from 師範代Shinya
(→前回のつづき)
イメージ英文法で仕入れた文法や英単語の知識を、音読と瞬間英作文で刷り込む作業を始めてからというもの、僕の中で迷いが消え去りました。
それまでは、雲をつかむような感覚だった英語学習が、レンガを1段ずつ積み上げる感覚に変わったからです。
雲をつかもうとしている時期には、常に不安がつきまとっていました。
「本当にこれを続ければ、英語が話せるようになるんだろうか?」
「何か他にもっと良い方法があるんじゃないのか?」
「手っ取り早く英語を話せるようになる方法はないものか?」
と、悩んだり情報を取ることに必死になっている感じでした。
でも、イメージ刷り込み式英語鍛錬を始めてからは、「悩んでいる時間がもったいない」と感じるようになりました。
他のテキストを探しているヒマがあったら、今やっているテキストを1ページでも進めた方が、ずっと効果がある!と気付いたのです。
同時に、英語学習には一瞬で目的地までビューン!と行ける近道がないことも分かりました。
近道がないけれど、今日踏み出す一歩一歩が、ゴールにつながっていることは間違いありません。
少なくとも、今やっていることが遠回りではないことは確信が持てるようになりました。
集中力がアップ!
僕は迷いがなくなったことで、自分の集中力がアップするのを感じました。
心のどこかで「これで本当にいいんだろうか?」と思いながらやるのと、「これをやればいんだ!」と思いながらやるのとでは、同じ30分でも集中力が全然違います。
集中力が上がると、同じ時間勉強していても、上達実感がアップします。
記憶にも残りやすくなります。
英語学習で一番大事なのは、集中力なのかもしれません。
もちろん、毎日ブレずにずっと集中し続けるのは大変です。
でも、少なくとも集中力が以前よりアップしていることだけでも、学習効果がアップしているのを感じられました。
外国人バーでの英会話を一時的に断捨離
迷いがなくなったことで、僕はこれまで1年以上続けていた「外国人バーでの英会話」を一時的に断捨離することにしました。
その理由は、「時間効率」です。
外国人バーに行ったからといって、必ずしも外国人のお客さんがいるとは限りません。
曜日や時間帯によって、客層は変わります。
外国人バーで英会話するチャンスがあるかどうかは、けっこう運の要素が強いのです。
もちろん、夜中まで粘っていれば、1組ぐらいは外国人のお客さんが来て、英会話できるかもしれません。
でも、その待ち時間がムダだと思うようになりました。
その待ち時間に音読や瞬間英作文をやった方が、英語力は早く伸びます。
でも、だからといって、外国人バーの片隅で音読や瞬間英作文トレーニングをする度胸は、僕にはありませんでした。
僕は自分の中に「英語ストック」が十分に貯まっていないことに気付き始めました。
英会話は「自分の中に仕込んだストックを出すこと」です。
リスニングもスピーキングも、ストックが貯まっていないとできません。
ストックがない状態で英会話を繰り返しても、十分な効果を引き出すことはできないのです。
それが、実感として理解できるようになりました。
そこで僕は、外国人バーに通うのをしばらくストップすることにしました。
その時間を、集中できる家で音読や瞬間英作文トレーニングに充てることにしたのです。
英会話の場は1つだけ残す
とはいえ、英会話する場を完全になくしたわけではありません。
英会話はスポーツで言えば「対人試合」です。
試合でしか味わえない、独特のリズムや呼吸があります。
この1年間、ずっと試合ばかりしてきたからこそ、ここで完全に離れてしまって、試合本番の感覚を忘れるのはもったいない!と思いました。
そこで僕は、週1で通っていた英会話スクールレッスンは残しました。
なぜなら、英会話スクールのレッスンは時間効率が良いからです。
50分のレッスンでは、必ず英会話をする場になります。
レッスン中に「ネイティブの先生が英語を話してくれない」なんてことは絶対にあり得ません。
また、「自分が一言も英語を口にしない」なんてこともありません。
僕の通っていた英会話スクールでは、たとえ大人数の生徒がいるグループレッスンでも、生徒同士でペアを組んで英語です機会がありました。
「レッスン中は必ず英語を話せる環境が用意されている」というのは、とてもありがたいことだと気付きました。
この時間効率の良さは、外国人バーにはない、英会話スクールならではの魅力でした。
時間効率を上げることに、授業料を払う価値があると感じました。
僕は、週1回50分の英会話レッスンを試合の場として活用し、その他の時間をイメージ刷り込み式英語鍛錬に充てました。
その結果、ずっと停滞している感じだった英語力が、確実に上がっていくのを感じるようになりました。
そして英語力が変わるにつれて、僕の周りの環境も変わっていきました。
・・・つづく。(→この記事のシリーズを1話目から読む)
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From 師範代Shinya(新村真也)
(やり直し英語達成道場 師範代)