
from 師範代Shinya
(→前回の続き)
日本人が最もつまずきやすい、「主語が思いつかない問題」を解消する方法が、最初のステップとしてこの本に収録されています。
僕たち日本人にとって、「主語を思いつかない問題」はかなりやっかいです。
ふだんから意識していないのに、いきなり英語を話す時だけ主語を入れろと言われても、そんなにカンタンにできません。
主語を言えるようになるためには、英語の発想に慣れる必要があるのです。
そのため、この本ではその発想を1段ずつ身につけられるように、段階的に学ぶ仕組みがあります。
丁寧に段階を踏むステップ
ステップ①
I, You, It だけの主語で英文を作る方法の解説。
↓↓↓
エクササイズ①
伝えたい内容の日本語と、主語だけが穴になっている英文を見ながら、「I, You, It」の中から主語を考えて入れる。
↓↓↓
ステップ②
He, They などの他の主語で英文を作る方法の解説。
↓↓↓
エクササイズ②
伝えたい内容の日本語と、主語だけが穴になっている英文を見ながら、学んだ主語の中から選んで入れる。
↓↓↓
ステップ③
a, the などの冠詞や、数えられる名詞と数えられない名詞など、「主語の解像度を上げる品詞」を付ける方法の解説。
↓↓↓
エクササイズ③
伝えたい内容の日本語と、主語だけが穴になっている英文を見ながら、「主語と、主語の解像度を上げる品詞」を考えて入れる。
↓↓↓
ステップ④
冠詞+形容詞など、主語の前に付く品詞を使いながら、「前が長い主語」を作る方法の解説。
↓↓↓
エクササイズ④
伝えたい内容の日本語と、主語だけが穴になっている英文を見ながら、「前が長い主語」を考えて入れる。
↓↓↓
ステップ⑤
関係代名詞(The woman who speaks Spanish など)や、形容詞句(People from different countries)など、主語の後ろに付く品詞を使いながら、「後が長い主語」を作る方法の解説。
↓↓↓
エクササイズ⑤
伝えたい内容の日本語と、主語だけが穴になっている英文を見ながら、「後が長い主語」を考えて入れる。
↓↓↓
総復習
これまで出てきた構文がすべて詰まった、多読用の英文を読む&聞く練習。(英語の語順のまま直訳できる、スラッシュ付き読み下し訳付き)
その後、同じ構文を使って自分のことを話すアウトプット練習で仕上げ。
という流れです。
1つ目のますである主語の部分を、こうやって徹底的に分解して練習していきます。
そのため、初心者でもムリなく進めることができるのです。
日本語と英語の離れ度合を知り尽くした専門家ならではの手法
ここまで細かいステップをかけながら進めていく英語テキストを、僕はこれまで見たことがありません。
よくあるパターン練習本では、細かい解説やステップは省いて、
とりあえずこの語順でやってみよう!
習うより慣れろ!
みたいなコンセプトが多い印象があります。
でも、この本の著者の川﨑あゆみ先生は、第二言語習得論の専門家です。
第二言語習得論は、気合いや根性、ノリとは対局にある、「科学的なメソッド」に基づいて構築されています。
第二言語習得論の世界では、「母語の干渉」を必ず考慮に入れて勉強法を考えるのが普通です。
ヨーロッパの人達がうまくいった英語習得メソッドが、僕たち日本人にも合うとは限りません。
むしろ合わない確率の方が高いでしょう。
ヨーロッパの国々の言語は、英語とルーツが同じものが多いので、日本人のように「そもそも主語が思いつかない」というハードルがありません。
ベストな英語習得法を見つけるためには、日本語と英語の両方をよく分析して知る必要があるのです。
そして、英語と日本語は、世界で最も遠い言語と言われています。
僕も長年英語学習を続ける中で、日本語との共通点のなさに驚くことが、いまだによくあります。
だからこそ、この本の構成の緻密さが実感できるのです。
・・・つづく。
p.s.11月30日(日)10:00~3ます英語を使ったオンラインセミナーを開催予定です。詳細が決まりましたらまたご案内しますね!気になる方はぜひご予定を空けておいてください。
今回紹介した「3ます英語」の本はこちら↓↓↓
(画像をクリックするとAmazonの販売ページに飛びます)
—————————————
※このブログに読者登録をしていただくと、最新の記事を1日1回、メールでお届けします。読者登録はこちらをクリックしてください。
↓↓↓

From 師範代Shinya(新村真也)
(やり直し英語達成道場 師範代)
※もくじは、こちら
自己紹介は、こちら














コメントを残す