【英検1級の新設問題をざっくり要約:中編】英検の問題が2024年に改訂⑥

 from 師範代Shinya

(→前回の続き)

前回は英検のラスボス、1級の問題の日本語訳を解説しました。

試しに英検1級の長文をGoogle翻訳してみたところ、案の定、1文がすごく長くて読みづらくなりました。

そこで読みやすくするために、あえて1つの文章を2~3個に分けて書きました。

もしあなたが、「今は1級なんて受けるつもりはないけど、試しにどんなに難しいトピックか見てやろう!」と思った場合でも、サクッと読めるようにシンプルにしてみました。

英検1級は社会問題などのお堅いトピックではあるのですが、実はけっこう面白い内容を出してくることが多いです。

今回の長文でも、

・けっこう色んな国で、湖の底から大量の砂を取っていること

・砂の輸出入は大きなビジネスになっていること

・シンガポールは大量の砂を使って埋め立てることで、国土をめちゃくちゃ増やしたこと

・でも砂の採掘が、生態系を破壊していること

・だから色んな国が砂の輸出入を禁止する法律を作ったこと

など、僕がまったく知らなかったことが書かれていました。

読みながら思わず「へぇ~!」と声が出てしまいました。

今回は最終回として、僕の考察をお伝えします。

1級問題の僕の考察

1級は、準1級よりもさらに元の英文の難易度が上がります。

さすがにラスボス!とう風格です。

ボキャブラリーも文法も文字数も、大幅にレベルアップした感があります。

また、テーマも社会問題なので、読み始めは内容を理解するのが大変です。

ただ、文章全体の文字数で見た場合は、1級の他の長文読解問題に比べて文字数は少なめです。じっくり読み込む時間を取ることはできそうです。

要約文を書くためには、文章全体をじっくり読み込んで、内容をしっかり理解する必要があります。

元の知識と興味が、理解度を左右する

この英文も、元からある知識が理解度を左右する可能性があります。

中国の地理に詳しかったり、砂の採掘ニュースについて知っている人であれば、きっとスラスラ読み進められるでしょう。

でも、僕のように美術に関して疎くて、まったく下地知識がない場合は、何について話しているのかを探りながら読み進めなければなりません。

初見で素早く1度読んだだけでは、細かい部分まで意味が取れないこともあるでしょう。

要約文も、けっこう長い

1級になると、解答サンプルの要約文も、けっこうな長さになります。

確かに、元の英文が長ければ、その内容は膨大になります。

その膨大な内容を要約しようとしたら、それなりの長さになるでしょう。
しかも、全体の長さだけではなく、1文を長くする必要があります。

英検1級の作文問題で高得点を取るためには、瞬間英作文の第1ステージ例文のような、短いものを並べるだけでは足りません。

できるだけ関係詞や接続詞を使って、1文を長くする必要があります。

本文と同じぐらい、1文を長くする必要があるでしょう。

英文というのは、一文を長くすればするほど、仰々しい雰囲気になるからです。

僕のやり方

もし僕がこの問題を解く場合は、こんなステップでやります。
↓↓↓

①1度全体にサラッと目を通して、文章全体をアイデアを理解する。細かい部分で分からない場所があっても、気にしない。

②全体像をつかんだ上で、①では理解できなかった細かいところを読み込んでいく。

③もしそれでも分からない部分があった場合、その部分を飛ばして要約できないかどうかを考える。

④2回目を読みながら、「ここはおそらく大事だろうから、書いとかないと!」と感じる場所をピックアップして、日本語でメモする。(英検は、問題用紙にメモOK)

⑤日本語のメモを元に、できるだけ「本文と違うボキャブラリーを使って」要約する文章を書く。

⑥書くときには、できるだけ関係詞や接続詞を使って、1文を長くすることで「お堅い雰囲気」を出すように心がける。

という感じです。

どこを削るか?がカギ

本文は約300語で、要約文の語数指定は90~110語なので、約3分の1に減らす必要があります。

これまでの級の時と同じく、要約は「削る作業」がけっこうムズカしいです。

どれを残して、どれを削るか?その取捨選択に悩むのです。

特に1級では、いかに削るか?が大事になるでしょう。

次回の記事では、1級の要約問題の中で削られているポイントを分析していきます。

 

・・・つづく

 

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From  師範代Shinya(新村真也)

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