(→前回のつづき)
DUO3.0を仕上げたことで、ボキャブラリーが圧倒的に増え、英検2級にも合格した僕は、新しい挑戦をしたくなりました。
それは、「海外留学」です。
英語のボキャが増えたことで、これまで考えたこともなかった自分の可能性に、目を向けるようになったのです。
僕はこの時点で31才。社会人歴が長かったので、「せっかく海外に行くなら、現地で働く経験をしてみたい!」と思いました。
そこで僕は、カナダのバンクーバーにある語学学校の「3ヶ月ビジネスコース」を受けることにしたのです。
このコースでは、
①最初の2ヶ月間で西洋ビジネス文化を学びながら、英語の履歴書の書き方や面接の受け方などを学ぶ。
②そのスキルを使って、実際に地元の企業の仕事に応募。
③受かったら、そこで1ヶ月間、職場に入ってインターン生として働く。
④そこで腕を見込まれれば、そのままその会社の社員に採用されることも。
⑤採用されたら、会社にワーキングビザを発行してもらい、その後もカナダで働きながら住み続けることができる。
という面白いコースです。
僕は、それまで7年間続けていた、ジーンズショップの店長の仕事を辞めて、カナダに3ヶ月間留学することを決意しました。
海外の日常生活で必要な、言えそうで言えない「生活英単語」
出発前に、僕は留学準備として一番力を入れなければならないと感じたのが、「日常英単語」でした。
DUO3.0では、ビジネス英語やニュース英語などが理解できるようになるための、フォーマルな英単語をメインに学びました。
でも、実際に海外に住んだら、日常生活で最も使うのは。、そういうフォーマル表現ではなく、言えそうで言えない「生活英単語」だろうと予想していました。
特に僕の場合は、現地人の家にホームステイをするプランに申し込んだので、より日常で使う英単語の必要性が高くなるだろう、と思いました。
・家の中のアイテム=家具、キッチン用品、風呂周りの設備の英語での呼び方
・現地で体調を崩した時に備えて、病状の伝え方や身体の各パーツを英語で何と言うか?
・レストランで食事をする時の、店員さんとのやりとり
・スーパーで買い物をする時の、レジの店員さんとのやりとり
・週末のプランを友達と相談し合う時の英語
・学校で目にする部屋やアイテムの英語名
など、これまで僕が習ってこなかったようなジャンルの英単語を覚えておく必要があると思ったのです。
そこで僕が次のテキストに選んだのが、Z会の速読速聴英単語シリーズの「Basic2400」でした。
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これは、速読速聴英単語シリーズの中では、最も初心者レベルになっています。
でも実際に読んでみると、英検2級に合格した僕でも、知らない英単語がたくさん入っていました。
速読速聴英単語シリーズは、初級~上級レベルまで、たくさんのバリエーションが出ています。
※Z会のHPから引用

シリーズすべてに共通するコンセプトは、
「文脈の中で英単語を覚えること」
で、まさに僕の方向性にピッタリでした。
中でもBasic2400には、
「言えそうで言えない日常英単語を、例文の中で覚えるための、短いストーリー」
がたくさん収録されています。
カナダ留学に出発する少し前にゲットして、すぐに音読を始めました。
もちろん、短期間ではすべてを終わらせることはできなかったので、スーツケースに本を入れて、カナダに持って行きました。
現地生活で最も役に立った英単語帳
Basic2400は結局、僕がカナダに滞在中に日常生活で最も役立つテキストになりました。
この本に収録されている英単語は、現地に着いたその日から、さっそく使えました。
・ホストファミリーとの日常のやりとり
・学校でのクラスメイトとの日常のやりとり
・家に入ってくるスーパーや雑貨店のチラシを読む時
・お店で買い物をしている時の、商品のラベルを読む時
・お店やレストランでの、店員さんとのやりとり
など、日常生活に密着したシーンで、Basic2400の英単語がめちゃくちゃ使えたのです。
興味が強いと、覚えるのが早くて忘れにくい
Basic2400に入っている英単語は、毎日のカナダ生活で使うからこそ、自分が覚えるスピードがすごく早く感じました。
テキストの新しいページを開くたびに、「そうそう!こういう英単語が知りたかったんだよ!」と思わず声が出てしまうほどに、ドンピシャで僕が欲しい英単語と、その英単語を使った会話例が入っていました。
興味が強い英単語は、覚えるのが早くて忘れにくいことを、僕はこの時に実感しました。
もちろん、学校や職場では、DUO3.0で覚えたフォーマルな英単語が大活躍しました。
僕はこの時の経験から、
①日常英活で必要な英単語は、Basic2400で身に付ける。
②仕事や学校で必要な英単語は、DUO3.0で身につける。
という二刀流が最強!という結論に至りました。
おそらく、ほとんどの人にとっては、この2冊でかなり満足のいくボキャブラリーが手に入るはずです。「揺るぎない土台が築かれる」感覚です。
その先は、目的や興味に応じて、どの方向性に進んでいくか決めると良いと思います。
次回の記事では、その後に僕が「文脈の中で英単語を覚える」メソッドを使って、どのレベルまで英単語を増やしたのか?具体的な体験をお伝えします。
・・・つづく。
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