from 師範代Shinya
(→前回のつづき)
※婚活スクールの生徒の、デート中の会話内容を、先生が細かくフィードバックするYouTube動画」に、インスパイアされた体験談の続きです。
僕はこの動画を見ていて、「このコンセプトは、英会話にも応用できるのでは?」と思いました。
・英語学習者が、外国人と英会話している姿をビデオ撮影する。
・先生が後からビデオ録画を見返しながら、細かく文法や英単語、言い回しのチェックをして、生徒にフィードバックしていく。
という英会話サービスです。
「ここで、このような言い回しをしていますが、主語と動詞の順番が逆になっていますね。本来の語順は、こうです。」
「ここでは、相手に言いたいことが伝わっていませんが、本当は何て言いたかったんですか?あ、それなら、英語では○○と言うと、自然に聞こえますよ。」
といった感じで、30分の英会話を細かくチェックしていきます。
ただし、このサービスを実行するためには、いくつか超えなければならないハードルがあります。
条件①日本語と英語の完全バイリンガルの先生
このフィードバックができる先生は、かなり限られるでしょう。
英語しか話せないネイティブの場合、生徒が「本当は何て言いたかったのか?」を後から正確に知るのがムズカしいです。
生徒は日本語で「こう言いたかったんだけど、うまく言えなかった」という部分を、英語では説明できません。(もしそれができたら、このサービスを必要としないハイレベルな人でしょう)
日本人の先生だったら、この部分をくみ取ることはできます。
でも、くみ取った日本語を英語に変換した場合に、
「自然な言い回しか?」「ネイティブが聞いて、本来日本語で伝えたいニュアンスが伝わるか?」
といった部分は、ネイティブではないので、ムズカしいかもしれません。
僕はこの1年半ぐらい、「日本語のように話せるキレッキレ英語」という本を自分の英語学習使うことで、「日本語の微妙な言い回しを、英語でできるだけ正確に伝える技術」の習得に励んでいます。
そこから分かることは、この翻訳はめちゃくちゃ奥が深いということです。
日英両方の文化を深く知る必要があるので、かなり難易度が高いです。
1年半前の自分に比べて、だいぶ言えることの範囲が広がった感じがしますが、それでもまだまだ、より広い範囲の表現に対応できるようになるための修行が必要だと感じます。
帰国子女の完全バイリンガルの先生であれば、可能だと思います。
ただ、帰国子女の先生も、逆に日本語の細かいニュアンスが分からないという人もいるので、かなり人材が限られるでしょう。
条件②ダメ出しされまくるのに耐えられるか?
次の条件は、生徒側の心理的なハードルです。
30分間、ずっと英語で話し続けていると、どんなに英会話経験値が高い人でも、必ずボロが出ると思います。
僕も未だに、毎日の英会話レッスンの中で、「何とか言葉をつむいで伝わったけど、今の言い回しは、おそらく文法的には変に聞こえるだろうな」と感じることがあります。
アドリブで話すとなると、それがデフォルトだと割り切っています。
このサービスを必要としているレベルの人であれば、なおさら多くの文法や英単語の間違いを連発するでしょう。
そのミスを、後から振り返って片っ端から先生に指摘されまくるのは、精神的にコタえると思います。
少なくとも、僕が初中級レベルの頃だったら、このサービスを受けるのはキツいです。
ダメ出しされまくると、心が萎縮してしまい、次から英語を話すのがイヤになってしまうかもしれません。
少なくとも僕の生き方は、「自分や他人の良いところを見て、そこを伸ばすようにする、加点式のスタイル」を採用しています。
このスタイルが万能とは言いませんし、他のやり方でうまくいく人がいることも知っています。ただ、この加点式のスタイルは、僕のキャラクターに合っているのです。
僕と同じタイプの人は、もし訂正だらけのフィードバックをもらったら、苦しい気分になると思います。
そういう意味で、このサービスは使う生徒側の「覚悟」も必要です。
以上、
1.日本語と英語の両方を、母国語レベルで理解できる先生の確保」
2.ダメ出しを喰らいまくることに対してお金を払う覚悟を持てる生徒
の2つが揃うかどうかが、大きなハードルになると思います。
ただ、それを解決できる可能性はあります。
・・・つづく。
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