・やり直し英語学習を始めたものの、なかなか上達を感じられない・・・
・このまま同じ学習方法を続けても、何だか変わらないような気がする・・・
・なんだか自分は遠回りをしているような気がする・・・
そんな気分になったこと、ありませんか?
多くのやり直し英語学習者が、一度はこう感じたことがあると思います。
僕(師範代Shinya)も、やり直し英語学習で遠回りをした1人でした。
高卒&28才からのゼロスタート
僕は28才からやり直し英語を始めました。
僕の学歴は高卒(商業科)です。
それまで仕事で英語を使ったこともありませんでした。
(当時の仕事は、ジーンズショップの店長をしていました)
学生時代の勉強内容の記憶もほとんどなかったので、ゼロに近い状態からのスタートです。
英語を始めた動機も不純でした。
僕は当時、彼女と別れてからしばらく経った頃で、新しい出会いを探していました。
その頃に読んでいたファッション雑誌の白黒ページのコラムに、
「女性と出会える習いごとトップ10」
というコーナーがありました。
その第2位が、「英会話スクール」だったのです。
(ちなみに第1位は「料理教室」でした。試しに最寄りの料理教室に見学に行ったら女性だけしかいませんでした。さすがに気まずくて、やめました)
僕はさっそく、最寄り駅前にある大手英会話スクールに入学しました。
そこで週1回、生徒数12人のグループレッスンで、ネイティブの先生との英会話レッスンを受けました。
雑誌に書いてあった通り、たしかにクラスメイトの女性比率は多めでした。
でも、僕は通い始めてすぐ、あることに気付きました。
「英語ができないと、目立つことができない。結果、全然モテない・・・」
と。
英語のシャワーを浴びる作戦
そこで僕は、英会話スクールから徒歩5分ぐらいの場所にある「外国人バー」に週3回通い始めました。
そのバーのオーナーはカナダ人男性でした。
そこに集まってくるお客さん達も、アメリカ、カナダ、オーストラリア、イギリスなど、英語圏出身の人達でした。
「ここに通って英語のシャワーを浴び続ければ、自然に英語が聞けるようになって、話せるようにもなるかもしれない!」
そんな希望を抱いて、ワクワクしながら外国人バーに繰り出す日々が始まりました。
英語シャワーの実際の効果
英語シャワーを浴びる日々を送り始めてから半年後・・・僕の英語力は、残念ながらほとんど変わっていませんでした。
相変わらず相手の言っている英語は理解できません。
自分の口から出てくる英語も、事前に丸暗記しておいたフレーズがポツポツ使える程度です。
文法なんてまったく勉強していなかった僕は、ただ呪文のように丸暗記した英語フレーズを、相手の前で唱えているだけでした。
僕はこれを、「呪文英会話」と名付けました。
呪文英会話の限界
呪文英会話は、そのシチュエーションにバッチリとハマる時には使えます。
でも、呪文の有効範囲からひとたび外れると、まったく話せなくなる状態でした。
つまり、僕はフリートークがさっぱりできなかったのです。
「英語のシャワーを浴び続けること」で得られた効果は、次の3つだけでした。
効果①
初対面の外国人に話しかける度胸がついた。
効果②
相手の英語が聞き取れない時に、適当に笑ってごまかすのではなく、
「聞き取れなかったからもう一度言って」
「もっとゆっくり言って!」
「まだ分からないから、別のカンタンな言い方で頼む!」
という風に聞き返す度胸がついた。
(これらの聞き返しフレーズは、もちろん事前に丸暗記した呪文です)
効果③
自分の話す英語が通じない時でも、凹まないメンタルの強さができた。
この3つが、「英語のシャワー効果」でした。
英語力アップとは全然関係ありません!
