1.英単語の暗記で挫折した僕が、このメソッドに出会って英検1級まで取れたきっかけ

「英単語の量が足りない!全然足りない!」

それが、僕がやり直し英語を始めた28才の時に、一番最初に感じたことでした。

当時は、頭の中に思い浮かんだ日本語を英語にしようとしても、対応する英単語がまったく浮かんできませんでした。

カンタンな日常英単語すら、英語で何て言うか分からない。

英会話の最中に、長く続く沈黙・・・気まずい・・・

「この状態を解消するためには、とにかく英単語を増やしまくることが最優先だ!」

と思いました。

そこで、本屋さんで英単語帳を買ってきて、英単語の勉強を始めました。

ところが、すぐに行き詰まりました。

・新しい英単語を覚えるのが大変すぎて、脳がストレスを感じる

・苦労して覚えたと思った英単語も、ちょっと見ない期間があると、忘れてしまう

・忘れた自分にガッカリして、モチベーションが落ちていく

という三重苦を感じたのです。

当時の僕にとって英単語の勉強は、まるで、

「底に大きな穴の空いたバケツに水を一生懸命注ぎ続けている」

ような感覚でした。

当時の僕の、英単語の勉強法

僕は当時、英単語帳に収録されている英単語の日本語訳を丸暗記して、英会話の中で使おうとしていました。

英会話をするチャンスをできるだけ増やすために、英会話スクールに週1回と、外国人が集まるバーに週3回通っていたのです。

事前に本を読んで暗記しておいた英単語を、実戦の英会話の中で使う場があれば、記憶に定着するのでは?と思ったからです。

確かに、理論的には正しいです。

でも、現実的にはキビしいです。

今週覚えた英単語が、ちょうどタイミング良く今週のバーでの外国人との会話の中に登場する、あるいは使えるチャンスがやってくる、なんてことは、めったに起こりませんでした。

覚えた英単語は使われないまま、脳の記憶からすべり落ちていく感じでした。

唯一、毎回英会話の中で使えたのは「自己紹介文」でした。事前の仕込みで暗記しておいた自己紹介文を、外国人の前で言うだけです。それでも、一応英会話として成り立ちます。

自分の出身、仕事内容、趣味など、一通りのことは言えるように練習しました。

そのため、バーで初対面の人とだけは、それなりに会話が続きました。

でも、しばらくすると問題が発生します。

アドリブで話せないモヤモヤ感

「事前に仕込んで暗記しておいた短い自己紹介文」を全部言い終えると、それ以降はアドリブで何も話せなくなるのです。

そのため、バーで2回目以降に会う外国人のお客さんたちとは、会話が弾まずに困っていました。

もっと話したいのに、英単語が口から出てこない。それが理由で、知り合いの外国人とは、あまり意思疎通ができない。あの時のモヤモヤ感は、今でも忘れません。

「目の前で起こっていることや、今思いついたことを、素早く英語に変換して話せるようになりたい!」

と強く思いました。

でも、どうしていいのか分からなかったのです。

そんな生活を続けながら1年経った頃、僕は初めて「文脈で英単語を覚える」というメソッドに出会いました。

きっかけは、森沢洋介先生のベストセラー「英語上達完全マップ」という本です。

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これは、TOEIC300点レベルの初心者が、TOEIC900点レベルに達するまでの道のりでやるべきことを、細かく書いた本です。

初版から20年経った今でも、本屋さんに置いてあります。

この本のアドバイスに従って、僕はまず最初に、NHKのテキストを音読し始めました。

そのテキストの英文は、

・毎回違うテーマで書かれた英文

・読み上げ時間が1分~1分半程度の短めのエッセイ

でした。それを毎日、声に出して読み上げる、というシンプルな勉強法です。

英会話の中で、単語の意味を瞬時に思い出せる快感

文脈の中で英単語を覚える音読トレーニングを始めてから、僕の中で明らかに変化を感じるようになりました。

まったく同じ英単語でも、文章の中で音読していると、ぶつ切りで1つずつ声に出していた頃とは、まったく違う印象になります。

それまで一生懸命覚えようとしては忘れていた英単語たちが、自然に脳内に入ってくるような感覚を味わえたのです。

文脈の中で覚えた英単語は、日本語訳に頼らなくても、英文を読む中で思い出すことができます。

つまり、「日本語訳ではなく、英文の中での使われ方を見て、意味を思い出せる」という状態です。

この覚え方だと、学校の英単語のテスト問題(英単語と日本語訳を線で結ぶタイプ)では正解できないでしょう。

でも、それで良いのです。

現実の英語コミュニケーションの場では、英単語が1つだけ単体で登場することはほとんどなく、必ず「文脈の中で登場」します。

たとえば、「medicine = 薬」という英単語は、病院でのやりとりや、風邪を引いた時など、体調について話す場面で登場することが多いですよね。

文脈型の英語テキストの例文で、体調について話すシーンの中で、「medicine = 薬」という英単語を覚えたとします。

その後、外国人と英会話している最中に体調に関する話題になって、その中で相手の外国人が「medicine」 という英単語を使ってきたら・・・「英語テキストの例文の場面」と、英単語 medicine がリンクして、瞬時に意味が思い出せるのです。

これは、僕にとってかなり衝撃的な体験でした。

それまで何の意味のつながりもなく、アルファベット順で日本語訳を覚えようとして忘れていた英単語が、急に記憶に定着するのを実感できるようになったのです。

しかも、文脈で英単語を覚えるメリットは、それだけではありませんでした。

・・・つづく

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