from 師範代Shinya
(→前回のつづき)
何気なく立ち寄ったラーメン屋に置いてあった週刊誌の中で紹介されていた2冊の本、
・英語上達完全マップ(森沢洋介先生:著)
・ネイティブスピーカーの英文法(大西泰斗先生&ポールマクベイ先生:著)
を読み始めてから、僕は一気に英語に対する見方が変わりました。
英語上達完全マップは、その名の通り、初心者レベル(TOEIC換算300点前後)から上級者レベル(TOEIC換算900点以上)に行くまでの道のりが、すべて記されていました。
具体的にどんなテキストを使って、どのぐらいのトレーニングを積めばいいのか?トータル何年ぐらいかかるのか?が、実例と共に細かく書かれていたのです。
著者の森沢洋介先生は元キックボクサーという、異色の経歴の持ち主です。(著書の中には書かれていませんが、数年後に直接お会いした時に、教えていただきました)
武道好きな僕はどこか親近感を感じて、森沢先生の文章にどんどん引き込まれていきました。
英語上達完全マップの本の中には、音読トレーニングや瞬間英作文トレーニングの具体的なやり方、使うテキストなどが詳しく書かれていました。
「知識を入れてから、声出しトレーニングで反復して、身体に刷り込んでいく」
この作業を淡々と繰り返すことで、自分の中に英語ストックが積み上がり、そのストックが一定量たまった時に、自分の満足のいく英会話ができるようになる。
その理論は、僕にとってすごく納得できるものでした。
イメージ英文法の楽しさ
僕がもう一冊注文した本は、大西泰斗先生とポールマクベイ先生の共著「ネイティブスピーカーの英文法」でした。
大西先生は、後にNHK講師となって超有名人になり、ポール先生と一緒に名著「1億人の英文法」という大作を生み出すことになります。
でも、僕が始めた時期には、まだ今ほどたくさんの本を出版していたわけではありませんでした。
当時の僕にとって、この本は衝撃的でした。
ネイティブのポール先生と、日本人の大西先生が協力して、「ネイティブが英語を使うときの感覚を、日本語で分かりやすく解説する」という、新しい学習法でした。
僕は、学校の授業でルールや用法の丸暗記が大の苦手だったので、大人になった今でも、文法を学ぶことはムリかもしれないと思っていました。
でも、「ネイティブスピーカーの英文法」はスラスラ読めました。
もちろん、本の中で理解できない部分はありました。
当時の僕の文法知識は、中1レベルぐらいだったからです。
それでも、英文法の新しい学び方があって、それが自分に合っていることだけはピンと来ました。
ネイティブのイメージで英文法や英単語を覚えられれば、僕は自分が楽しみながら文法知識を深めていくことができる!と確信しました。
2冊の本の「いいとこ取り」
ちなみに、森沢先生の本「英語上達完全マップ」には、イメージ英文法のことまでは書いてありませんでした。
僕は、森沢先生の本で「英語の知識を技術に変える方法」を学び、大西先生&ポール先生の本で、「英文法や英単語の知識をラクに楽しく学ぶ方法」を学びました。
2冊の本の「いいとこ取り」ができたのです。
これが、「イメージ刷り込み式英語鍛錬(いめすり)」との出会いでした。
ちなみに、このネーミングは、僕が勝手に名付けたものです。
どこかに書いてあったわけではありません。
「イメージ英文法で知識を仕入れて、音読と瞬間英作文トレーニングで身体に刷り込んでいく」
この流れを繰り返すことで、楽しく英語ストックを積み上げていける、だから「イメージ刷り込み式英語鍛錬」と名付けました。
一気に上がったモチベーション
数日前までは、僕はちっとも上達しない自分に嫌気がさして、英語学習をあきらめて、もっとコスパの良い習いごとを探そうかな、と思い始めていました。
でも今は、180度気持ちが変わりました。
このメソッドを使って、自分がどこまで行けるのか見てみたい!
おそらく、いける気がする!
自分には、地味な練習を毎日コツコツ続けられる下地ができている。
これまでやってきた、空手やダンスと同じジャンルだと思えば、英語も数年後には実用レベルまで持って行けるはずだ!
まずは、この方法で2年間やってみて、何の変化も感じられなければ、そこでキッパリ英語学習とは決別しよう!失敗しても、失うものは何もないし。
そう思いました。
自分自身を実験台にして、このメソッドを試したくて、ウズウズしてきました。
英語上達完全マップの本は、届いたその日に、徹夜で読み切ってしまいました。
興奮して眠れなかったからです。
「眠ることよりも、本を読みたい!」と思ったのは、勉強嫌いだった僕にとって、生まれて初めての経験でした。
・・・つづく。(→この記事のシリーズを1話目から読む)
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From 師範代Shinya(新村真也)
(やり直し英語達成道場 師範代)