僕は焦りました。
「まだ英語時間が足りないのかもしれない。もっと英語漬けになる環境を作らなければ!」
と思いました。
英語漬け時間を、さらに増やす
僕は、英語に触れている機会をもっと増やす作戦を考えました。
英会話経験値をさらに積むために、外国人バーで知り合ったネイティブの友達を、休みの日にドライブに誘いました。
ドライブ中にネイティブと1日中会話しまくれば、英語のシャワー時間をさらに増やせると思ったのです。
でも・・・結果は惨敗でした。
ドライブ中には、ほとんど会話らしい会話ができませんでした。
1対1の時には沈黙が続いて、ぜんぜん話せませんでした。
ならば!と今度はネイティブ数人をドライブに誘いました。
ところが、今度は僕がネイティブ同士の会話にまったく入っていけませんでした。
たまに僕に話を振られると焦ってしまい、運転に集中できなくなって、危うく交通違反をしそうなったこともありました。
リベンジをかけたホームパーティーでも・・・
その後、僕は自分の家でホームパーティーを開いて、日本人の友達とネイティブの友達を招待しました。
日本人の友達の前で、自分がカッコ良く英語を話している姿を見せようと思ったのです。
でも・・・
僕とネイティブの友達との会話は、まったくかみ合いませんでした。
相手の話す英語はほとんど聞き取れません。
(今振り返ると、コミュニケーションが取れてない相手をパーティーに誘ったのが無謀でしたが)
僕の話す英語は語順がめちゃくちゃで、ほとんど通じません・・・
結局、ホームパーティーで僕は、日本人の友達の前で、
「自分が英語を全然話せない姿」
を披露して、終わりになりました。
メチャクチャくやしい気分でした・・・
変わらない予感
そんなことを繰り返しながらも、僕は何とか週4〜5日間の英語シャワー生活を続けました。
そして、ちょうど丸1年が経った頃、何となく感じました。
「今と同じ生活をあと1年、2年続けたとしても、そんなに変わらない気がする・・・」
これは、実際に1年間必死でやってみた経験から来る、確かな実感でした。
「ひたすら英語のシャワーを浴びれば、自然に話せる日が来るはず!」
という僕の計画は、1年で限界を迎えたのです。
テストでも惨敗
「英会話はできなくても、受け身の力はアップしているかもしれない。ネイティブの話す速い生の英語は聞き取れなくても、テストのリスニング問題ぐらいは聞き取れるかも?!英文の読みの方も、いつの間にか読めるようになってたりして?!」
そう思った僕は、最後の希望をかけて、試しにTOEICテストの模試を受けてみました。
初めての英語テストでした。
結果は・・・
惨敗でした・・・
テスト中は、ぜんぜん聞けない、ぜんぜん読めない、という状態でした。
点数は初心者レベルの300点。
わずかな希望をかけて受けたテストも、僕に冷酷な真実を突きつけてきました。
1年間、ひたすら英語のシャワーを浴びまくった結果としては、あまりに残念な結果になりました。
多くの人がハマる落とし穴
僕は最初の1年目で、多くの日本人がハマる落とし穴にハマっていました。
それは、
「英語が話せるようになりたかったら、とにかく英会話をやろう!外国人を相手に、英語でたくさん会話しよう!」
という発想です。
これは、よくある典型的な遠回りパターンです。
もちろん、英会話の練習に効果がないわけではありません。
英会話の位置づけと使い方が間違っているのです。
英会話を、「英語が話せるようになる唯一の方法」と捉えていると、当時の僕と同じような遠回りパターンに陥ってしまいます。
2つの遠回りパターン
僕ら日本人がやり直し英語を始めた時に、やってしまいがちな2つの遠回りパターンがあります。
遠回りパターン① ひたすら英会話
これは、これまでお伝えした通り、僕自身が経験したパターンです。
文法も何も勉強しないまま、
「ひたすら英会話をしまくれば、いつの間にか英語が話せる日が来る!」
と信じて、実戦1本やりでガンバるパターンです。
もちろん、英会話はノリやジェスチャー、顔の表情だけでも、ある程度は言いたいことが伝わるので、乗り切れます。
そのレベルで自分が満足なら、何の問題もないとは思います。
でも、
「しっかりした英語を話せるようになりたい!」
と思っている人にとっては、いつまでも上達実感がない状態は苦しいです。
ちなみに、
「外国人バーでのカジュアルな英会話ではなく、英会話スクールのちゃんとした先生から週4回習えば、もっと上達するのでは?」
と聞かれそうですが、実はそういう問題ではありません。
英会話レッスンの最中にいくら先生にミスを指摘してもらっても、効果は薄いのです。
指摘してもらった文法ミスや教えてもらった英単語を、次からカンペキに使いこなせるようになる、なんてことは起こりません。
英会話の最中に相手に自分のミスを指摘してもらおう、という発想自体が、英会話の位置づけを誤っている証拠なのです。
(このまま読み進めてもらえば、その理由が分かります)
遠回りパターン② ひたすら勉強
このパターンは①とは真逆で、ひたすら学生時代の勉強をやり直すパターンです。
・文法書を読んで、ルールの知識をどんどん増やしていく。
・英単語帳を使って「単語の日本語訳」を暗記する。
といった感じで、知識を増やしていくことに、ほとんどの時間を使います。
そして、仕入れた知識の力を試すために、TOEICなどの問題集を買って、ひたすら解きまくるのです。
もちろん、この方法ならテストのスコアは上がります。
英語学習の目的がテストで良い点を取ることなら、問題ありません。
ただ、この方法だと、
「TOEICの点数は高いけど、英会話は苦手。英語が口からぜんぜん出て来ない・・・」
という悩みを抱えることになります。
パターン①&②両方合わせてもダメ?!
