3.通じる英語は、「語順」が大事

(→前回のつづき)

日本語訳だけで英単語を覚えていると、語順も日本語と同じになりがちです。

僕が英単語を1つずつ日本語訳で覚えていた頃には、自分の口から出てくる英語が、文章になっていませんでした。

思い出せる英単語を、めちゃくちゃな順番で並べるだけ。

そんな状態を何度も味わいました。

✅「私はシャワーを浴びた」だから、え~と、I shower … 浴びるはなんだろう? get かな。I shower get!

✅「今日、仕事でミスしちゃった」って言いたいな。「ミス」はたしか英語で・・・mistake…だったな。「した」は・・・do! かな?あっ!過去形だから、did か? I mistake did!

「お金を貯めたい」って英語で何て言うんだ?お金は money だけど、「貯める」は?電子辞書で調べてみよう。ん? accumulate ?これ何て読むんだ?アクム…ラテ?」

そんな状況でした。

「語順を間違えても、英単語さえ言えれば伝わるだろう」と思っていましたが、意外にそうでもないのです。英語は語順で意味が決まる言語なので、語順ミスはけっこう理解されないケースを何度も経験しました。

文脈で覚えると、語順も正しくなる

でも、音読トレーニングで文脈の中で英単語を覚えるようになってからは、

・take a shower = シャワーを浴びる

・make a mistake = ミスをする

・save money = お金を貯める

というように、必ずセットで正しい語順を覚えられるようになったのです。

他の部分の文法が多少間違っていても、英語で一番大事な「動詞+名詞」のセット部分が正しく言えるようになると、格段に伝わる確率がアップするのを、肌で感じました。

「昨日、シャワーを浴びた」と言いたいときに、

I take a shower yesterday.

と言った場合、正しくは過去形の took ですが、言いたいことはちゃんと伝わります。

「仕事でミスをした」と言いたいときに、

I made a mistake on my job today.

と言ってしまっても、ちゃんと伝わります。

正しくは、

I made a mistake at work today.

なのですが、大事な 「make a mistake」の部分が言えているので、ちゃんと伝わるのです。

文脈の中で英単語を覚えるようになってからは、だんだん英会話の中で自分の英語が通じる瞬間が増えていきました。

正しい語順で覚えると、リスニング力も上がる

正しい語順で覚えることで、リスニング力もアップするのを実感しました。

前回の記事で、「コロケーション=よくある組み合わせ」のところでも少しお伝えしましたが、発音を英単語ごと個々に覚えても、リスニングにはあまり効果がありません。ネイティブが発音する時には、

・take a shower = テイカシャワー

・make a mistake = メイカミステイク

・save money = セイッマニー

のように、まるで一語のように一息に読まれるのです。

僕が英単語を1つずつ単体で覚えていた頃には、この音のつながりがまったく聞き取れませんでした。

会話の中で、いったいいつ「シャワー」と言ったのかすら、聞き取れない状態だったのです。

でも、文脈で覚えるようになってからは、この聞き取り能力が格段に上がるのを実感しました。

「時制」にも耳が反応できるようになる

文脈の中で覚えていると、

I’ll take a shower. = アイウテイカシャワー

I took a shower. = アイトゥッカシャワー

のように、原型と過去形の両方で音を覚えられます。

すると、英会話の最中にネイティブが話す時の時制の部分にも、耳が反応できるようになってきたのです。

前後の文脈が聞き取れなくても、

「あっ!今、テイカシャワーって言ったな!シャワーを浴びるってことか。」

「今度はトゥッカシャワーって言った!過去形だ!」

というように、耳と脳が反応できるようになると、ざっくり相手が言いたいことが分かるようになりました。

それまでほぼ0%だったリスニング理解度が、30~40%ぐらいになっただけでも、大きな進歩を感じられるものです。

僕は嬉しくなって、ますます音読トレーニングに没頭するようになりました。

・・・つづく。

※文脈で英単語を覚える動画セミナーはこちら

日常会話が目的の人向け
↓↓↓

ビジネス、ニュース、深い話が目的の人向け
↓↓↓