【最近感じた「洋書が読めるメリット」⑦】

from 師範代Shinya

(→前回の続き)

日本語翻訳版には収録されていなかった部分が読めたことで、僕はすごく得した気分になりました。

このブログ記事を読んでいるあなたにも、その情報の価値をお伝えすることで、僕と同じように「洋書を読めるメリット」を感じていただけるかもしれません。

そこで、本の内容の要約をお伝えします。

この本の内容

この本の目的は、「冷め切った夫婦の関係を改善して、離婚の危機から脱出する方法を伝える」ことです。

離婚寸前まで関係が悪化していなくても、なんとなく今の結婚生活に対して不満があって、モヤモヤしている人は多いでしょう。

なんだか自分が大事にされていないような気がする。

うまく言い表せないけど、今の状態に満足していない自分がいることだけは分かる。

かといって、どうしていいのかも分からず、このまま表面上うまくやっていくしかないのか・・・と諦めている。

そんなプチ絶望感から脱出して、相手と関係を築き直し、ラブラブだった頃の感情を取り戻し、相手との深いつながりを感じ、いつも自分が大切にさている実感を味わえる・・・

その状態を実現する方法が、具体的に書かれています。

この本を読むと、「夫婦関係は、いつからでもやり直せる」ということを実感できます。

夫婦は違う言葉を話す

この本のタイトルは、「The 5 Love Languages」です。

直訳すると、「5つの愛の言語」です。

「言語」とある通り、違う言語を話す人同士はコミュニケーションが取れません。

自分では話しているつもりでも、実は相手に通じていないのです。

たとえば、英語のネイティブと意思疎通するためのは、

・自分が英語を話す

・相手が日本語を話す

のどちらかしかありません。

「愛の言語」も同じです。

相手の話す愛の言語を知らないと、通じません。

愛の言語が通じていない時の症状は、

・相手のために色々やってあげているのに、相手は喜ばない。むしろ不満を言ってくる。

・自分が大事にされていないと感じて、モヤモヤする。

・相手の細かい言動が気に入らず、イライラさせられる。

といったものです。

結婚生活が長くなると、これらを経験した人が多いと思います。

これは、愛の言語が通じていない状態です。

自分が良かれと思って表現していることが、相手には何も届かず、むしろネガティブに受け止められることが多いのです。

よく、妻や子供たちのために必死になって働く夫が、

「あなたはいつも仕事ばっかり!私と子供のことなんて、どうでもいいんだわ!」

と責められることがあります。

これは、典型的な「愛の言語が通じていない状態」です。

夫は仕事に打ち込むことで、お金をたくさん稼ぎ、それで家族を幸せにしているつもりなのですが、妻は夫からの愛をまったく感じていないので、不満を持つのです。

愛の言語が通じないと、夫は

「いったい、何が不満なんだ?こんなに頑張っているのに、まったく感謝されない。」

と落ち込み、妻は

「夫にとって、私はもうどうでもいい存在なんだわ。むしろ、邪魔者扱い。私は夫のために色々してあげているのに、まったく応えてもらえない。」

と落ち込みます。

お互いに相手のためにガンバっているつもりなのに、それが伝わらず、空回りしている状態です。

愛の言語が通じないと、イライラやモヤモヤがたまっていきます。

愛の言語5種類

では、愛の言語とは何でしょうか?

それは、

①ポジティブな言葉(ホメる、感謝する)

②クオリティータイム(一緒に過ごす時間)

③サービス行為(相手のためにしてあげること)

④ギフト(贈り物)

⑤タッチ(相手の身体に触れる)

という5種類です。

どれも「相手から大事にされている」と感じる基準になるものですが、人によって優先順位が違います。

たとえば、僕と妻のサヤは、お互いに④ギフトの順位が低いです。

そのため、クリスマスなどのイベントでプレゼント交換はしません。

また誕生日プレゼントでさえも、特にほしいものがなければ贈らないことがあります。

これは結婚してマンネリ化したからではなく、最初からです。

でも、もし僕達のどちらかが④ギフトが第一言語の人だったら、強い不満を感じるでしょう。

「誕生日にプレゼントをくれないなんて、相手にとって自分はその程度の存在なのか・・・」

と悲しくなるのです。

ヤフー知恵袋などの質問サイトを見ていると、愛の言語が違う人たちが、「自分のパートナーがいかに自分を大事にしてくれないか?」を書き綴っている内容であふれています。

それほど、愛の言語が違う人同士は、自分の想いが相手に伝わらないのです。

何十年一緒に住んでいても、関係ありません。

ちなみにサヤの第一言語は、②クオリティータイムだということが判明しているで、誕生日にはちょっと高めのレストランや料亭の個室を予約して、2人でゆったり食事を楽しむ時間を取ります。

サヤは、プレゼントをもらうぐらいなら、その予算をクオリティータイムに振りたい、という要望があります。

一方で僕の第一言語は①ポジティブな言葉です。誕生日にはサヤから感謝の言葉やホメ言葉を言われたり、手紙で文字にして伝えられると、喜びを感じます。

愛の言語は誕生日などの特別な日だけではなく、日常生活の中でも大事になってきます。

たとえば、1日の中で2人でゆっくり話す時間を取ると、クオリティータイムのサヤは満足して嬉しそうな表情になります。

僕は1日の中でサヤから感謝の言葉やホメ言葉をもらうと、自分が満足するのを感じます。

自分と相手の愛の言語を知っているのと知らないのとでは、大違いです。

あなたは、自分の愛の第一言語はどれだと思いますか?

あなたのパートナーは、あなたの第一言語を知っていますか?

あなたは自分のパートナーの第一言語を知っていますか?

知っているだけではなく、その言葉を使ってしゃべっているでしょうか?

知っていても、自分のプライドが許さないから、あえてその言葉を使わない・・・なんてことも、よくあるパターンです。

「相手を調子に乗らせたくないから、やりたくない」と感じる場合は、自分自身の心の中にある「愛情タンク」が空っぽになっている証拠です。

こんなふうに、自分自身と相手の愛の第一言語を特定することで、枯れかけていた夫婦関係に再び水を注いで、花を咲かせることができるのです。

それがこの本「The 5 Love Languages」のコンセプトです。

日本人が英語が話せるようになるメリットが大きいのと同じように、自分のパートナーの愛の言語を話せるようになるメリットは大きいのです。

次回の記事では、今回の内容を踏まえての「僕が英語版の原書でFAQコーナーが読んだメリット」をお伝えします。

 

・・・つづく

 

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