じゃあ、文法や英単語の勉強をしっかりやって、同時に英会話もやればいいのか?
というと、そうでもありません。
いくら机の上で文法ルールや英単語を覚えても、いざ英会話!なると、ボロボロになってしまうことがよくあります。
「頭では分かっているのに、いざしゃべろうとすると、英語が口から出て来ない・・・」
「文字で読んだらカンタンな内容なのに、リスニングすると全然頭に入ってこない・・・」
という状態になります。
勉強して頭に入れたことと、それを実際の英会話で使うこととは、まったくの別物なのです。
英会話上達にはもう1ステップが必要
①勉強する(座学)
②英会話する(実戦)
の2択になってしまっているのが原因で、僕たち日本人の英語力は伸びづらくなっています。
実は、①と②の間には、大事なステップが抜けています。
英会話上達には、もう1ステップが必要なのです。
それが、「知識を技術に変える練習」です。
① 知識を入れる(勉強)
② 知識を技術に変える(練習)
③ 技術を使う(英会話)
という3ステップを踏むことで、英語力を確実に伸ばす仕組みを作ることができます。
この②の「知識を技術に変えるステップ」が一番大事なのです。
「正しいフォーム」を身体に刷り込む
英会話は、スポーツや楽器の演奏に似ています。
スポーツも、この3つのステップで上達していきます。
① ルールの知識や、筋肉の使い方のコツなどを学ぶ(知識を仕入れる)
② 反復練習して、正しいフォームを身体に刷り込む(知識を技術に変える)
③ 試合の中で、対人で試す(技術を使う)
一流スポーツ選手は、この中でも特に②を重視します。
一流のコーチをつけて、自分のフォームの悪いクセなどを徹底的に直すのです。
もしスポーツ選手が㈪の練習を飛ばしていきなり試合に出たら、身体が思うように動かないでしょう。
楽器の演奏の場合も同じです。たとえばピアノだったら、
①楽譜が読めるように勉強する(知識を仕入れる)
②正しく鍵盤を叩く動きを、指に覚え込ませる(知識を技術に変える)
③演奏会で披露する(技術を使う)
もし演奏家が、②のステップを飛ばして、いきなり演奏会に出たら、おそらくボロボロの結果になるでしょう。
一流の演奏家は、②の部分に膨大な時間と労力を割きます。
英会話もこの3ステップが揃って初めて上達する
英会話の世界でも、この3ステップは同じです。
① 文法や英単語を勉強する(知識を仕入れる)
② 正しい英文の「型」を身体に刷り込む(知識を技術に変える)
③ 身に付けた型を、対人で使ってみる(英会話)
という流れを繰り返すことで、英会話力はアップします。
特にこの中で大事なのは、②のステップです。
スポーツや楽器と同じように、僕ら英語学習者が一番力を入れるべき場所は②の「刷り込み練習」です。
英語の世界での刷り込み練習は、音読や瞬間英作文トレーニングです。
つまり、「正しい文法で書かれた英文を、声に出す練習」をするのです。
英文の声出し練習が、ステップ②の知識を技術に変える役割になります。
声出し練習を繰り返すと、正しい英文を刷り込むことができます。
②の声出し練習をやらずに、①の知識の仕入れと③の英会話だけをひたすら続けることが、最大の遠回りになってしまいます。
英会話の最中にミスを指摘してもらうのは逆効果な理由
英会話はスポーツで言えば、試合です。
試合では、ミスをなくしてカンペキに動くことはできません。
ミスをしてもクヨクヨせずに、気持ちを切り替えて挽回することに集中する方が、ずっと大事です。
試合の最中に選手がミスするたびに、監督が試合をストップしていたら・・・
選手は萎縮してしまうでしょう。
また、何度も試合が止まっていては、全体のリズムや勢いを学ぶことはできません。
ミスを気にして、細かいフォームの間違いを正す場所は、試合会場ではありません。
間違いを直すのは、ふだんの練習の時です。
つまり、ステップ①の知識を仕入れる時や、ステップ②の声出しトレーニングをしている時に、ミスを気にする方が効果的なのです。
そして英会話(試合)の最中にはミスを気にせず、勢いを止めずに、リズムに乗って伸び伸びと会話をすることに専念した方が良いのです。
3ステップに変えたことで、英語力に変化が!
