や③ですね。
「ファイナンシャルプランナー」や「英語」は、①②③全部に当てはまりそうな感じがします。
何を、どんな順番で学ぶか?
社会人が働きながら新しいスキルを学ぶ場合、空き時間は限られています。そうなると、どんなスキルをどんな順番で学ぶか?が重要になってきます。
あれもこれもやってみたいけど、すべてを同時進行ではできません。いくつか学びたいスキルがあるなら、どれをどういう順番で学べばいいのか?
もし、それを誰かから相談されたら、僕は迷わず「まずは、英語を学ぶといいですよ!」と答えます。たとえ、今の職場で英語を使う人でなくてもです。
それは、「僕自身が英語で人生が変わったから」、という個人体験に加えて、もうひとつ、大きな理由があります。
テコの原理
最近のビジネス本を読んでいると、よく「レバレッジ」」という言葉が登場します。日本語では、「テコの原理」です。
lever (レバー=テコ)に、age(動作)をくっつけ、leverage と書いて、「レバレッジ」と読みます。
テコの原理は、「小さな力で大きな荷物を持ち上げる仕組み」です。これをビジネスの世界では、「小さな労力で大きな結果を出す」という意味で使います。
「レバレッジを効かせる」というふうに表現します。英語は、あなたの人生におちて、この「テコ」の役割を果たします。
英語の持つ「レバレッジ」パワー!
英語はテコなので、「それ自体」では特に大きな力を持ちません。テコの上に何も乗せなければ、何も起こりませんよね。「英語だけはできるけど、他には何も知りません」という状態だと、テコの原理は作用しません。
ところが、英語のスキルと他のスキル&知識が組み合わさったとたん、相乗効果で一気にその力は何倍にもふくれ上がります。
ふたりの男の物語
あなたが今、身につけたい、極めたいと思っているスキルを想像してみてください。
そのスキルを勉強し始めた人が、ここにふたりいます。日本語しかできない「Jさん」と、英語もできる「Eさん」です。ふたりとも日本人で、同い年、同じ会社の同僚です。
彼らは、同時に勉強を始めました。最初のうちは、ふたりとも学ぶためのテキストに不自由しませんでした。本屋さんに行けば、「初心者のための○○」といった本は、たくさんあふれているからです。
スクールの初心者コースもたくさんあります。彼らは同じペースで勉強を進めて、同じペースで上達していきました。そして2年後、ふたりとも、周りの人たちから「上級者」と言われるレベルになっていました。
ふたりの間に差が付いたのは、ここからです。
本屋に行っても、もう彼らにとって目新しい情報をゲットできそうなタイトルはなくなっていました。スクールのコースも中級までしかありません。どのジャンルでもそうですが、上級者向けの本やセミナーは、対象者が少ないのであまり売れません。売れない本は、なくなってしまうか、そもそも作られません。
Jさんは、「この先は、今まで身につけた知識とスキルの範囲内でやっていくしかない・・・」と思いました。
一方でEさんは、海外の専門サイトをのぞいているうち、世界にはもっとずっと深いスキルを教えてくれる本やセミナーDVDがあることを知りました。
さっそくそれらを取り寄せて、学び始めました。そのうち、海外で開かれるセミナーなどにも、海外旅行や出張のついでに参加するようになりました。
それから、3年がたちました。今、JさんとEさんの知識やスキルは、同じレベルだと思いますか?
もし違うとしたら、JさんとEさん、どちらの方が知識やスキルが深まっていると思いますか?
そう、Eさんですよね?
なにが、ふたりの違いを生んだのでしょうか?
それは、ふたりが見ていた「世界」です。
Jさんは、日本の中だけを見て生きていました。日本語だけで情報を取り、日本でできないことは、「仕方ない」とあきらめていました。
Eさんは、世界に広く目を向けていました。そして、自分が身につけたスキルを、どんどん高めまていきました。そして、行動の範囲までも世界に広げていったのです。そして、それを可能にしたのは、「英語を使う力」でした。
英語が「テコの力」を発揮して、Eさんのスキルを世界レベルまで高めたのです。
トップの人たちは、みんな「世界」に目を向ける
オリンピック選手は、海外のコーチのもとで指導を受ける人が多いですよね。ミュージシャンも、ある程度のレベルになると、よく海外に行きます。それは、「その方が伸びるから」です。
ビジネス、スポーツ、アート、エンターテイメント、パートナーシップ・・・どんなジャンルでも、その道のトップレベルの人たちのほとんどは、「海外」にいます。
日本で一番になるのと、世界で一番になるのとでは、「分母」が違います。日本で一番は、1億2,000万分の1です。世界で一番は、73億分の1です。
日本の中だけより、外に出た方がより質の高い教育を受けたり、最先端の情報をゲットできる確率がアップするのは、当たり前なのです。
ひとつの道を極めたトップレベルの日本人たちの中で、「日本から一歩も外へ出たことのない人」は、ほとんどいないのではないでしょうか?
