From 師範代Shinya(新村真也)
前回の記事では、僕が新しくバックパックを妻からプレゼントしてもらったお話をしました。
このTUMIのバッグパックは、スーツに合うデザインになるように作られているので、仕事用にもバッチリ使えます。
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日本の「イケてる」ビジネスマン
日本でスーツを着ている人がバックパックを背負っている姿を見ることは、それほど多くありません。
なんとなく日本には、「スーツにリュック=ダサい」みたいなイメージがあると思います。
以前僕が読んだ、「モテる男になるための本」に書いてあったのですが、
「女性にモテたかったら、スーツの時にはバッグは片手に持つべし。どんなに重くても、ショルダーストラップを使って肩にかけたりしてはいけない。気合いで片手で持つべし。スーツにバックパックなど、言語道断!」
みたいな教えが書いてありました。
これはあくまで僕の予想ですが、昔日本で「オタク」という言葉が流行った頃、「オタクの典型ファッション」みたいなイメージ図に、バックパックを背負っている姿が入っていたのが原因ではないか?と思われます。
(※ちなみに、海外では「オタク」が英単語として定着していますが、意味はポジティブです。「I’m Otaku!」と自慢げに言う人が多いです)
欧米のイケてるビジネスマン
僕がカナダに留学した時に見たビジネスマン達は、みんなこぞって「スーツにバックパック」スタイルが当たり前でした。
実は、これが僕にとって最初のカルチャーショックでした。
日本みたく片手持ちタイプの皮バッグを持ち歩いている人は、ほとんど見かけませんでした。
若くして大企業のCEOに登り詰めた「デキる男」や、街をさっそうと歩く「イケてるビジネスマン達」も、みんな、「スーツに似合うカッコいいバックパック」を着こなしていました。
これは、カナダだけではありません。その後、英会話スクールで講師として働き始めた時も、同僚のネイティブ講師たちは、みんなスーツにバックパックで通勤していました。
これの傾向は、国を問わないようです。アメリカ、オーストラリア、イギリス、関係なくみんなバックパックでした。
「イケてる」の定義
欧米文化では、機能性を重視する傾向があります。重いバッグをヤセ我慢しながら片手で持って、手の平に跡が付くのは、「クールな男」のすることではありません。
それよりも、荷物をパックパックに入れて背負って、両手をフリーの状態にした方が、「クールで余裕のある男」に見えます。
さらに、治安の問題もあります。
日本では男性がひったくりにあう確率は低いですが、海外では男性でも普通に狙われます。
片手で荷物を持って外を歩いていると、バイクなどで後ろから近づいて一瞬でひったくられたりするそうです。
海外では、片手でバッグを持って歩いているだけで、狙われる確率が上がります。
仕立ての良いスーツを着てビシッと決めて、高級なブランドの革製バッグを片手で持ち歩く姿は、欧米人から見たら、
「あいつアホだ!そのうちひったくられるぞ!」
と思われるだけで、全然クールじゃないようです。
もちろん、運転手付きで通勤するようなセレブな人たちは、バックパックを使う必要はないでしょう。
でも、普通に電車やバスを使って通勤するレベルの人なら、バックパックが一番賢い選択肢のようです。
僕がカナダにいたときには、女性でも通勤にバックパックを使っている率が高く見えました。
僕もカナダに着いてからそのことを知り、急いでバックパックを買いました。幸い、ひったくりの被害に遭うことはありませんでした。
でも日本ではイケてない
僕はカナダから帰国した後も、しばらくは「スーツにバックパック姿」で通勤していました。
その時は、カナダで買った「ノースフェイス」というアウトドアブランドの、何でも入るかなり大きなバックパックを使っていました。
ところが、周りの日本人女性達の反応はイマイチでした。
しばらくして婚活を始めた僕は、日本人女性の好みにフィットした男になるため、「スーツに合う片手持ちバッグ」に切り替えました。
でも、正直、一度バックパックの便利さに慣れてしまったら、片手持ちバッグのメリットはほとんど感じられませんでした。
バックパックの唯一のデメリットは「見た目」だけで、他の機能性の部分は圧倒的にバックパックが有利でした。
進化
でも、バックパック大国アメリカでは、ビジネススーツにも似合うデザインを研究し続けて進化していました。
それが今回、妻が僕にプレゼントしてくれたTUMIというアメリカのバッグブランドのバックパックでした。
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これは、本当にスーツによく似合います。これなら、オタクっぽさも出ません。
僕がバックパックを使うのは、ちょうど10年ぶりです。
これから、バックパックを背負ったスーツ姿のビジネスマンが日本にも増えたら良いな・・・と思います。
前回&今回の記事は、そのための布教活動です(笑)
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