僕はこの3ステップに気付いてから、自分がそれまでたった1つのステップ(③の英会話)しかやっていなかったことが分かりました。
勉強もしない、練習もしないで、ひたすら試合だけやっていても、伸びるはずがありません。
なぜ自分の英語力が伸びなかったのか?
その理由がハッキリが分かったことで、気持ちがラクになりました。
自分にはまだ、伸びしろが残されていることが見えました。
そして僕は、さっそく①&②のステップを入れた練習を始めました。
ステップ①知識の入れ方2種類
ちなみに、ステップ①の知識の入れ方にも、2種類あります。
1.従来式(ルールや意味の丸暗方式:学校の授業はこれ)
2.新方式(ネイティブのイメージで覚える方式)
1.の従来式は、学校の授業で英語が得意だった人に向いています。
2.新方式は、学校英語が苦手だった人に向いています。
僕は学校での勉強が苦手なタイプでした。
だから、2.の新方式で学ぶことにしました。
ネイティブのイメージで覚える新方式と、従来式の違いは、たとえばこんな感じです。
a と the の違い
日本人の苦手な文法項目に、a と the の違いがあります。
従来式のルール丸暗記型の勉強法では、the の使い方をこんな風に覚えます。
従来式:the の用法
① 2回目以降に会話に登場した名詞の前に付く。(初めて登場して、さらに単数の場合は、a が付く)
例① I bought a car. The car is good!
②唯一のものを表す名詞の前に付く。(太陽、月など)
例② Look at the sun.
③目の前にあるものの前に付く。
例③ Look at the pen on the table.
④公共の乗り物(電車、バス、飛行機など)の前に付く。(ただし、タクシーは例外)
例④ I took the train to work.
例外:I took a taxi to work.
⑤日付の前に付く。
例⑤:The meeting is on the 25th.
・・・などなど。
とにかく、色んなパターンの方法を丸暗記していく方式です。
「なぜ、そんなルールがあるのか?」は疑問に思ってはいけません。ただ、そういうルールがあるから、覚えましょう!という精神です。
一方、ネイティブのイメージで覚える新方法は、とってもシンプルです。
↓↓↓
新方式:theの用法
・自分と相手、お互いにどれか分かっているものの前には、 the が付く。
以上。
という学び方です。
実際に、ネイティブはこの感覚で the を使っています。
上記の従来式ルールや用法などは、ネイティブも覚えていません。
ただ、この基本のネイティブイメージがあって、そこから生まれた細かい例が、従来式の中で解説されていることなのです。
つまり、「なぜ、こんなルールが生まれているのか?」の部分を覚えるのが、ネイティブのイメージを使った英語学習法です。
たとえば、先ほどの従来式の解説の例文を、ネイティブのイメージで分析してみましょう。
例①:I bought a car. The car is good!
↓↓↓
2回目以降に話に登場する車は、相手もどの車か分かっているので、the。
例②:Look at the sun.
↓↓↓
月や太陽は1つしかないので、相手も自分もお互いに分かるから、the。
例③:Look at the pen on the table.
↓↓↓
相手も自分も同じ場所にいるので、目の前にあるペンやテーブルが、どれのことを言っているのか分かる。だから the。
例④:I took the train to work.
例外:I took a taxi to work.
