
3ヶ月間、お世話になったホームステイ先のジョン&フローレンス夫妻にお別れを言う時がきました。
これまでの3ヶ月間のこの家での思い出が、走馬燈のように僕の中を駆けめぐりました。
ふたりは、とても優しい目で僕を見つめています。
僕が最初の1週間で心がくじけそうになった時には、ふたりの言葉に支えられました。
僕がこの家のルールを破ってしまい、フローレンスにめっちゃ怒られたこともありました。
今となっては、それも良い思い出です。
ふたりをハグして、僕はタクシーに乗り込みました。
バンクーバー空港
僕は3ヶ月ぶりに、バンクーバー空港に来ました。3ヶ月前は、飛行機から降りる時には緊張でガチガチでした。
でも、今は違います。もうだいぶここでの生活にも慣れて、空港への道もリラックスしています。
留学で僕が学んだこと
3ヶ月前は、「困ったことが起こらないか心配」という気持ちが強くありました。
でも今は、「困ったことが起こっても何とかなるもんだ」ということが分かりました。それが、自信につながっています。
海外に住んで、困ったことが起こらないなんてことは、絶対ない!ということが今なら分かります。
言葉や文化が違う国に足を踏み入れると、トラブルや困難、思い通りにいかないことは、毎日降りかかってきます。
日本では体験したこともなかったような困難が立ちはだかります。
でも、そんな状況でも「なんとか生きられるもんだ」と思える経験を積めるのが、留学の醍醐味だと思います。
ま、いっか!と思えるようになる
海外に行くと、自分が「できないこと」の方が圧倒的に増えます。
店員さんの英語がわからずに何度も聞き返してキレられたり、自分の英語が通じなかったり、文化の違いに対応できなかったりして、「カッコ悪い自分」を見なければなりません。
やることなすこと、すべてが「初めて体験」になります。
カゼを引いてのどが痛いときに、薬局に行ってのど飴を買うことすら、緊張でドキドキしました。
「箱の表示が読めなかったらどうしよう?」
「店員さんや薬剤師さんに聞いたとして、彼らの話す医学用語が聞き取れるのか?」
などを考えると、ドキドキしてしまうのです。
案の定、僕は変なのど飴を買ってしまい、一個目を口に入れて20秒たった時点で強烈な味に耐えられずに捨ててしまいました・・・
日本にいたら、呼吸をするくらいカンタンにできていたことが、突然できなくなるのです。
子供に逆戻りした気分です。
そんな環境の中で生活していると、だんだん「うまくやろう」とか、「スマートに対応しよう」なんて願望がなくなってきます。
もう、「何事も起こらず無事にできますように・・・」なんて祈る気持ちはありません。
ま、いっか!と開き直って、「こんどはどんなトラブルがあるかな?」とニヤニヤするようになります。
本当の自信
そんな状況を乗り越えて、不完全でダメダメな自分を経験して、そんな自分にOKを出せるようになると、強くなれる気がします。
本当の自信とは、
「どんな事に対してもうまくできる」
という心境からではなく、
「どんなにうまくいかない事が起こっても、最後は何とかなるもんだ。死ぬことはない。」
という心境から来るのかもしれません。
そういう意味では、留学することは、
「今までの自分の中での『当たり前』が全部ぶっ壊れる」
経験を通して、自分の中にある「真の強さ」に目覚める体験を与えてくれるのかもしれません。
僕は、留学すべきかやめるべきか?を迷っている人に対しては、
「年齢に関係なく、絶対に体験してみた方がいいですよ!」
とお伝えしています。その経験は、一生の財産になると思うからです。
・・・つづく
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