from 師範代Shinya
(→前回の続き)
・山登りタイプ=1年で達成したいゴールを決めて、そこからブレイクダウンした中間目標と行動を決めるのが好きなタイプの人。
・川下りタイプ=ゴールを決めずに、流れに身を任せながら、その時々に興味があることを楽しみながら進むのが好きなタイプの人。
僕自身は、最初は川下りタイプのアプローチで英語学習がうまくいきました。
仕事も、何度か転職を繰り返しながら試行錯誤してきたので、おそらく僕は「川下りタイプ」だと思われます。
英検準1級レベルまでは、川下りタイプのやり方でうまくいきました。
準1級に受かるためには、フォーマルなニュースや専門的な記事を読める読解力と英単語力が必要になります。
僕はもともとフォーマルなニュース英語には興味はありませんでした。
でも、カナダ留学中に、駅前で配られている無料の新聞を受け取って読もうとした時に、あまりに理解度が低くでヘコみました。
ここまで読めないのか・・・と思うほど、理解できなかったのです。
でも、自分が住んでいるバンクーバーの街で、日々何が起きているのか?それを知りたいという好奇心が勝りました。
そこで、時間をかけてもいいから、辞書を引きながら新聞記事をじっくり読み込むトレーニングをしてみたのです。
環境に合わせて変わるモチベーション
もしバンクーバーに住んでいなければ、そんなことは絶対しなかったでしょう。日本にいたら、英字新聞を読む理由がありません。
川下りタイプの人は、その場で自分が置かれた環境によって、モチベーションの対象が変化していきます。
僕は当時、カナダに持ってきていた英語テキストのうち、「速読速聴英単語Core1900」という本を使って、音読を始めました。
実は留学前に一度、Core1900にトライしたことがあったのですが、あまりの難易度の高さと、内容に対する興味がわかずに、本棚に戻した経験がありました。
今回も、一応持ってきてはいたものの、おそらく一度も開かずに帰国することになると思っていたのです。
ところが3ヶ月の滞在中、最後の1ヶ月で「英字新聞が読めるようになりたい!」と強く感じたことで、興味の対象が変わりました。
びっくりするほど、面白い!
「英字新聞を読めるようになりたい!」という気持ちになった時に読んだCore1900は、びっくりするほど面白く感じました。
Core1900は、初めて英字新聞を読む日本人向けに書かれた本なので、見出しのルールや記事の書き方の構成など、僕が知らなくて読めない原因になっていたことすべてを、分かりやすく書いてありました。
そして、英文記事もナマの素材の一部を切り取って、すごく分かりやすくかみ砕いて解説が書かれていたのです。
自転車に乗る練習に例えると、補助輪をつけた状態で乗っているような感覚でした。
おかげで、英字新聞独特のリズムや書き方の特徴を身体で覚えることができました。
そして、1ヶ月経つ頃には、バンクーバーで配られている無料の英字新聞が、おぼろげながら読んで理解できるようになったのです!
慣れればいける!ということが、よく分かりました。
帰国後も続ける
英字新聞を読む面白さにすっかりハマってしまった僕は、帰国後もCore1900を使った音読を続けました。
おかげで、フォーマルなニュースや専門的な内容の記事を読むことへの抵抗感がどんどん減っていったのです。
そのタイミングで、僕は英会話スクール講師の仕事に応募するために、英検準1級を申し込みました。
僕は最初から準1級合格を狙っていたわけではありません。
でも、「準1級を受けよう!」と決めた時には、すでにその準備ができている状態でした。
過去問の長文読解問題を読んでも、けっこう理解できたのです。
これがもし、英検準1級に受かりたいから、フォーマルな記事に慣れよう!というモチベーションでやっていたら、続けられなかったと思います。
ただ、その先の英検1級に関しては、さすがに川下りタイプのアプローチではムリでした。
・・・つづく。
※新年の英語学習目標を、僕と一緒に立てるセミナーを1月に開催します。山登りタイプでも、川下りタイプでも効果のある内容です。
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From 師範代Shinya(新村真也)
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