【1冊3万円の翻訳本を買って読んでみて気づいた「英語が読めるメリット」②】

from 師範代Shinya

※僕が自分の人生で一番高い本を買った体験談の続きです。

(→前回のつづき)

1冊3万円の本は、確かにとても価値のある内容でした。

でも同時に、どうしても日本語訳が読みづらいと感じてしまいました。

僕は自分がTOEIC900点を超える英語力になって以降、自分が好きなジャンルの本で有名なものを、英語の原書と日本語訳版の両方で読んで違いを楽しむ、という勉強を続けてきました。

その体験から言えることは、日本語訳はどんなに上手に訳されていても、英語版の方が理解しやすく、内容がスーッと頭に入ってきます。

日本語だと、どうしても冗長な言い回しになってしまう部分を、英語版で確認すると、「こんなにカンタンに言えるんだ!」と驚くことがありました。

そのため、ページ数も日本語版は多くなりがちで、さらに原本の内容の一部をカットされてしまうこともあります。

日本語版で読んだ後に、英語版を読む

僕はそれ以来、本当に気に入った本は「日本語訳版をサラッと読んで概要をつかんだら、英語の原書で読む」というようにしています。

最初に日本語訳版で概要をつかんでおくことで、いきなり原書から読み始めるよりも入って行きやすくなるからです。

(一回、逆パターンで英語版から読み始めたことがありますが、僕の今の英語力ではまだ「何もコンセプトが理解できていない本を、英語で読み進める」というのはしんどかったです。)

そこで今回の3万円の本も、ぜひ英語の原書で読んでみたい!と思いました。

そこで、出版社にメールをして、

「英語版の原書データをPDFデータで送っていただけませんか?」

と聞いてみたのです。

すると、「残念ながら、英語版の版権を持っていないため、お渡しすることができません」という回答が返ってきました。

そうだったのか!と僕は気づきました。

読者の母数がぜんぜん違う

出版業界では、洋書の日本語版を出す時には、日本語版の版権だけを買い取る仕組みになっているようです。

確かに日本語版と英語版では、読者の層が違います。

日本の読者でれば、母数は1億人強、そしてその中でコピーライティングを学んでいて、さらに1冊の本に3万円だす価値を見いだしている人の数となると、かなり少ないでしょう。

でも、英語版であれば、世界中に読者を広げることができます。

世界の英語人口は15億人と言われていて、毎年増え続けています。

市場規模が日本よりずっと大きいです。

英語版は、すでにアマゾンの中古市場で1冊10万円近いプレミア価格が付いている本です。

もし、日本の出版社が英語版を出したら、それこそ世界中でクチコミになって、めちゃくちゃ儲かってしまうでしょう。

だから出版社は今回、「日本語限定での版権」を獲得し、中古市場と比べたら格安の「新品3万円」で世に出せたんだと思われます。

僕はさすがに、今読んだ日本語版とまったく同じ内容が書いてある英語版の中古本を、10万円払ってまで読みたいとは思えなかったので、断念しました。

ただ、その後、大きな希望が出てきたのです!

それが、「この本の続編が出る予定」という情報でした。

しかも、その本の原本の出版年月は新しいので、まだ通常価格で英語版が手に入る可能性があります!

僕はそれを聞いて、テンションが上がりました。

 

 

・・・つづく

 

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