from 師範代Shinya
(→前回のつづき)
僕はカナダに留学している最中も、現地でイメージ刷り込み式英語鍛錬を続けました。
すでに英語鍛錬が生活の一部になっていたので、音読用のテキストと、瞬間英作文トレーニングのテキストをスーツケースに詰めて行きました。
そして、現地に着いてすぐ翌日から、日本にいた頃と同じ英語鍛錬を続けました。
留学と聞くと、「現地に着いたら24時間ずっと英語漬け!」というイメージがあるかもしれません。
でも、留学中にずっと外に出ているわけではありません。
外にいる時間も、ずっと英語を話しているわけではありません。
ホストファミリーと積極的に話そうとしても、夜はみんな仕事終わりでまったり静かにしています。
留学先でも、けっこう英語を話す機会は限られているのが現実です。
だからこそ、現地でも英語鍛錬を続けることは大事だと思います。
足りない部分は現地で鍛える
留学前に英語力をカンペキにすることはできません。
そもそも、何が自分に足りないか?は、現地でリアル英会話を体験してみないと分からないのが普通です。
現地生活の中で自分に足りない部分が分かったら、その時点でトレーニングして鍛えれば良いのです。
実は、僕がカナダに持っていって本当に良かった!と思えた英語テキストがあります。
それは、「速読速聴英単語Basic2400」です。
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この本は、現地での僕の生活を支えてくれた、最高のテキストでした。
正直、めちゃくちゃ助けられました。
レベルは関係ない
この本は音読用のテキストですが、レベル的に言うとシリーズでは一番下になります。
僕は留学に出発する前の時点で、同じ速読速聴英単語シリーズの1つ上のレベルのDaily1500を仕上げていました。
Daily1500を仕上げてから、Basic2400に行くのは、レベルダウンになってしまうので、最初は少し抵抗がありました。
でも、Basic2400のテキストには、僕が知らない英単語がたくさん載っていました。
その英単語の種類は、ハイレベルなものではないのですが、日常生活で役立つものばかりでした。
「ホチキス」「洗濯ばさみ」「シャープペン」などの日用品から、「眉毛」「まつげ」「おでこ」などの身体のパーツまで、言えそうで言えない英単語がいっぱい詰まっていました。
現地で生活すると、こういった日常英単語の方が使用頻度が高くなります。
ネイティブなら子供でも知っているような英単語が口から出て来ない、という経験を僕は何度もしました。
留学生活では「英単語を言えない→調べる」という体験を繰り返しながら、1日1~3単語ずつ覚えていくのが、普通のパターンだと思います。
でも、このBasic2400のテキストには、こういった日常英単語が詰まっているので、自分で調べるよりも効率よく、まとめて学ぶことができました。
日本で気付いた、Basic2400の良さ
実は、僕はBasic2400のテキストの良さに留学前に気付きました。
そして出発前に、少し予習をしておきました。
音読を続けるうちに、「このテキストは現地に持っていって、音読を続けた方がいいな」と思ったので、スーツケースに入れて持っていきました。
現地でもBasic2400の音読を続けて、自分が身に付けたい英単語は一通り仕上げました。
おかげで、現地の生活がだいぶラクになったことは間違いありません。
英語テキストは、「今の自分が知らない英単語が入っていて、その英単語を使う機会がありそう」なら、あまり表面的なレベル表記を気にせず使うのが良いと、この時に実感しました。
世界共通語としての英語
僕が留学先で語学学校のビジネスコースを受けて良かったと思ったのは、世界中の国々の留学生とたくさん話す機会があって、仲良くなれたことです。
僕のクラスには、ドイツ、スイス、インド、ブラジル、スペイン、メキシコ、トルコ、タイ、韓国、オーストリアからの留学生がいました。
これだけ多様な人種の人達と、英語でコミュニケーションを取った体験は、貴重でした。
それまで僕は、「ネイティブ英語の習得」を目指してガンバってきました。
日本にいる時にも、アメリカ人やイギリス人など、ネイティブとの交流をしていました。
でも、カナダで世界中の留学生たちと話すことで、英語の「世界共通言語としての側面」を、強烈に感じることができました。
これは日本にいたら、まず体験できないことです。
僕は他国の留学生たちと一緒に、わざと「お互いの母国語を話して聞かせ合う」アクティビティーをしてみました。
順番で、自己紹介を母国語で1~2分間するのです。
当たり前ですが、それぞれの国でまったく発音が違って、何を言っているのかさっぱり分かりません。
聞いたことのない言語を聞くのは、けっこう楽しいものです。
楽しいと同時に、母国語を話しているクラスメイトが、急に遠い存在に見えました。
母国語タイムが終わった後に、また英語に戻して皆で話すと、すごい安心感がありました。
「お互いの母国語が違う人同士が、共通語を使ってコミュニケーションを取れるって、スゴいことだ!」
と実感ました。
英語って、なんて便利なんだ!!
世界共通言語って、いいもんだなぁ~!
と喜びを感じて、ますます英語学習へのモチベーションが上がりました。
・・・つづく。(→この記事のシリーズを1話目から読む)
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From 師範代Shinya(新村真也)
(やり直し英語達成道場 師範代)