↓↓↓
電車、バス、飛行機は、時刻表で動いている。今から乗る電車は、時刻表でどの電車かを相手に指定できるから、the。
でも、タクシーは今のこの瞬間にどれに乗るか選択肢が多いから、「他にもある中の1つ」を表す a。
例⑤:The meeting is on the 25th.
↓↓↓
今月の25日はお互いにカレンダー上で指させるから、the。
という感じです。
従来式のすべてのルールや用法は、たった1つのネイティブイメージから派生しているに過ぎないのです。
「だったら、先にネイティブイメージを覚えてしまった方がラクだよね。」
というのが、新方式の知識の仕入れ方です。
英単語も文法も、ネイティブのイメージでラクラク覚えられる
ネイティブのイメージで覚える新方式なら、英単語の意味も覚えるスピードがアップします。
日本語訳だけで覚えるよりも記憶に残りやすく、使い分けもしやすくなります。
特に「熟語の習得」には、ネイティブのイメージ方式で覚えるのが有効です。
熟語とは、get on = 乗る、 take off =脱ぐ、などの、基本動詞+前置詞で特別な意味になる組み合わせのフーレズです。
これらの組み合わせには、すべて意味があります。
詳しくは、僕の作った無料の動画セミナーで学べます。
(この記事の一番最後でご案内します)
ルールを覚える手間を大幅カット!
こんな風に、ネイティブのイメージで覚える新方式を使うと、ルールを覚える手間を大幅にカットできます。
特に、僕のように学校英語の記憶がほとんど残っていない状態から勉強をスタートする人にとっては、メリットが大きいです。
僕は、この新方式のネイティブのイメージ英文法を使って、ゼロから文法学習を始めました。
その結果、1年程度で英会話に必要な実用英文法をほぼ覚えることができました。
もちろん、学生時代に英語が得意だった人で、文法ルールが頭の中に残っている人にとっては、新しくネイティブのイメージを覚えるよりも、学生時代の知識の掘り起こしをした方が早い場合もあります。
どちらが良いかは、あなた自身の英語のバックグラウンドによって変わります。
イメージ刷り込み式 英語鍛錬(略:イメたん)
①のステップ=ネイティブのイメージで、文法や英単語を楽しく学ぶ新方式。
②のステップ=音読&瞬間英作文トレーニングで、正しいフォームを身体に刷り込む鍛錬法。
この2つを組み合わせて行うトレーニング法を、僕は「イメージ刷り込み式 英語鍛錬」と名付けました。
音読や瞬間英作文をする時に使う英文素材を、ネイティブのイメージで分析して、そのイメージを頭の中に描きながら声出しをします。
この鍛錬法を毎日続けると、1週間経つ頃にはその英文が「ネイティブイメージと共に、身体に刷り込まれる感覚」になるのです。
僕は「イメージ刷り込み式 英語鍛錬」を毎日実行することで、自分の英語力にどのぐらい変化が出るか?自分自身を実験台にして試してみることにしました。
鍛錬メニューは、こんな感じです。
↓↓↓
・家での勉強時間30分(ネイティブのイメージで英文法の知識をインストール)
・通勤の運転中の片道60分のうち、約半分の時間=往復60分(音読&瞬間英作文で刷り込み)
1日トータル1時間半を使って、「イメージ刷り込み式 英語鍛錬」を始めました。
初めての上達実感
その結果、僕は初めて、「確実に英語力が伸びている実感」を味わうことができました。
先週よりも今週、先月よりも今月、自分が成長しているのを感じることができました。
もう以前のように、
「英語のシャワーを浴びまくっていれば、いつか魔法のように英語が口から出てくる日が来るかもしれない・・・」
というフワフワした期待はなくなりました。
その代わり、もっと現実的で確実な道筋が見えるようになったのです。
「このテキストを、『イメージ刷り込み式 英語鍛錬』を使って今のペースで仕上げたら、1冊仕上がる頃には、このぐらいの英語力が手に入っているだろう」
という現実的な流れが、ハッキリ見えるようになったのです。
心にハッキリ描けることは実現する
よく、「心の中にリアルにハッキリと描くことができる状態は、実現する」と言われています。
僕は、数年後に英語力がアップしている自分の姿が見えるようになりました。
夢の中でも、自分が英語を話している姿が出てくるようになりました。
「イメージ刷り込み式 英語鍛錬」を始めてからは、外国人バーに行く頻度が下がりました。
バーで英会話する時間があったら、1つでも多くの英文を刷り込みたい!と思うようになったからです。
自分の成長が見えるというのは、嬉しいものです。
僕は毎日の鍛錬の時間が、楽しくて仕方なくなりました。
週1回の英会話スクールは、かろうじて存続させて、後のほとんどの時間は鍛錬に使うようになりました。
イメージ刷り込み式 英語鍛錬で、人生が変わり始める!
