【英語を読むスピードとリスニング力を同時にアップする「多読」⑤やった先にあるもの2】

from 師範代Shinya

(→前回のつづき)(→この記事のシリーズを1話目から読む

初めての多読で、TOEICの点数を短期間で上げることができた僕は、無事、希望のビジネスコースでカナダに留学することができました。

そして僕は、現地でさらに多読の効果を感じることになります。

まず、学校での授業では、多読スキルに助けられました。

授業のよくあるスタイルは、

「新聞や雑誌の記事の切り抜き(ビジネスのトピック)を先生がその場で配って、タイマーをセットして時間内に読み切る。その後すぐ、数人のグループに分かれて感想を話し合う」

という流れでした。

この時間が短いのです!

全体の半分も読み切れていないうちにタイマーが鳴って、焦りました。

先生がグループ分けしている間にもチラチラ見ながら読み進めて、席移動している最中も読み、いざ話し合いスタート!というタイミングで、ギリギリ読み終わる、というのが僕のスピードでした。

もし、僕が多読トレーニングを日本でやっていなかったら、この方法すら使えなかったでしょう。

留学先で授業を受けるときには、英会話のスキルだけではなく読みのスピードも要求されることが多いです。(特に中級以上のレベルのクラスでは)

とにかく、学校に通っている最初の2ヶ月間はずっと、「記事を読んで話すスタイル」の授業が多くありました。

おかげで、家で特別に多読トレーニングの時間を取らなくても、学校で多読の練習が存分にできました。

職場でも多読スキルが活躍

僕が受けた留学プログラムはトータル3ヶ月間で、最初の2ヶ月間は学校で西洋ビジネス文化やスキルを学び、後半1ヶ月は現地の企業で働く流れでした。

後半1ヶ月の職場でも、多読スキルが活躍しました。

僕が働いていたのは、できて1年経ったばかりの私立大学でした。

大学とはいえ、私立なので民間企業です。

いかに売上と利益を出すかを追求する、ビジネス的な側面が強い印象でした。

しかも、まだ新しくて知名度も低い状態です。

「いかに生徒をたくさん集るか?」が会社の存続にかかっています。

そこで僕が配属されたのは、最も売上を左右するマーケティング部門でした。

マーケティング部門では、

①競合他社の私立大学の授業内容をリサーチして、差別化する案を考える。

②大学を魅力的に見せるパンフレットを作る。

③そのパンフレットを置いてもらえる留学エージェントを探して交渉する。

といった、まさに「ゼロからイチを作り出す」ような仕事内容でした。

これが僕の性格タイプにバチッとハマって、毎日が楽しく刺激的な日々でした。

僕が最初に任された仕事は、競合他社の私立大学の授業内容をリサーチする部分でした。

この時に、日本で身に付けた多読トレーニングとパソコンのスキルが大活躍しました。

競合他社のホームページに行って、どんな種類の授業コースを提供しているのかを、すくい読みしていきます。

コースの種類と、ディプロマ(学位)を調べて表に落とし込んでいくのです。

この時に求められるのが、「読みのスピード」でした。

競合他社のホームページには、英文がびっしり書かれています。

片っ端から読んでいたら、丸一日かかってしまうぐらい膨大な英文の量です。

その中から、コースの種類とディプロマの種類だけを探しながら読んでいくためには、多読のスキルがとても重要だと気付きました。

とにかく、目線を左から右に一方通行で動かしながら、決して止まらずに素早く読み続けます。

そして、目的の情報のところが現れたら、そこで速度を落として、必要な内容を拾っていきます。

僕は日本にいる間に数ヶ月間かけて多読トレーニングを続けて、さらに学校で2ヶ月間、多読をほぼ毎日やりました。

そのスキルが今、こうして職場で生きるのを実感しました。

パソコンも世界共通

もう1つ役立ったのが、パソコンスキルです。

僕は前職はジーンズショップの店長をしていたのですが、そこではパソコンスキルは必須ではありませんでした。

ほとんどの店長は、手書きで毎日売上表に記入して、シフト表も手書きでした。

電卓を弾いて計算した数字を、シフト表に書き込んで人件費を計算するのはとても面倒でした。

特に僕は左利きなので、手書きが昔から苦手でした。

そこで僕は、自腹でパソコンを買って、まずは本を読みながらブラインドタッチをマスターしました。

数ヶ月後、タイピング速度が手書き速度を大幅に上回ったタイミングで、エクセルをゼロから学び始めました。

そして、自分の書類仕事をすべてペーパーレス化しました。

エクセルの表計算を使えば、アルバイトスタッフの時給計算もすべて自動で行ってくれます。

しかも、ミスがありません。

もちろん、当時は周りの店長たちがみんな手書きの表を提出していたので、僕の作った表データも紙にプリントアウトして提出しなければなりませんでした。

それでも、パソコンによって作業効率が圧倒的に上がりました。

当時、パソコンを業務に取り入れていた店長は、僕だけでした。

店長時代に覚えたエクセルのスキルが、カナダの職場でも大活躍しました。

職場では、自分専用のデスクとパソコンが与えられたのですが、僕がメインで使ったのはエクセルでした。

もちろん、エクセルのタブ表記はすべて英語です。

パソコン用語の英語は学んだことがありません。

でも、僕は日本である程度エクセルを使っていたおかげで、どこに何があるのか?は身体が覚えていました。

そして、初日から素早く使うことができました。

多読とパソコンスキルは、カナダでの僕の仕事を助けてくれました。

日本で勉強しといて良かったぁ~!

と感じた瞬間でした。

 

・・・つづく。(→この記事のシリーズを1話目から読む

 
 
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