(→前回のつづき)
文脈の中で英単語を増やすメソッドで、どのレベルまで英単語を「タテ方向」で習得できるのか?
それを知るために、僕は自分の身で実験してみることにしました。
これまでDUO3.0、Daily1500、Core1900の3冊を使って、6,000語レベルの英単語を違う文脈の中でどう使うのか?を知ることができました。
これまで身につけた6,000語レベルの英単語でも、十分に日常会話を楽しむことができます。
でも、ちょっと上の世界を覗いてみたくなったのです。
それに、当時の僕は大手英会話スクールの講師として転職したばかりで、やる気に満ちあふれていました。
僕の周りの同僚の日本人講師たちは、みんなTOEICで900点以上を持っているのが当たり前でした。中には、990点満点を持ってる人たちもいました。
一方、当時の僕のTOEIC自己ベストは、870点。
この差を埋めるために、いよいよタテ方向にボキャを増やしていくことにしたのです。
ビジネス英単語をタテ方向に伸ばす
次に僕が選んだのは、ビジネス英語のジャンルでした。教材は、これまでと同じZ会の速読速聴英単語シリーズの中で、TOEIC900点以上を目指す人に特化したテキストでした。
例文は、TOEICと同じ種類の英文で、
・リスニングパート3&4の会話文
・リーディングパート7のビジネス文書
の中に、必須英単語が盛り込まれています。
これにより、英単語だけではなく、TOEIC特有の英文スタイルにも慣れることができる、優れモノです。
試験対策としては、これは最強の音読テキストだと思います。
僕が当時使った本はすでに絶版になっていますが、今同じコンセプトで出ている本は、
「速読速聴英単語GLOBAL900 ver.2」です。
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英文の作りや収録英単語の種類も、僕が当時やったテキストとGLOBAL900とはほぼ同じです。
実質的に、GLOBAL900が後継版と言えるでしょう。
(※ちなみに、このテキストを使った動画セミナーも僕は作っています)
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このテキストで身につく語彙レベル
このテキストの英単語レベルは明記されていませんが、僕の予想では約8,000語レベルだと思われます。
その根拠は、TOEICテストの中で使われている英単語レベルが、約8,000語と言われているからです。
実際に、僕はこのテキストを音読することで、TOEICのテスト中に知らない英単語に遭遇することはなくなりました。
(※注:TOEICは年々難化していて、最近はたまに1万語レベルの英単語も登場するようになっています)
このテキストを終えた時点で、僕のTOEICスコアは900点を超えました。
英単語を増やすことは、資格試験では特に効果バツグンです。
この時点で、ビジネスに特化した英単語の量は、僕の中でだいぶ増えました。
当時、僕が勤めていた英会話スクールでの会議はすべて英語で行われていましたが、この時点では不自由なく理解して、話すことができるようになっていました。
文脈で自然に覚えるスタイルで、どこまでタテ方向にいける?
僕が次に興味がわいたのは、「文脈の中で自然に英単語を覚えるスタイルで、どのレベルまでタテ方向にいけるのか?」ということでした。
一応、同じ速読速聴英単語シリーズの中で最高峰の「Advanced1100」というテキストがあるので、パラパラとページをめくりながら立ち読みしてみました。
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Advanced1100の英文は、Core1900と同じく、ネイティブが読む生の英字新聞からの切り抜きを使っています。
しかも、Core1900よりもさらに、専門的で学術的な記事ばかりです。
Advanced1100の英文では、僕がこれまでやってきたDaily1500やCore1900のテキストに比べて、
「1ユニットの英文の中に含まれる見出し語の数」
が極端に減っていることに気づきました。
3つの見出し語を覚えるために、読み上げ時間1分半ぐらいの英文を使うのは、効率という点で考えると少し遠回りに感じる人も多いでしょう。
「そうか!文脈で覚える方が効率的なのは、だいたい8,000語レベルまでなのかもな。まあ、ここまで身につければ、日常生活では十分な気がする。仕事もカジュアルな会話も、特に困らないし。」
と僕は気づきました。
それでも、はやり「この先の世界を見てみたい!」という好奇心は、強くなっていきました。
僕が次に目指したのは、国内の英語試験で最難関と言われる「英検1級」でした。
・・・つづく。
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