僕が心の中でイメージした「英語を話せる自分の姿」は、本当に実現しました。
イメージ刷り込み式 英語鍛錬を始めてから2年後には、TOEIC735点&英検2級が取れました。
外国人バーに久しぶりに行っても、そこにいる人達と恋愛〜仕事まで、深い話ができるようになりました。
久しぶりに僕と会った外国人の友達は、僕の英語が上達しているのを見て、すごく驚いた様子でした。
週1で通っていた英会話スクールの受講クラスも、どんどん上のレベルに上がっていきました。
自分のレベルが上がるにつれて、人数の多い初心者向けグループレッスンが受けられなくなりました。
レベルが上がるたびにクラスメイトの数が減っていき、最終的には僕1人のマンツーマンレッスンになってしまいました。
結局、当初の目的だった「英会話スクールで彼女ゲット!」は実現できないまま、僕はそのスクールの最上級クラスまで進んでしまいました。
本来の目的は達成できませんでしたが、予想外に嬉しい「英語力アップ」というギフトを手に入れることができました。
新しく生まれた選択肢
英語力が上がったのをきっかけに、それまで想像もしなかった選択肢が自分の中に出てきました。
「自分の英語が、海外でどこまで通用するか、見てみたい!」
と思うようになったのです。
日本にいる外国人を相手に英語で話すのではなく、相手の土俵に自分が飛び込んでいって、どこまで通用するか?を見てみたくなりました。
英語力がアップする前には、考えたこともない欲求でした。
カナダにビジネス留学
そこで僕は、8年間続けたジーンズショップの店長の仕事を辞めて、カナダのバンクーバーに3ヶ月間、ビジネス留学することにしました。
3ヶ月間のうち、2ヶ月間は現地のスクールのビジネスコースに通って、
・英語のビジネスプレゼンの方法
・西洋のビジネス文化やマナー
・バンクーバーで成功した起業家へのインタビュー
・英語の履歴書の書き方
・履歴書に添付するカバーレター(会社への熱いラブレター)の書き方
・英語での企業の面接試験に受かる方法
などを学びました。
そして、学びの総仕上げとして、実際に自分で選んだ現地の企業に履歴書を送って、入社面接を受けました。
面接は緊張しましたが、無事、希望の会社に受かることができました。
別世界にいる自分
最後の1ヶ月間は現地の企業でインターン生として、社員の人達と同じようにフルタイムで働く経験ができました。
海外ドラマに出てくるような、広いオフィスの中に仕切られたスペースで自分専用のデスクとパソコンが与えられました。
その企業には、日本人メンバーは僕一人だけでした。
そのオフィスで仕事をしている時に、自分の人生が大きく変わったことをしみじみ感じました。
数ヶ月前まで、海外旅行すら一度も経験したことのなかった自分が・・・
高卒で、オフィスワークとは無縁だと思っていた自分が・・・
今こうして日本から遠く離れた異国の地の企業で、日本語が一切通じない環境で働いているのです。
もし、3年前に英語学習を始めていなかったら・・・
もし、2年前にイメージ刷り込み式 英語鍛錬に出会っていなかったら・・・
きっと、僕は今でも遠回りな英語学習をダラダラと続けていたでしょう。
いや、むしろ英語学習を辞めてしまっている確率の方が高いです。
そして、仕事も今でもジーンズショップの店長をしていたことでしょう。
人生の選択肢は、今よりずっと狭く感じていたはずです。
カナダ留学中の英語力の変化
カナダから帰国後、すぐに受けたTOEICテストのスコアは、870点までアップしていました。
ほぼ同時に受けた英検準1級も、一発で合格することができました。
英語力が短期間で上がった理由は、カナダ留学中に英語に触れる時間が増えたことが一因としてあります。
でもそれ以上の理由がありました。
僕は現地でも「イメージ刷り込み式 英語鍛錬」を続けたのです。
僕は、カナダに行く時の自分のスーツケース内のスペースの3分の1は、鍛錬用の英語テキストで埋め尽くされていました。
現地に着いてからも週6日間は、鍛錬を続けました。
その成果が、帰国後のテストスコアに出たのです。
