from 師範代Shinya
(→前回の続き)
前回に引き続き、準2級の問題を分析していきましょう。
英検協会が発表している「リニューアルの理由」と合わせて「解答例」を見ることで、高得点を取れる確率が上がります。
前回の記事と同じく、「内容」にフォーカスするために、あえて英文ではなく日本語訳で記載します。
さらに日本語訳も、細部まで正確に訳すのではなく、ざっくりした要約にとどめます。
(元の英文を見たい場合は、英検協会のサイトをご覧ください。)
それでは、行ってみましょう!
準2級の問題&解答例
英文の種類:友達からのEメール(3級と同じ)
やること:内容を理解して、自分が質問を2つ考えて書く。(3級とは逆パターン)さらに、Eメールの中で友達がしてくる質問1つに答える。
【友達からのEメールの内容】
(カンタンなあいさつ)
僕のお父さんが、ロボットペットを買ってくれたよ!
本当は犬を飼いたかったんだけど、親がムリだって言って、代わりにロボットの犬を買ってくれたんだ。
かわいくて気に入ってるんだけど、1つ問題があって、それはバッテリーが長く持たないこと。
今後、ロボットペットは、進化していくと思うかい?
(結びのあいさつ)
【こちらの解答例】
(前後のあいさつ部分はすでに記載されているので、真ん中のボディーの部分だけ自分で書く)
↓↓↓
君がロボットのペットをゲットしたと聞いて、驚いたよ!
①他の友達もロボットペットを持っているの?
もしそうだとしたら、
②どんな種類の動物ロボットが人気なの?
③聞かれた質問に答えると、僕はロボットペットは、今後進化していくと思うね。
スマホがどれだけ進化したかを考えると、ロボットペットも進化すると思う。
テクノロジーが進化するにつれて、バッテリーも長く持つようになるだろうね。
以上です。
準2級問題の僕の考察
準2級の新設問題は、文の量は3級に比べて大幅に増えています。
内容も難しめです。
改めて、1つの級の間のレベルの差を感じました。
この長さになってくると、3級に比べて評価ポイントを意識して書く必要が出てきます。
作文の評価ポイントは、
①内容
②語彙
③文法
の3点です。
①の内容は、
・ちゃんと聞かれたことに答えているか?
・質問を2つ聞いているか?
が評価されます。
②の語彙に関しては、同じ英単語を何度も使ったりすると、もしかして減点されるかもしれません。
英語圏の文化では、同じ英単語を何度も言うのはカッコ悪いとされているからです。
③の文法に関しては、文章が長くなればなるほど、文法のミスも増えます。
3級ではそこまで気にする必要がなかったボキャと文法に気を配る必要が出てくるでしょう。
準2級のポイントは、「自分で質問を考えなければならない」ことです。
質問というのは、相手に聞かれた事に対して答えるよりも、自分でひねり出す方がずっと難易度が上がります。
僕が以前、英会話スクールで「英語オンリーの会話レッスン」を担当していた時に感じたことは、
「文法力&英単語力がある人でも、相手に質問する内容自体を考えるのに手間取ってしまい、沈黙が長くなりやすい」
ということでした。
日本の学校教育では、用意された正解を答える形式がほとんどです。
「自分で自由に質問を考えてしゃべってください」
と言われても、急にできるものではありません。
だからこそ、普段から質問を考えるトレーニングをしておくと良いと思います。
これは、英語でやる必要はありません。
スマホでネットニュースの記事を読んだら、それに対して必ず毎回、2つの質問を考えて、ぶつぶつ声に出してみるだけでも、脳の体操になります。
ちなみに、僕は以前、英検協会が速報で出した新説問題をチェックした記憶がありますが、その時の模範解答の内容と、今回の常設サイトの模範解答の内容は変わっていることに気付きました。
たしか初回の時には、質問内容の中に、
「バッテリーはどのぐらい持つの?」
という、具体的なバッテリー持続時間を聞くものが入っていました。
それが今回は、削られています。
ガジェット好きな僕としては、バッテリー持続時間は一番気になるところなので、記憶に残っています。
質問内容は自由で良いと思いますが、自分が一番気になるポイントを聞く方が、きっと文章もスラスラ書けるでしょう。
英検準2級の新設問題のカギは、
「いかに素早く質問を2つ思いつくことができるか?」
だと、僕は思います。
今回は以上です。
次回は、次のレベル、2級の新設問題を見ていきましょう。
・・・つづく。
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