
(→前回のつづき)
「これで英単語を一気に増やせる!」
そう意気込みながら、僕はDUO3.0のテキストを1ページ目からやり始めました。
ところが、いきなり問題が発生しました。
最初のセクション1の英単語と文法が、僕にはムズカし過ぎて、つまずいてしまったのです。
We must respect the will of the individual.
(個人の意思は尊重しなければならない)
Equality is guaranteed by the Constitution.
(平等は憲法で守られている)
You should be fair to everyone regardless of national origin, gender or creed.
(生まれた国、性別、信条に関係なく、誰に対しても公平でなくてはならない)
僕の目に飛び込んできた英文は、フォーマル過ぎて、「自分がこの先、こんな内容を英語で口にする機会があるんだろうか?」と疑問に思いました。
45セクションもあるうちの、セクション1を終える前に挫折して、僕はそっとDUO3.0を本棚に戻してしまったのです。
確かに、効率良くワンランク上の英単語を学べることは分かりました。
でも僕にとっては、まだこのレベルの英単語を自分が会話で使うイメージがわきません。
加えて、こんなに短い例文が読めない、理解できない自分に失望して、心が乱れました。
ストレスの根源になったDUO3.0から、僕はしばらく距離を取ることにしたのです。
やっぱり気になるから、他のセクションも見てみたら…
でも、それから1週間ぐらいして、乱れた気持ちが落ち着いていくにつれて、本棚に置いてあるDUO3.0の存在が、どうしても気になってきました。
「どうしても、ここで諦め切れないな。まだセクション1の例文しか見てないから、試しに他のセクションの例文も見てみるか?後ろのページに行くほどに、ムズカしくなるんだろうか?それを一度確認してから、諦めるかどうか決めよう。」
そう思い直して、もう一度DUO3.0を手に取ってみました。
ページをパラパラとめくりながら、先のセクションの例文を読んでみました。
すると、明らかにセクション1よりもカンタンで身近な例文が、先のセクションに載っているのを見つけたのです。
“Anything else?” “That’s it.” “For here or to go?” “To go.”
「ほかにご注文は?」 「それだけです。」「こちらでお召し上 がりですか?」 「 持ち帰ります。」
“How much is this rug?” “$100 including tax.” “OK, l’ll take it.”
「こ の敷物はおいくらですか?」「税込みで100ド ルです。」「じゃあ、これにします。」
I don’t think those pants look good on you. Try these really in now!
そのパンツはあなたには似合わないと思う。 こっちをはい てみて。 今すこく流行っているのよ。
これなら、めちゃくちゃ使えそう!
僕は、テンションがありました。これは、セクション6に載っている例文です。
どうやらDUO3.0は、先に行くほどムズカしくなるタイプのテキストではないと分かりました。
外国人バーでそのまま丸ごと使えそうな例文も、けっこうあります。
「あれ?このセクション6からやり始めたら、いけるんじゃない?」
そう思った僕は、自分がいけそうなセクションだけを、つまみ食いしていくことにしました。
「つまみ食い形式」でやり始めたら、楽しくてハマる
自分が興味のあるところだけをつまみ食いしていったら、どんどん楽しくなってきました。
カンタンだと思って始めたセクションの中に、たまに負荷がすごく高い例文が混じっていることもあるのですが、モチベーションは落ちませんでした。
最初はまったく読めなかった例文が、1週間後には読めるようになっているのが、上達を感じられて楽しかったのです。
確かにDUO3.0の英単語は、当時の僕にとっては全体的に負荷が高すぎたとは思います。
でも、例文が短いからこそ、あきらめずに読み切ることができました。
そうやって、少しずつ自分ができる英文、興味が持てる英文から順不同で攻略していったら、最終的には最後のセクションまで制覇してしまいました。
これには、自分でも驚きました。
最初に見たときには、あんなにムズカしく見えたセクション1の例文が、他のセクションをやった後にまた戻ったら、スーッと理解できたのです。
他のセクションを順不同に進める中で、自分でも気づかないうちに、英単語の力と、例文を読み解く文法力の両方が、レベルアップしていたのです。
この時の経験が、僕が「DUO3.0完全マスターコース」を作った時にも活かせました。
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DUO3.0完全マスターコースの動画セミナーでは、セクション1から始めるのではなく、僕の目で厳選した、
「この順番で進めると、徐々にステップをかけながら、ムリなくレベルアップしていける」
という流れで進めていきます。
そのため、かつての僕のように、一度はDUO3.0で挫折した経験がある人でも、最後のセクションまで完走できる確率が上がるのです。
英単語の量が増えるスピードがケタ違い
当時の僕にとって、DUO3.0はかなりハードルの高いテキストでした。
でも、ハードルが高い分、セクションを進めるたびに、これまでにないスピードで英単語の量が増えていくのを実感できました。
DUO3.0を最後までやり切ったことが、自分の英語に対する自信がつくキッカケになったことは、間違いありません。
今思い返すと、あのときDUO3.0を音読で仕上げたことが、僕のその後の人生の方向性を大きく変えることになったのです。
DUO3.0は、当時の僕にとって、それほどのインパクトがありました。
・・・つづく。
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