英会話スクールの講師に転身
僕はその後、自分が通っていた大手英会話スクールの講師の仕事に応募しました。
高卒の人間が教育業界で講師の仕事に転職するなど、普通はムリでしょう。
実際、その大手英会話スクールでも、過去に高卒者の採用事例はありませんでした。
でも僕は、あきらめませんでした。
履歴書と一緒に、英語テストの結果添えて、カナダ仕込みの熱いカバーレターを書いて送りました。
そして入社試験に受かって、同社初の高卒採用者になったのです。
その日から僕の同僚は、
・ネイティブの先生(大卒)
・海外の4年制大学卒の日本人の先生
・海外の大学院を卒業した日本人の先生
・日本の有名大学の英文科卒の日本人の先生
・帰国子女の完全バイリンガルの先生
など、自分よりもはるかに格上の経歴を持つ人たちになりました。
それまでの僕は、鉄工場→ショップ販売員→ショップ店長と、「学歴不問の職業」でしか働いたことがありませんでした。
それが今は、高い学歴を持つ人達と一緒に仕事をするようになったのです。
僕の生きる世界は、以前はまったく想像もしていなかったほどに、大きく変わりました。
33才でTOEIC900点超え&翌年に英検1級合格
英会話スクールの講師になった後も、僕は「イメージ刷り込み式 英語鍛錬」を続けました。
そして、33才の時にはTOEICで900点を超えて、翌年には英検1級にも合格することができました。
僕はこの経験を、生徒さん達の英語力アップに役立てたいと思うようになりました。
イメージ刷り込み式 英語鍛錬を、英会話スクールで教える
当時、僕の仕事は英会話スクール講師でした。
英語上達の3つのステップのうち、「対人練習=試合レッスン」をするのが自分のメインの仕事だったのです。
でも、僕の人生を本当に変えたのは、
ステップ①=ネイティブのイメージで、文法や英単語を楽しく学ぶ。
ステップ②=音読&瞬間英作文トレーニングで、正しいフォームを身体に刷り込む。
という2つのステップでした。
この2つを組み合わせた「イメージ刷り込み式 英語鍛錬」を何とか伝えたい!という熱い想いがわき起こってきました。
そこで僕は、勉強熱心な生徒さんをつかまえて、レッスンの前後に僕のメソッドを教えて、家で試してもらいました。
自分以外の人達も伸び始めた!
すると、僕の言葉を信じて鍛錬を続けてくれた人は、本当に英語力が伸び始めました。
この「イメージ刷り込み式 英語鍛錬」は、自分以外の英語学習者にも有効なことが分かりました。
そこで僕は、もっとこの鍛錬を教えることに専念したくなりました。
そこで、独立して「鍛錬に特化したスクール」を立ち上げることにしたのです。
それが、「やり直し英語達成道場」です。
やり直し英語達成道場
僕の道場では、
①ネイティブのイメージで、英文法や英単語の使い方を学ぶ。
②仕入れた知識を、技術に変えるために、音読と瞬間英作文トレーニングで身体に刷り込む。
この2つの大事なステップにフォーカスしたトレーニング法を、動画セミナーや通学コースでお届けしています。
僕が作っている動画コースは、基本的にすべてこの「イメージ刷り込み式 英語鍛錬」のメソッドで出来ています。
鍛錬法は同じで、使うテキストを変えることで、レベル別や目的別に対応しています。
あなたもイメージ刷り込み式 英語鍛錬を体験してみませんか?
もしあなたが、「イメージ刷り込み式 英語鍛錬法(略:イメたん)」をまだ試していなかったら、一度お試しください。
きっと、「あぁ、英語って、こうやって上達していくものなんだ!」と気付くことができます。
ブログ記事で、僕の英語学習歴のすべてを公開しています
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やり直し英語を始めた初日から、英検1級に合格するまでの道のりを、細かく時系列で綴ってあります。
この出会いが、あなたの英語人生を変えるきっかけになることを願っています。
それでは、ブログ記事&セミナーでまたお会いしましょう!
From 師範代Shinya