from 師範代Shinya
僕がやり直し英語を始めて1年たった頃のこと。
僕は、精神的な崖っぷちに立たされていました。
それまで1年間、英会話スクールに週1回、外国人バーに週3回通い続けました。
片道1時間の通勤の車の中で、聞き流し教材を聞き続けました。
当時の仕事はジーンズショップの店長をしていたので、店内の有線BGMを、「できるだけゆっくりで聞き取りやすいバラード系の洋楽」に設定して、仕事中にも聞き続けていました。
聞き流しも含めると、英語に触れていた時間は1日10時間以上でした。
でも、ダメでした・・・
1年たっても、ネイティブの英語はちっとも聞き取れるようにならないし、自分の口から英語が飛び出してくることもありませんでした。
自分の口から出てくる数少ない英語は、
・英会話スクールのテキストで丸暗記した、バーの注文などのお決まりフレーズ
・アメリカのドラマ「フレンズ」のセリフ中で出てきた、使えそうなフレーズを丸暗記したもの
だけでした。
フリートークはまったくできませんでした。
「今の生活を、あと1年続けたところで、何も変わらない気がする・・・」
それが、僕が当時感じていたことでした。
もう、ダメだと思いました。
こんなに成果が出ないなら、別の趣味に切り替えた方がマシです。
過去にやったことのある習い事の空手やダンスの方が、まだ上達を感じられました。
1年も続ければ、それなりに変化を感じるものです。
でも、英語はさっぱりダメでした・・・
そろそろ他の習いごとを探そうと思い始めていた時、仕事の昼休みにふと立ち寄ったラーメン屋で、人生が変わる発見をしました。
ラーメン屋で運命を変える発見
僕は、自分のオーダーが届くまでの待ち時間に、店内の雑誌コーナーにある週刊誌を何気なく手に取りました。
僕はあまり芸能人ゴシップには興味がないのですが、とりあえず置いてある中で一番サラッと読めそうだったので、その週刊誌を手に取ったのです。
ゴシップ記事はパラパラと読み飛ばしながら、適当にページをめくっていました。
すると、ふと僕の目の中に「英語学習法」に関する記事が飛び込んできました。
記者が大学教授にインタビューして、、
「日本人は、なぜ英語が話せないのか?」
「もし話せるようになる方法があるとしたら、どうすればいいのか?」
といったことを聞き出したものをまとめた、会話体の記事でした。
この記事の疑問は、まさに僕が感じていたことだったので、気になって読んでみました。
すると・・・
読みながら、僕は完全に納得してしまいました。
その大学教授の理論は、ざっくり言うとこういう内容でした。
↓↓↓
語学とスポーツ&楽器の共通点
①語学は、スポーツや楽器の演奏と同じジャンルである。頭で理解する勉強ではなく、身体を使ったスキルである。
②「英語を聞き流しているだけで、いつか聞こえるようになって、話せるようにもなる」のを期待することは、
「テレビの野球中継を見ているだけでホームランが打てるようになる」
「ピアノのコンサートを聴いているだけで自分もピアノが弾けるようになる」
ことを期待するのと同じ。
③「英会話を繰り返すだけで、いつか聞こえるようになって、話せるようにもなる」のを期待することは、
「普段の練習をサボっても、とにかく試合だけを繰り返していれば、そのうちプロ野球選手になれる」
「ふだんピアノを弾く練習をしなくても、演奏会に出まくっていれば、そのうち上手に弾けるようになる」
ことを期待するのと同じ。
④英語をスポーツや楽器の演奏と同じだと考えれば、上達のためにやるべきことは見えてくる。○○日でペラペラ!みたいな怪しい教材に惑わされることも、なくなる。
⑤スポーツや楽器の上達には、3つのステップが必要である。
1.知識を入れる。(知ってる状態)
2.技術に変える。(できる状態)
3.対人で試合する。(使える状態)
英語も同じで、
1.知識を仕入れる(文法&英単語)
2.技術に変える。(声出し)
3.対人で試合する。(英会話)
という流れを繰り返せば、確実に上達する。
そんなことが書いてありました。
これならいける!という直感
僕は、その雑誌を食い入るように読んでしまいました。
そうだったのか!!英語は、今まで自分がやってきた空手やダンスと同じだったのか!
空手もダンスも、うまい人のビデオを見るだけじゃ、自分が上達することはない・・・
ふだんの反復練習をしないで、いきなり空手の試合に出たら、ボコボコにやられてしまう。
自分は今まで、英語の聞き流しや、実戦の英会話の中だけで上達させようとしてきた。
でも、一番大事な肉体訓練が抜けていたのか!
だったら、いける!!
自分が目指すレベルまでは年単位かかることは分かるけど、やれば確実に上達することは間違いない!
これならいける!
僕はまだ始めてもいないのに、確信に近いものを感じて興奮しました。
僕は自分のラーメンが来たことにも気付かず、麺が伸びかかっていました。
正面に座っている上司が、僕に言いました。
「おい、まだ食べないの?伸びちゃうよ?そんなに熱心に読んで、芸能人の浮気ネタにハマってるのか?ハハハ!!」
僕:「あ、いえ・・・まあ、ちょっと・・・」
僕は英語をやっていることを会社の人達には内緒にしていたので、バレないようにこっそり、その雑誌に書いてあったオススメ本のタイトルをメモしました。
そして、その日の夜、家に帰ってすぐに、2冊の本をアマゾンで注文しました。
その2冊とは、
・英語上達完全マップ(森沢洋介先生:著)
英語上達完全マップ―初級からTOEIC900点レベルまでの効果的勉強法
(↑クリックすると、アマゾンのページへ行けます)
・ネイティブスピーカーの英文法(大西泰斗先生&ポールマクベイ先生:著)
(↑クリックすると、アマゾンのページへ行けます)
今振り返ると、この2冊の本との出会いが、僕の英語力を変えて、人生を変えることになったのです・・・
・・・つづく。
※この記事シリーズは、「イメージ刷り込み式英語鍛錬14日間動画セミナー」をご受講いただいた後に届く記事と同じストーリーの流れですが、視点が「テキスト中心」になっている点で違います。
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From 師範代Shinya(新村真也)
(やり直し英語達成道場 師範代)