from 師範代Shinya
(→前回の続き)
僕たち日本人が英会話する時に感じることが多い、
「最初の一言が出てこない問題」
を解消するには、主語を言う練習を繰り返すのが最も手っ取り早いです。
「誰が?」「何が?」を常に考えるクセをつければ、とりあえず第一声が出てきます。
主語が決まると、次に続く動詞も思いつける確率が上がるのです。
ちなみに僕は、この本の内容をネイティブの英会話の先生たちに紹介してみました。
この本に書いてある「日本語の特性」をネイティブの先生たちに伝えてみたのです。
3ます英語を、3-box English とそのまま直訳しながら、
「英語は3ますだけど、日本語は2ます、もしくは1ますで話すのが普通なんだよ。」
と伝えてみたのです。
すると、みんな大きな衝撃を受けていました。
「え?日本語って主語を言わなくていいの?」
「そんなバカな!!じゃあ、どうやって主語を知るんだい?」
「主語を言わずに言葉が成り立つなんて、信じられない!」
「日本人はテレパシーで交信しているのか?」
という言葉が次々と飛び出しました。
また、中には、
「これまでの謎が解けた!」
と感動する人もいました。
「そうだったのか!日本人の生徒が第一声で詰まってしまうことが多い理由がよく分かった!」
「英単語が思いつかないんじゃなくて、そもそも主語が出てこないのか!普段から言う習慣がないからってことか!それなら、仕方ないよね。」
と。
日本語テキスト
ネイティブの先生たちの中には、日本語のテキストを使って勉強している人達もけっこういます。
日本語が少しでも話せるようになれば、子どもや初心者の生徒さんたちともコミュニケーションが取りやすくなるからです。
日本語をテキストで学んでいる先生たちは、「日本語では主語を言わない」というルールを知らない人達が多くいました。
確かに、僕も以前に外国人向けの日本語教室を見学させてもらった時に、
「私は~出身です。」
「あなたは~ですか?」
というように、主語をちゃんと言う構文を練習しているのを見ました。
その時には特に違和感はなかったのですが、今この「3ます英語」を読んでから振り返ると、外国人が話す日本語が違和感がある理由が分かります。
これまで僕が話したことがある日本語を勉強している外国人たちの話す日本語には、必ず主語がありました。
主語を言うこと自体が、「外国人が話す日本語っぽさ」を出していたのです。
中には、日本在住歴の長い外国人男性で、「私は~」の代わりに「俺は~」を使っていた人もいました。
語尾も敬語の「です、ます調」ではなく、「だよ、だね」といったカジュアルな言い回しでした。
でも、そんなこなれた表現を使っているのに、どこか違和感がありました。
その理由が今、僕には分かったのです。
主語が「私は~」でも、「俺は~」でも関係なく、主語を言うこと自体に違和感があったんだ!と気づきました。
でも、僕はふだん日本語を話す時には主語を言うか言わないか自体を気にしていないので、当時は違和感の正体が主語のアリなしだとは、まったく気づきませんでした。
衝撃を受けるアニメ好きネイティブ
僕が今回話したネイティブの先生の中には、日本語をテキストで勉強しながら、日本のアニメを見ている人たちもいました。
その人達が今回の「3ます英語」の本の解説を僕から英語で聞いて、
「そうだったのか!アニメと本の日本語の違いは、主語のあるなしか!」
と衝撃を受けていました。
また、アニメの字幕を英語と日本語で切り替えながら見ると、同じことを言っているはずなのに、日本語字幕と英語字幕のセリフでは、明らかに語数が違うそうです。
日本語の方が少ない語数で言っているのに、英語字幕にするとけっこう長くなると気づいていたそうです。
でも、その理由が分からなかった。
でも今回、僕から主語がない話&目的語さえも抜けることが多いということを聞いて、すごく納得した感じでした。
3ます英語のメソッドは、日本語を習うネイティブにも使えると思います。
・・・つづく。
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