from 師範代Shinya
英語を学ぶ価値の1つに、「異文化を知る」ことがあります。
世界の文化の違いは、情報としてはネットでいくらでも調べられます。
でも、その国の人から直接聞いたストーリーは、ネット上で調べた文字から得られた情報とは、まったく違うインパクトと価値を感じるものです。
先日も、そんなことを実感しました。
オンライン英会話で、アイルランド出身の先生と話していたときのこと。
何気ない会話の中で、「昔のアイルランドでは、離婚が法律で禁止されていたんだよ」と聞いて、思わず「えっ、本当に!?」と声を上げてしまいました。
僕にとって「離婚が法律で禁止」というのはちょっとした衝撃でした。
それも、そんなに昔の話ではありません。
最初の合法的な離婚が成立したのは1997年。
僕が話したアイルランドの先生(40代前半)の親の時代には、離婚が禁止だったそうです。
離婚が合法化された後も、文化として「離婚=NG」というムードは数十年は残ります。
当然、先生の両親も離婚していませんし、両親の友達や親戚、ご近所さんまで、誰も離婚していないそうです。
この法律は、カトリック教の影響が強かったそうです。
本人の口から聞くリアルさ
でも、僕にとって印象的だったのは、その情報自体よりも、「アイルランド出身の本人から直接聞いた」という事実でした。
ネットでいくらでも情報は調べられる時代。でも、実際にその国に住んでいた人から語られる言葉には、不思議なリアリティーがあります。温度があるんです。
ちなみにその先生は、
「当時は世間体もあって、夫婦仲が悪くても離婚できない家庭がたくさんあった。子供の頃、仲の良かったクラスメイトの両親は、冷め切って会話ゼロだけど、それでも何とか共同生活を送っている感じだった。」
と話してくれました。こういう生の感覚は、ネット記事やチャットGPTの回答からも得られません。
そこからさらに会話が盛り上がって、「他にも離婚が禁止されていた国ってあるの?」かな?と調べてみたところ、たくさん出てきました。
あの国では、今でも離婚が違法
たとえば、ヨーロッパではマルタも2011年まで離婚が禁止されていたそうです。けっこう最近ですよね!
カトリックの影響が強い国では、結婚は神の前の永遠の誓い、という考え方が根強いんですね。
そして驚いたのが、今でも一般的な離婚は法律で禁止されている国があるそうです。
それが何と、オンライン英会話で有名なフィリピン!
裁判で「無効」にできるケースはあるけれど、基本的に日本のような「協議離婚」は存在しないらしいです。
僕は今まで何度もフィリピンの先生たちと話したことがありましたが、離婚の話になったことなかったので、この制度を知りませんでした。
もしかしたら、あなたが毎週話しているフィリピンの先生も、そういう文化的背景の中で生きているのです。
もし興味があれば、先生に「フィリピンでは離婚ってできるの?」と聞いてみると、そこから意外な話が広がるかもしれません。(ただし、相手が既婚者だった場合は地雷を踏む可能性もあるので、タイミングと相手を見て聞いてみてくださいね。)
日本文化でも、昔は離婚しづらい時代がありました。江戸時代は、男性が「三くだり半」を出せば離婚できたけど、女性からは基本的にできなかったそうです。
でも興味深いのは、「実際の離婚率」が意外と高かったということ。5〜10%もあったという記録が残っているそうです。
つまり、法的にはしづらくても、生活の中では人々が工夫して別れていたということなんですね。
こうした世界の文化や価値観の違いに触れるたび、「英語ができると、世界が広がるなあ」と実感します。テキストやネット記事には載っていない、現地のリアルな空気を感じられる。これは、英語というツールを持っているからこそ得られる経験です。
だから僕は、大人になってから英語を学び直して本当に良かったと思っています。
あなたも、英語で世界の人とつながってみませんか?
「英語ができると、ただ情報を知るだけじゃなくて、生きた世界が見えてくる」
そんな体験を、これからも一緒に楽しんでいきましょう。
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