【実現しやすくなる:新年の英語学習の目標の立て方のコツ⑦】

from 師範代Shinya

(→前回の続き)

「川下りタイプ」のやり方で英語学習を続けてきた僕は、英検1級への挑戦の時に、初めての山登りタイプのアプローチを試しました。

その結果、最初に設定した2年で望み通り合格できました。

ところがその後、僕は山登りアプローチでうまくいった体験を過信して、やらかしていまいました。

それが、「TOEIC満点ゲット計画」です。

僕は、英検1級の時と同じように、山登りタイプの計画を立てました。

それまでのTOEICスコアは、930点~950点前後をウロウロしていました。

TOEICは990点満点です。

残り40点を埋めればいいだけなら、きっと短期間で達成できると思ったのです。

そこで、「半年以内に990点満点をゲットする!」と決めて、改めて英単語帳と問題集を買って、毎日コツコツ解くプランを立てました。

さらに、周りにも「半年以内にTOEIC満点取ります!」と宣言しました。

ところが、この半年プランが、そもそもムリがありました。

残り40点を埋めるのは、想像以上に大変だったのです。

ミスが許されない世界

TOEICは900点ぐらいまでは「攻めの姿勢」で行けます。

つまり、「点をもぎ取りに行く」という精神状態で、チャレンジャー精神で楽しめるのです。

ところが、900点を超えて残りの90点を埋めようとすると、今度は「守りの姿勢」になりがちです。

つまり、「正解できるのが当たり前で、できるだけミスを減らしていく」という姿勢になるのです。

こっちの方が、精神的にツラいです。

ボクシングの世界でも、王座をもぎ取るためにチャンピオンに挑むチャレンジャーの心境と、王座を守るために戦うチャンピオンの心境では、チャンピオンの方がキツいと言われています。

なぜなら、観客は「チャンピオンが勝って当たり前」という前提で試合を見るからです。

チャンピオン自身も、自分が勝って当たり前という心境があるので、「何としてでも勝つぞ!」という心境というより、「負けるわけにはいかない!」という心境になります。

さらに、「恥ずかしい試合をしてはいけない。カッコよく勝たなければ!何とか勝っても、打たれて顔がパンパンになってたら、カッコ悪い」という心理が働きます。

①自分がチャンピオンに挑戦して勝って、ベルトを手に入れる時の難易度

②自分がチャンピオンになった後に挑戦者を迎え撃って、ベルトを守る時の難易度

では、②の方が心理的にずっとムズカしいのです。

TOEICでも、これと同じことが起こります。

900点までは、①のチャレンジャー精神でいられますが、満点を目指そうとすると、②の心境になるからです。

まさに、「ミスが許されない世界」に身を置くことになります。

だから、難易度がグッと上がるのです。

僕はそこを、低く見積もっていました。

大失敗

その結果、僕はTOEICテストの本番中にちょっとしたミスで心が乱れました。

そこから立て直すことができずに、芋づる式にミスを連発し、集中力が途切れ、結果的にスコアが200点以上ダウンするという事態になりました。

この失敗は、精神的に大打撃を喰らいました。

僕はめちゃくちゃ落ち込みましたが、すでに次の回を申し込んであったので、立ち止まるわけにはいきません。

失意のまま勉強を続けました。

この時は、精神的にかなりキツかったです。

その後、1年間ぐらいは隔月でTOEICを受け続けました。

点数は持ち直して、徐々に上がっていき、最終的にベストスコアは975点まで取れました。

ただ、あと15点を埋めることがなかなかできずに、苦戦しました。

山登りタイプのアプローチの場合、計画通りにものごとが進まなかった時に、ヘコむ度合いが大きいというリスクがあります。

もし山登りタイプのアプローチで行くなら、ベストプラン以外にも、いくつかバックアッププランを用意しておくのがオススメです。

たとえば、

・○○月までにTOEIC○○点を取れたら、ベスト!

・それが叶わない場合は、とりあえず○○点を取れたら、OK!その後、勉強期間をもう半年延ばす。

・それも叶わない場合は、最低でも○○点を取れたら、自分にOKを出す。その後、勉強期間をもう1年延ばす。

・延ばした期間はフルにガンバって、それでもダメなら、潔くあきらめる。

というように、うまくいかなかった時のプランを用意することは、精神的にラクになり、結果的に第一ゴールを達成出来る確率が上がります。

自分のタイプを見極めて、ムリせず楽しみながら勉強するのがベスト

どんな方法を取るにしても、英語の勉強は苦しみながらやると、全然頭に入ってきません。

できるだけ、自分の脳をリラックスさせて楽しませる工夫を続けることが大事です。

そのための手段として、自分が山登りタイプなのか?川下りタイプなのか?を見極めるのは、最初のステップとして有効です。

ぜひ、あなたの今年の目標を考えるのに役立ててみてくださいね。

(完)

※新年の英語学習目標を、僕と一緒に立てるセミナーを1月に開催します。山登りタイプでも、川下りタイプでも効果のある内容です。
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