【上に行くほど、伸びしろが減っていくジレンマ①】

from 師範代Shinya

先日、電器屋さんのカメラ売り場に行ってきました。

何か特定のカメラを買いに行ったわけではなく、最新の高いカメラたちを触ってみるだけの目的です。

僕の家の近くの電器屋さんは、最新機種がほとんど揃っているだけではなく、すべてに触れるように惜しみなく展示されています。

(電器屋さんによっては、高い最新モデルはガラスケースの中に入っていて、店員さんに声をかけないと触れない仕組みになっています)

また、カメラ売り場は最上階にあり、目的買いの人たちしか来ないので、お客さんの数が少ないです。

さらに、店員さんが声をかけてくることは、めったにありません。

おかげで僕は、この電器屋さんのカメラ売り場では、いつも思う存分新型カメラを触り放題できます。

1度行ったら、30分~1時間ぐらいずっといて、片っ端から新機種を操作したり試し撮りしていても、誰にも接客されません。

好きなアイテムに囲まれて、とても快適な空間です。

(ちなみに電子辞書コーナーに行くと、なぜか必ず店員さんに毎回声をかけられて、接客されます。僕はカメラは買わなさそうで、電子辞書は買いそうなオーラがあるからでしょうか)

僕はこのウィンドウショッピングを、年に3~4回ぐらいやります。

だいたいそのぐらいのサイクルで各メーカーから新型が出るからです。

いつかはフルサイズ

カメラの世界には、「いつかはフルサイズ」という言葉があります。

フルサイズというのは、カメラの真ん中にある「光を受ける部品(センサー)」のサイズのことです。

写真という意味の英単語「photograph」の語源は、

photo = 光

graph = 描く

という意味です。

カメラは、「光を操って描く道具」なのです。

そのため、光を受けるセンサーは「カメラの心臓」と呼ばれてます。

心臓であるセンサーの大きさが大きいほど、光を受ける量も増えるので、よりキレイな写真を描けるのです。

暗い場所でも、明るくキレイに映ります。

また、写真をプロっぽく見せる「背景ボケ」も、センサーが大きいほどボケの量が大きくなります。(正確には、組み合わせるレンズの種類によってもボケの量は変わります)

センサーのサイズ5種類

センサーのサイズは種類があって、それぞれ規格が決まっています。

ざっくりと分けると、この5種類です。下に行くほど、サイズが大きくなります。

↓↓↓

①2.3分の1インチ=スマホ、コンパクトデジカメ、ビデオカメラなどに使われている、小型センサー。背景はほとんどボケない。(iPhoneはソフトの処理技術で、ボカした風の写真が撮れる)

②1インチ=高級コンパクトデジカメに使われている、ちょっと大きめのセンサー。背景がちょっとボケる。

③マイクロフォーサーズ=②よりさらに大きなサイズ。このあたりから、レンズ次第では本格的にボケ始める。

④APSーC=③よりさらに一回り大きめ。レンズ次第では、⑤との差が分かりづらいシーンもある。

⑤フルサイズ=最大サイズ。背景ボケはMAX。暗い場所でも明るくキレイに映る。プロカメラマンはこのサイズのカメラを使うことが多い。

という5種類です。

当然、センサーが大きくなるほど値段が上がっていきます。

カメラ本体の値段はもちろん、レンズの値段も上がっていくのが普通です。

中には、本体よりもレンズの方が倍以上高いなんてことも、よくあります。

さらに、センサーが大きくなればなるほど、カメラ本体は大きく、重くなります。レンズも太く、長くなります。

そのため、フルサイズのカメラ本体にフルサイズ用レンズを付けると、
とてもゴツくなり、目立ちます。

プロカメラマンであれば、機材のゴツさはステータスになります。

でも一般の人が持ち歩くには、ハードルが高くなります。

「高い、重い、かさばる」

この3重苦を乗り越えた先に、高画質の写真や動画が撮れる世界がある、と言われているのです。

「機能を追求すると、日常で使いづらくなる」

というのは、車の世界と似ているかもしれません。

ハードルが高いフルサイズ

スポーツカーは、値段が高くてサイズも大きいのに、日常での実用性は低いです。買い物や家族でのお出かけには使えません。

ただ「スピード」という点では、飛び抜けています。

フルサイズカメラも、似たようなところがある気がします。

画質だけで見たら飛び抜けていますが、日常で使うにはハードルが高いのです。

また、値段が高すぎると、傷をつけたくなくて外へ持ち出しにくくなります。

「いつかは、フルサイズ」

という言葉は、この心理的ハードル&金銭的ハードル&重さのハードルが組み合わさったニュアンスを含むのかもしれません。

だから、趣味レベルでフルサイズカメラを使っている人は「気合いが入っている」ことの表れでもあります。

同じ趣味を持つ人同士の間では、フルサイズを持っているとドヤ顔できます。

ちなみに僕は、フルサイズにはまだ手を出していません。

上記の②~④のサイズのセンサーのカメラを多用しています。

だから、カメラ屋さんに行ったら、とりあえず最新のフルサイズカメラを触りまくります。

そんなことを続けるうちに、僕は気付いてしまいました。

カメラの機能と英語学習の共通点に。

それは、「上に行くほど、伸びしろが減っていく」というジレンマです。

 

・・・つづく

 

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