from 師範代Shinya
(→前回の続き)
30分間、カブトムシをつかまえる体験をした後、僕たちは最も元気が良いカブトムシ一匹を選びました。
レア度でいうとクワガタなのですが、娘は今年、別のイベントでクワガタに指をはさまれて号泣した経験があります。
そのため、安心して触れるカブトムシを選びました。
受付に持って行くと、元気の良いメスを加えて、ペアセットで小さな容器に入れて渡してもらえました。
娘は、カブトムシをもらって、すごく元気になりました。
ここに来るまでの道では、かなりグズッて歩かせるのに苦労したのですが、カブトムシを片手に持った帰りの足取りは軽く、僕たちよりずっと早いペースで歩きぐんぐん歩いて行きます。
人間の精神と肉体がいかに連動しているかを、実感しました。
英会話のネタに大活躍
その後、東京にカブトムシを持ち帰ってからは、僕は自分が毎日受けている英会話レッスンの中で、カブトムシを披露するようになりました。
みんな、ものすごい大きなリアクションで、喜びます。
カブトムシを見せるだけで、目を見開いて驚き、色々と質問してきます。
レッスンの最初の1分以内でカブトムシを見せるだけで、残りの24分がカブトムシや虫取りの話題だけで終わってしまうほど、珍しがります。
僕がふだんレッスンを受けているネイティブの先生たちは、カブトムシをつかまえた経験がありません。
自分の国にカブトムシが生息しているのかどうかさえ、知らない人がほとんどです。
西洋文化では、夏休みに虫取りに出かける習慣はないからです。
僕が色んな国の先生に聞き込み調査をした限りでは、少年時代に虫取りをした経験がある先生は、ゼロでした。
20代の人から60代の人まで、幅広い年代の先生たちに聞いて回りましたが、本当にゼロです。
セミ取りもカブトムシ取りも、日本独特の文化のようです。
もちろん、昆虫マニアはどの国にもいて、そういう人達はどこへでも出かけていって、虫を捕って飼うそうですが、一般的ではありません。
あくまで「変わり者がすること」という認識があるそうです。
日本のように、カブトムシがペットショップで売られたり、カブトムシに触る体験に、大勢の人達がお金を出すことはありません。
虫取りが大衆文化として根付いているのは、おそらく日本だけでしょう。
ホタルは別格
ただ1つだけ、「ホタル」に関しては、アメリカ人の先生たちが「捕まえた経験がある」と言う声を聞くことが多いです。
ちなみに、ホタルは英語で fire fly (火のハエ)です。ホタルをハエ呼ばわりするところが、日本との文化の違いを感じますね。
おそらくネイティブの脳内では、「飛び回る虫=fly」という図式があるんだと思います。
ホタルは、色んな国にいるらしく、西洋人の目にも美しく魅力的に映るようです。
もちろん、日本のように歌の歌詞に入るほど情緒を感じることはないようですが、庭にホタルがたくさん飛ぶ時期になると、子ども達は夜に庭に出て、自分の身体に止まらせて楽しんだそうです。
特にアメリカ人の先生たちは、ホタルに親しんだ少年時代の思い出がある人が多いです。
ちなみにこれは昔の話で、今はアメリカにホタルがほとんどいなくなり、子ども達も見る機会を失っているとのことでした。
だからといって日本のように「ホタルを守ろう!」みたいな運動もなく、ホタル祭りのようなイベントも開催されていないそうです。
国によっては、気候的に昆虫がほとんどいない国もありますが、たとえいたとしても、昆虫に対する見方は、日本とはまったく違うことを、改めて感じます。
やっぱり日本は、世界的に見ても特殊な文化を持った国のようです。
娘の保育園で大人気
後日、娘を保育園に送っていくときに、カブトムシの入った虫かごを首からぶら下げて、クラスメイトの園児たちに見せてあげました。
すると、みんなワラワラと寄ってきて、
「コレ何?え?カブトムシ?初めて見た!」
「スゴーい!これがカブトムシなんだ!」
というリアクションが返ってきました。
娘は一躍ヒーローになり、誇らしげでした。
やはり、東京では「カブトムシを持っている」ことがステータスになるのだということが、実感できました。
だから、オスメスのペアで4,000円以上の価格を付けても、売れるんだと思います。
今年の夏は、カブトムシと過ごし続けることになります。
娘は今、毎日朝晩、カブトムシを手に止まらせて楽しんでいます。
カブトムシの寿命は1~2ヶ月らしいので、おそらくどんなに長生きしても、8月いっぱいが限界でしょう。
その間に、東京では今年も、カブトムシ&クワガタを中心とした、昆虫ふれあいイベントが開催されます。
もう、手元にカブトムシがいるから、イベントには行く必要ないでしょ?って?
そんなことありません。今年も行きますよ!
毎日自分の飼っているカブトムシを触って、扱うスキルを高めているからこそ、そのスキルを他のカブトムシで試すために、今年もイベントに繰り出すのです。
1つのジャンルに手を出して、知識と経験値が増えると、目が肥えてきます。
すると、探究心が刺激されて、手持ちのカブトムシだけでは満足できなくなるのです。
英語学習も同じですよね。1冊の良いテキストをゲットすると、知識が増えます。
すると、他のテキストも気になって買いたくなってしまいませんか?
そうやって色んなテキストに触れて、知識と経験を積み重ねるのは、悪いことではないと僕は思うのです。
たとえ「積ん読テキスト」が本棚に増えていっても、それらのテキストは、あなたの目が肥えるのに役立っているはずです。
ということで、僕はこれからも、気になる英語テキストはどんどんレビューしていきます。
そして、カブトムシも娘と一緒に、夏の間にどんどん触っていきます。
(完)
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From 師範代Shinya(新村真也)
(やり直し英語達成道場 師範代)
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