英語は、世界へつながるドアの鍵
経済評論家の勝間和代さんは、著書「年収10倍アップ勉強法」の中で、次のように言っています。
『英語ができると、仕入れをする市場も、販売をする市場も、日本という狭い市場から全世界の市場へと一気に広がります。
情報や製品・サービスの入手源も広がるし、製品・サービスの販売先も広がる。これまで日本人相手、あるいは日本語を使う人としか、インプットもアウトプットもできなかったのが、英語ができた瞬間に、海外が全部、ビジネスの対象になるのです。
すべてのことが、これまで1億2,000万人だった市場から、急に、世界の73億人の市場へと広がっていくわけです。このことのインパクトを実感として知っている人と知らない人の間には、大きな差があります。
~中略~
自分の可能性を、狭い日本の中に閉じこめずに、世界全部に広げる新しい鍵を手に入れるのだと思って、英語を勉強するのです。実際、英語は、日本の外に出るドアを開ける鍵なのですから。(勝間和代氏著:「年収10倍アップ勉強法」より抜粋』
あなたが何かのスキルを身につけようとしたとき、下地として「英語力」があれば、その力を何倍にもできる可能性があります。だから、先に英語を学んでおくといいのです。
世界で戦うためのツール
ミュージシャン、俳優、スポーツ選手、起業家・・・ジャンルに限らずトップの人たちは、英語を使いこなしています。日本をリードする先進企業、楽天の三木谷社長、ユニクロの柳井会長も、自分の会社の社員に、英語力のアップを義務づけています。それは、彼らが英語の持つ「レバレッジの力」をよく知っているからです。
英語を社内で公用語化している企業(一例)
ユニクロ |
会議は英語で行う。 世界で共通する書類も英語。 全社員TOEIC700点を義務化。 |
楽天 | 全社員が英語で完全にやりとりが できる状態を目指す。 全社員TOEIC800点が目標。 |
武田薬品工業 | 新卒採用基準に730点以上。 |
伊藤忠商事 | 入社時は600点が条件。 入社4年目までに700点。 |
野村ホールディングス | グローバル社員は入社条件が TOEIC800点以上。 初任給は54万2,000円。 |
プライベートでも差がつく!
そしてこれは、ビジネスだけではありません。海外旅行に行っても、現地で取れる情報量に違いが出ます。さっきのJさんとEさんに、もう一度登場してもらいましょう。
Eさんは海外旅行先でも、タクシー運転手さんやお店の店員さんに、積極的に英語で話しかけます。相手も、「おっ!こいつは他の日本人とは違うな!」と、一目置くようになります。
Eさんは、現地人との交流を楽しみ、経験値をアップし、彼らしか知り得ない情報を、ゲットすることができます。
ホテルに到着してから、問題が発生しました。エアコンが作動しないのです。そこでEさんは、すかさずフロントに電話して、ていねいに状況を伝え、すばやく部屋を変えてもらいました。Eさんと一緒に旅行に来た彼女も、Eさんの頼もしさを見て、目がハートマークになっています。
Eさんにとって今回の旅行は、学びの多い、良い経験になりました。
一方で、日本語しか話せないJさんは、海外旅行先でも、日本で買ったガイドブックを片手に、うろうろしています。わからないことがあると、すぐスマホとにらめっこ。スマホの充電がなくなったらアウトなので、常に電池残量を気にしています。
やっとの思いでホテルについたら、部屋のエアコンが動きません!Jさんは、電話で苦情を伝える度胸はありません。おそるおそるフロントに行って、身振り手振りで伝えようとします。でも、「エアコン」も「クーラー」も和製英語なので、通じません。
イライラしてきたJさんは、「もう、いいよ!」とあきらめてしまいました。一緒に来た彼女は、不安そうな表情です。
Jさんにとって今回の旅行は、イライラと不安で満ちたものになってしまいました。
ここで質問です。あなたは海外旅行に行ったとき、EさんとJさん、どちらになりたいですか?
