from 師範代Shinya
(→前回のつづき)
線と丸を引くだけで、文章の区切りが分かるようになるメソッドが、この本には詳しく書かれています。
①メインパーツ(文のメインの主語と動詞)
②サポートパーツ(情報を補足する説明パーツ)
この2つが見えるようになることで、長い英文でもスッキリ読めるようになります。
確かに、僕自身も英文を読んでいる時の自分の脳内を分析してみると、英文をメインパーツとサポートパーツに分けて考えていることに気づきました。
僕の場合は、Z会の速読速聴英単語Core1900(今のバージョンより1つ前)の、スラッシュが入っている長文を何度も音読することで、メインパーツとサポートパーツを意識しながら読む習慣が身につきました。
次に、1つ上のレベルの速読速聴英単語Advanced 1100を使って、スラッシュのない長文を音読しました。
スラッシュなしでメインパーツを探せるようになるまでには、けっこう時間がかかりました。
でも、今回の新刊本「線と丸を引くだけで、英語は読めるようになる」のメソッドを使えば、それよりずっと早くメインパーツとサポートパーツを見分けられるようになるでしょう。
TOEIC本番では書き込み禁止
ここまで読んできて、もしあなたがTOEICのリーディング問題で苦戦している場合は、こう思ったかもしれません。
「TOEICの本番では、問題用紙に書き込むことは許されていない。この線と丸を引くメソッドは使えないじゃないよ。」
と。確かに、その通りです。TOEIC本番では、問題用紙への書き込みは禁止されています。
僕も自分のTOEIC受験中に、隣の大学生が問題用紙にカリカリとメモを書き込んでいたら、試験監督官にすぐ見つかって注意されている姿を目撃したことがあります。
他の受験者のジャマにならないように、紙に書かれたメッセージ(書き込み禁止)を無言で見せていました。
事前に用意されていて、イエローカードのようにスッと出せるようになっているのでしょう。
そして、繰り返しやったらレッドカードで退場になるのかもしれません。
TOEICは、書き込むことに対してかなり厳しいです。
でも、それはあくまで本番の時だけで、自分で家で模試を解いている時には、線と丸を引いても問題ありません。
線と丸は補助輪の役割
僕は、線と丸は「自転車の補助輪」のような役割だと思っています。
補助輪はずっと付け続けることを前提にしているのではありません。
いずれ補助輪を外すことを前提に、「転ぶことに対する心理的な恐怖」を取り除く役割があるのです。
スラッシュや、今回の線と丸も、補助輪的なポジションです。
練習の時にはガッツリ補助輪を使って、英文を読む負担を取り除きながら、最後まで諦めずに読むクセをつけます。
すると、TOEIC本番で補助輪が使えなくても、練習の時と同じ感覚で長文を自力で最後まで読み切ることができるようになるのです。
ある程度の文法知識は必要
前回の記事を読んで気づいていただけたかもしれませんが、この本のメソッドは、ある程度の文法知識が必要です。
少なくとも、サポートパーツを特定する7つのツールを見分けられるようになっておく必要があります。
1.接続詞(and, because など)
2.疑問詞(疑問文で使うWH語)
3.関係詞(文の真ん中に出てくるWH語)
4.前置詞(in, on, at など)
5.to V (不定詞)
6.V ing (動名詞)
7.V pp (過去分詞:受け身)
この7つを見極めるためには、接続詞や前置詞にはどんな種類があるかは、最低でも知っておく必要があるのです。
そういう意味では、やはり中学英語の文法知識は脳内にインストールしてから読み始めることをオススメします。
この本を読んだ感想は、人によってだいぶ変わると思います。
「おぉ!このメソッドは使える!英文が見違えて読めるようになった!」
と感じる人と、
「本の中で使われている文法用語が分からなくて、全然頭に入ってこない・・・」
と感じる人と、分かれる気がします。
まずは、今のあなた自身のレベルでどこまでしっくり来るかを確かめるために、本屋さんで立ち読みするか、アマゾンの中身検索でサンプルページを読んでみることをオススメします。
少なくとも、高校生には大人気のメソッドなので、効果は証明されています。
読む人を選ぶかもしれませんが、ハマる人にはバッチリとハマる、そんな可能性を秘めた面白い本です。
(完)
p.s.今回ご紹介した「線と丸を引くだけで、英語は読めるようになる」の本はこちら↓↓↓
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