From 師範代Shinya(新村真也)
僕がカナダに3ヶ月間滞在していた時期に、英語以外で「留学前にやっておけばよかった~!!」と感じたことがあります。
それは、日本の有名な観光地や歴史の知識です。
外に一歩出ると、他の国の人たちにとっては、自分が「日本人代表」になります。
これは、逆の立場で考えてみると分かります。
あなたにアメリカ人の友達、「ボブ」がいたとします。あなたは他の国の人たちと話している中で、アメリカの歴代大統領の話題になりました。
でも、みんなあいまいな知識です。
「あー!!なんだっけ?あの有名な大統領の名前!○○政策をやった有名な人。忘れちゃったー!そうだ!ボブに聞こう!彼なら知ってるはずだ!だってアメリカ人だし!」
・・・ってなりますよね?
そして、もしボブに聞いた時のリアクションが、
「えー、なんだっけかなぁ?」
みたいな感じだったら、きっと
「おまえ本当にアメリカ人かよ!」
ってみんなに突っ込まれる確率が高いと思いませんか?
他の国の人たちからしたら、
「その国の情報は、その国出身の人が一番よく知っている」と思われるのは当然です。
でも、現実には、その国の人より他の国の人の方が情報に詳しかったりします。僕もそのひとりでした。
僕がよく聞かれたトピック
僕がカナダにいた頃によく聞かれたトピックのトップ5は、
①相撲のウンチク
②東京の人口と面積
③富士山の高さや歴史など
④日本の政治システム
⑤戦後のビジネス界の偉人の経歴
でした。あなたは、いくつ答えられますか?
ちなみに僕は・・・全滅でした!!
相撲は生で見たことはありませんし、テレビでもほとんど見たことはありませんでした。細かいルールや技の名前もよく知りません。
「力士って、やっぱりデカいの?」なんて聞かれても、僕は力士を目の前で見たこともありません。
僕は静岡県出身なので、富士山がいつもすぐ近くにあって、23歳の時に頂上まで登ったことを自慢したら、その後どんどん質問されて、たじたじになりました・・・
標高を聞かれて、たしか「5,000メートル以上だ!」みたいなことを言い放った記憶があります。
周りは「おぉー!!高いねぇ!」みたいなリアクションになりましたが、誰にもバレませんでした。
異国のクラスメイトが目をキラキラさせて、「日本人に会うのは初めてなんだよ!」と言いながら、日本のことについてあれこれ聞いてくるたびに、
「あー!!もっと日本のことを勉強してくればよかった!!」と思いました。
ビジネス界の偉人
僕はビジネスクラスを取っていたので、授業の中では「世界のビジネス界の偉人&企業」を取り上げて深堀りするということをやりました。
対象は全世界なので、当然、ものすごいビッグネームが出てきます。
ヘンリーフォード、スティーブジョブズ、ウォーレンバフェット・・・などなど。
その中で、日本の偉人の名前や、企業名が出てくることが多くありました。
トヨタの「カイゼン」の仕組みの話や、松下幸之助さんの成功話などが授業で取り上げられると、僕はとても誇らしい気持ちになりました。
と同時に、自分が日本企業の歴史や偉人について詳しく知らないことが恥ずかしくなりました。
トヨタの話が出れば、みんな僕の方を見てきます。松下幸之助さんの話題になれば、みんな僕の方を見てきます。
「頼むから俺に話題を振らないでくれー!!俺からは何も出てこないぞ!!」
と祈る気持ちでした・・・
先生は、さすがにそのあたりを分かっているようで、僕には一切振ってきませんでした。きっと、みんな自分の国のことほどよく知らないのを分かっているんだと思います。
灯台もと暗し
ちなみに、これは僕だけではありませんでした。僕がちょっと聞きかじりの他の国の知識を披露して、もっと詳しく知ろうとその国出身の人に尋ねると、たじたじになっていました。
灯台もと暗しってやつですね。
ただ、クラスメイトの中には、自分の国の文化や歴史にすごく詳しい人もいました。それが、学校教育なのか、それとも自分でカナダに来る前にしっかり勉強してきたのかは分かりません。
でも、それを見て僕は、「あー、やっぱり海外で自分の国のことをしっかり語れる人はカッコいいな!」と思いました。
日本は世界で有名
僕はカナダに滞在中、他の国の留学生たちから日本の歴史や文化についてよく聞かれる中で気づいたことがあります。
それは、どうやら海外の人たちの目には、日本はとてもユニークな国に映っている、ということです。
そして、そのイメージは思った以上にプラスでした。
てっきり、「日本人は働いてばっかで他のことができない」とか、「マジメで堅苦しいやつら」、「スーツを着て七三頭のサラリーマン大国」といった、どちらかというとマイナスなイメージだと思っていました。
ところが、僕がカナダで出会った留学生&現地人たち(全11カ国)と話した限りでは、日本は「戦争に負けた後に、驚異のパワーで一気に先進国2位に上り詰めた、スゴいやつらのいる国」というイメージのようでした。
「あんなに小さな島国で、戦争に負けて焼け野原の状態から、わずかな期間で奇跡の復活を遂げて世界2位まで上り詰めた国!」
とか言われると、僕は日本人であることが誇らしくなりました。
英語以外の知識
もしあなたが、これから留学を考えているなら、ぜひ日本の歴史や地理について少しだけ勉強しておくことをオススメします。
そして、それを英語でスラスラ言えるようにしておけば、向こうに行ってから役立つことは間違いありません。
毎回違う人から何度も同じことを聞かれると、そのセリフが頭の中に定着します。「アウトプットは最大のインプット」です。
僕が今まで音読トレーニングに使った本の中で、オススメがあります。
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・・・つづく。
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From 師範代Shinya(新村真也)
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