from 師範代Shinya
(→前回のつづき)
※僕が最近「Paternity leave (育休)」を取った期間の学びのシェアの続きです。
イヤイヤ期で、僕のやることに対して片っ端から「イヤだ!」と反抗する2才の娘と、なかなか泣き止まない2ヶ月の娘。
この2人の世話をするうちに、僕は自分の中に怒りがメラメラと燃え上がってきて、抑えきれなくなってくるのを感じました。
実際には手をあげていませんが、子どもを叩いてしまう親の気持ちが痛いほど分かったのです。
「このぉ~!なんでこんなに反発するんだ!ひっぱたいてやろうか!」
「くぅ~!なんでこんなにあやしているのに泣きやまないんだ!首を絞めてやろうか!」
といった心の声が、ガンガン鳴り響くようになりました。
2人の子どもによって、「自分の中にある、見たくないドロドロした感情」を引き出されて、僕は打ちのめされました・・・
距離を取れないツラさ
男性は、妻や恋人とケンカした時に、「物理的に距離を置く」ことが多いです。
自分の部屋に閉じこもったり、家から出て外へ飛び出したりするのです。
頭を冷やすために、怒りの対象であるパートナーから物理的に距離を置きます。
女性が家を出て行く時は、相手への愛が冷めたときに多いでのすが、男性の場合は怒りで燃え上がった瞬間に距離を置く傾向があるのです。
これは人類が進化し続ける歴史の中で、肉体的に力の強い男性が、女性を傷つけないために備わった本能、と言われています。
僕も妻のサヤと新婚当初にケンカした時には、外へ飛び出して30分ぐらダッシュし続けて息を上げることで、頭を冷やしていました。
この手法はとても有効で、怒りを収めて冷静に話し合いをするきっかけ作りに役立ちました。
でも、子どもを相手にしている時には、そうはいきません。
朝、保育園に行く前に娘が僕に反抗して、「着替えたくない!」と床に寝転がってイヤイヤした時に、僕は「だったら勝手にしろ!」と叫んで自分が家を飛び出す・・・わけにはいきません。
サヤは下の子の授乳中で動けない中、僕は上の子から離れられないのです。
「怒りの対象から、物理的に距離を置けないこと」は、僕にとってかなり苦しい体験でした。
お世話マシンと化す
そこで僕は、自分の怒りの感情から子どもを守るために、自分を「お世話マシン」にする術を、徐々に身に付けていきました。
子どもが泣いたら、すぐに耳栓をします。
そして、淡々と「今やるべきこと」をするのです。
子どもがどんなに反発しようとも、僕はそれに対して反応せずに、ただ冷静に、必要な作業を進めます。
着替えずに寝転がっているなら、着替えを持ってきて、強制的に着せ替えます。
その時に叱りつけたり、「なんで反発するんだ!」と憤慨するのではなく、ただ淡々と作業だけに集中するのです。
子どもがどんな反応をしようとも、
「○○時○○分までに、着替え作業を完了させる」
「○○時○○分までに、朝食を準備して子どもの前に出す」
「○○時○○分までに、家を出て保育園に連れて行く」
というように、ただ淡々とプログラミングされた作業をこなしていきます。
タスクを最優先して、子どものご機嫌を取ろうとしたり、指示通りに動かないことに対してイライラするのを辞めました。
・途中で娘が床に寝転がってイヤイヤた場合、僕が力ずくで着替えさせる。
・朝食をあまり食べない場合、決めたれた時間になるまで放っておき、時間になったら途中でさっさと片付けて、すぐに保育園に出発する。
・保育園に行きたがらない場合、僕がだっこしたまま保育園の部屋まで連れて行く。(距離が近いので、それが可能)
というように、とにかく日々のタスクをこなすことを最優先し、娘に対して「言うとおりにして欲しい」「泣かないで欲しい」という期待をするのを一切やめました。
ゆりかごマシン
また、下のベビーに対しては、泣いたときだけすぐに抱き上げて、泣き止むまでゆらゆら揺れるという作業を繰り返しました。
この時にも、「早く泣き止んで欲しい」とか期待をするのをやめて、ひたすら自分を「ゆりかごマシン」に変えて、淡々とタスクをこなしていきました。
自分が「マシン化」することで、それまで感じていた燃え上がる怒りを、抑えられるようになってきました。
これでいける!と僕は確信しました。
ところが、そんな状態を2週間ほど続けた頃、今度は予想外の新しい問題が起こり始めました。
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From 師範代Shinya(新村真也)
(やり直し英語達成道場 師範代)
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