5【イメージ英文法のテキストで、一気に文法が好きになる!】

from 師範代Shinya

(→前回のつづき)

音読と瞬間英作文の効果をブーストして何倍にもしてくれたのが、イメージ英文法のテキストでした。

実は、僕にとって文法は、英語学習の中で一番やる気が起きなかったジャンルでした。

なぜなら、僕は学生時代から勉強がキラいだったからです。

特に暗記系の勉強が苦手で、数学の公式を覚えたり、暗算もすごく時間がかかる上に、よく間違えました。

せっかく「計算機」という素晴らしい発明品があるのに、なぜ自力で計算しなければならないのか?暗算スキルには意味があるのか?

と、いつも疑問に思っていました。

僕は、自分のモチベーションが上がらない事に対して労力を注ぎ込めない性格なので、数学ではたまに0点を取ることもありました。

まさにリアル「のび太君」です。

好きな教科は、暗記のない図工でした。

そんな僕がやり直し英語を始めるにあたり、一番やりたくなかったのが文法だったのです。

学校英語の文法は、とにかく用法やルールの丸暗記で、数学と似ているというイメージがありました。

大人になった今、また学生時代のあの苦しみと劣等感を味わいたくない!と強く思いました。

 

イメージ英文法でモチベアップ!

でも、イメージ英文法という勉強法があるのを知ったことで、僕はモチベーションがグン!と上がりました。

ネイティブは、用法やルールを暗記しているのではなく、あくまでイメージと感覚で使いこなしていると知った時の衝撃は、今でも忘れられません。

なんだ!思ってたのと違うじゃん!

文法って、実は丸暗記するジャンルじゃないんじゃん!

そう思って嬉しくなりました。

一番最初に知って驚いたのは、a と the の違いでした。

the = お互いにどれか分かるものの前に付ける。(数は問わない)

a = 他にもある中の1つのものの前に付ける。

以上!

という、すごくシンプルな解説です。

後は、ひたすら色んな例文の中で、the と a の感覚が紹介されているだけでした。

1つだけシンプルなイメージをバーン!と提示して、後はとにかく例文の中でイメージしながら感覚をつかんでいく、というスタイルは、音読や瞬間英作文トレーニングとの相性がとても良いと感じました。

音読も瞬間英作文トレーニングも、何度も反復する系のトレーニングです。

イメージ英文法の弱点を補ってくれると感じました。

イメージ英文法の弱点

僕が感じたイメージ英文法の弱点は、「シンプルでカンタンな分、記憶が抜けやすい」ということでした。

一瞬で理解して「なるほど!」と思ったことは、その時には分かった気になります。

でも、しばらくすると、

「あれ?この文法のイメージは何だっけ?あの時は『なるほど!』と思ったのになぁ・・・」

というように、忘れるのも早いです。(これは英文法に限らずだと思いますが、短期記憶は抜けやすいです)

次から次へと新しい英文法をイメージで脳内にインストールしても、アウトプットする前に忘れてしまいます。

忘れる前に刷り込む

僕はまず、イメージ英文法のテキスト1冊を、通しで読みました。

「ネイティブスピーカーの英文法」の本は薄めでイラストが多いので、割と早く読み終わりました。

マンガ感覚で読めて楽しかったのですが、やはり1回だけではすぐに忘れてしまいました。

そこで僕は、2周目は音読と瞬間英作文トレーニングとの組み合わせをしました。

たとえば、音読用のテキストの例文の中に出てくる文法や英単語の中から、「イメージ英文法のテキストにも載っていた項目」を見付けて、そこのイメージ解説をまた読み直しながら、メモしました。

たとえば、音読用テキストの中に、

I got a new computer last week. Two weeks later, I showed a friend the computer.

(私は先週、新しいパソコンを買いました。2週間後、私は友達にそのパソコンを見せました)

というような文章があったとします。

ここでは、a と the の両方が登場します。

そこで、テキストに a と the のイメージをメモしていくのです。

↓↓↓

I got a new computer last week.

(たくさんある中の1台だから、a)

Two weeks later, I showed a friend the computer.

(何人かいる友達の中の1人だから、a)

(ここでのパソコンは、2週間前に買ったやつで、読者も分かってるから the)

という感じです。

実際のメモは手書きなのでもっとシンプルでしたが、自分だけが分かるメモを書いていきました。

ここでのポイントは、あまり欲張りすぎないことです。

あれもこれもと、すべてを入れようとすると、初心者の僕にとっては気にすべき文法項目が多くなりすぎて、メモを書き切れなくなります。

そこで僕は、音読用例文1ユニットの中でよく目にする文法や英単語だけに絞って、それ以外の部分は、別のユニットの中でやろう!と先送りするようにしました。

 

最初からカンペキを目指さない、というのも大事な戦略です。

 

a と the のイメージを調べてメモしたら、すぐに音読し始めました。

すると、音読するたびにメモが目に飛び込んできます。

「他にもいる中の1人」と頭の中に描きながら、 a frind ~と音読することを繰り返すうちに、だんだんイメージが刷り込まれて定着していくのを感じました。

特に、冠詞(a, the など)や前置詞(in, on, at など)は、どの英文にもよく登場します。

そういう出現度の高いものから優先して声出し反復トレーニングで刷り込んでいくことで、次からは調べなくてもよくなります。

この覚え方は、我ながらムダがなくて最強だと感じました。

今の僕の動画セミナーのスタイルは、すべてこの時の経験を元に作っています。

各ユニットの英文の中にある文法項目の中で、「これはイメージで覚えて置いた方が良い」と思う部分を厳選して、詳しく解説しています。

レベルが上がった時にしか見えない部分

今の僕には、「レベルが上がった今だからこそ見える部分」がたくさんあります。

自分が初心者の頃にやっていたテキストを今見返すと、

「この時の自分のレベルでは、その文法はあまり気にしなくていいのに・・・それより、気にすべきはここなんだけどなぁ~」

と感じる部分を多く見付けました。

今の自分にしか見えない視点というのがあります。

僕の作っている動画セミナーでは、今の僕の視点から見て、

「そのテキストのレベルの人に今、必要な文法項目」

を取り上げて、イメージで解説する動画を作っています。

イメージ英文法で、文法が楽しくなる!

時間を過去に戻します。

初心者だった頃の僕は、イメージ英文法に出会ったことで、すっかり文法にハマってしまいました。

文法の勉強が楽しくなってしまったのです。

イメージ英文法の解説をもっとしっかり理解したくて、中学校の教科書を1年生~3年生の分まで買いそろえて、勉強し直しました。

当時の僕の文法知識は、「主語って何だっけ?名詞と何が違うの?」「形容詞と副詞って、何が違うの?」という部分で混乱するレベルでした。

そんな僕にとっては、中学1年生用の教科書はとてもありがたく感じました。

名詞=英単語を「種類」で分けた時の呼び名。

リンゴ、車、トムなど、モノや人を表すのが名詞。

主語=文章の中での、英単語のポジションの呼び名。

「誰がどうした」「何がどうした」という文章の中で、「誰」「何」に相当するポジションが、主語。

そんな感じで、一見単調で暗記が必要に見えるルールも、文法に興味がわいて好きになっている状態の僕には、楽しく感じました。

この心境の変化には、自分でも驚きました。

僕は、中学の教科書とイメージ英文法のテキストを併用しながら、文字どおり「ゼロからスタート」で、1段ずつ文法のレンガを積み上げていきました。

 

・・・つづく。(→この記事のシリーズを1話目から読む

 

—————————————

 
↓↓↓
 
 
 
—————————————
 

From  師範代Shinya(新村真也)

やり直し英語達成道場 師範代)