英語ができない人の未来
英語ができない人には、今後、どんな未来が待っているのでしょうか?ちょっと想像してみましょう。
日本の人口は、これからどんどん減っていきます。2012年に国立社会保障・人口問題研究所が発表したデータによると、2035年までの間に、日本の人口は1億1,210人になるそうです。これは、人口1,330万人の東京都ひとつ分が、まるごとなくなる計算です。もちろん、いきなりなくなるのではなく、年月をかけてじわじわと減っていくことになります。
人口が減れば、モノやサービスを買う人も減っていきます。すると、日本人のお客さんだけを相手にしている会社は、これから激しい競争に巻き込まれていくことになります。
せまい日本の中で、限られた人数のお客さんを、たくさんの会社が奪い合うことになるからです。日本の人口が減っていけば、生き残るためには海外に目を向けていくしかなくなります。海外のお客さんに商品を売るには、英語でコミュニケーションを取る必要が出てきます。もう、「英語は苦手で・・・」なんて言ってられなくなるのです。
今後、日本には、「英語のできる人材」が絶対に必要になってきます。その証拠に、2018年から2020年にかけて、小学校の英語教育が変わります。「3年生から必修化」「5年生から教科化」になるのです。
さらに、大学のセンター試験がなくなって、代わりに英語の4技能(聞く、話す、読む、書く)をジャッジする試験を導入することが決定しています。
日本政府が「英語のできる人材を育てて、未来に備える」ことを、始めているのです。2018年に小学校で英語を習う子供が社会へ出るのは、いつでしょうか?
早ければ、10年後の2028年頃からです。
2028年に、あなたは何歳になっているでしょうか?まだ働いていますか?その頃の定年は、何歳になっているでしょうか?
仮に、65歳で定年を迎えるとして、この記事を読んでいる時点(2016年現在)であなたが53才以上なら、英語を使えなくてもなんとか定年を迎えられるかもしれません。
でも、53才より若いなら、あなたが働いているうちに、「英語を使えるグローバルな新人」がどんどん社会へ出てくることになります。外国人を雇う企業も、今後は増えていくでしょう。
そうなれば、あなたの仕事はなくなる可能性があります。「英語が使えないから」という理由で、リストラの対象になったりするかもしれません。現に、今の時点でも、TOEICの点数が低い人をリストラの対象にしている企業も出てきています。この流れが今後、加速することはあっても、なくなるとは思えません。
さらに最近は、インターネットが発達して、世界の情報を取ることが、自分の部屋にいながらできるようになりました。
今後、英語ができる人とできない人の「情報格差」は、ますます広がっていくでしょう。そして、今の情報化社会の中では、「情報格差」は、そのまま「収入格差」に直結する可能性もあります。
今後、自分の身を守るためには、英語は「必須のスキル」になるのです。
僕が英語の達人養成ジムを立ち上げた理由
インターネットや飛行機の技術発展は、ものすごいスピードで進んでいます。歴史上、今ほど「世界」が僕たち日本人にとって身近になった時代はありません。
これまでにないほど「安く、速く、手軽に」海外へ行ったり、海外からの情報が取れる時代になりました。
この先、英語ができる人にとっては、人生の選択肢がどんどん広がっていくでしょう。逆に、英語ができない人にとっては、生きるための選択肢がどんどん狭くなっていくでしょう。
今ほど、「英語」が日本人に必要とされている時代はない!と思っています。あなたが今後、どんなスキルを身につけるにしても、「英語力」があるのとないのとでは、その先の人生に大きな開きが出てくるでしょう。
僕は、あなた自身の可能性をせまい日本の中だけに閉じこめず、広く世界へ目を向けるお手伝いがしたい!と思っています。
実際、英語が使えれば、世界中どこでも生きていけます。日本で絶望するようなことがあっても、海外へ行けばやり直せるのです。
就活に失敗しようが、中高年でリストラされようが、世界に目を向ければ、あなたを必要としている会社や人は、いくらでも見つかります。
たった一度の人生です。どうせなら、自分の中に秘められた能力をフルに使いながら、自由に豊かに、楽みながら生きてみたいと思いませんか?
世界中、どこでも生きていける自信を、あなたに。
From Shinya (英語の達人養成ジム 師範代)
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