from 師範代Shinya
(→前回のつづき)
前回の記事までは、級ごとの変更点を詳しく解説しました。
作文問題が苦手な人にとっては、ますます難易度が高く感じるようになるでしょう。
また、2級以上のレベルに適用される「長文を読んで要約する問題」は、今までの作文問題が得意だった人にとっても、苦戦する可能性があります。
ゼロから自分の意見を考えて書く力と、要約して短くまとめる力は、少し違うスキルが要求されるからです。
そう考えると、今、英検の資格を取りたい人にとっては、リニューアル前に受けた方が有利になる確率が高いでしょう。
もちろん、今のスタイルで苦戦を強いられていて、特にボキャ問題で苦戦している場合は、リニューアル後の方が有利になる可能性があります。
リニューアル後には、「ボキャ問題と長文読解問題数が減る」とアナウンスされているからです。
ただ、それを差し引いても、これまで過去問を解いて試験対策してきた人にとっては、リニューアルはマイナスの影響の方が大きくなるでしょう。
時間配分のテクニックが使いづらくなるからです。
「何分までにはここまで解いて、次はここを何分以内に終わらせて・・・」
といった、身体に染みついた時間配分の感覚が、リニューアル後に大きく崩れることになります。
過去問が使えなくなる
また、これまでの過去問が練習に使えなくなるのも、大きなリスクです。
もしあなたが、いつか英検を受けようと思って過去問を買って本棚にしまってある場合は、それが役立つのはリニューアルするまでの期間です。
旺文社などから出ている市販の英検過去問も、すべて使えなくなります。
おそらくリニューアル直前になったら「予想問題集」という形で、新形式の作文を入れた問題を解ける本が出るでしょう。
ただ、予想問題集が出るまでには時間がかかります。
早めの対策を進めたい人にとっては、やはり今のスタイルで過去問を解きまくって練習した方がいいでしょう。
そう考えるとやはり、リニューアル前の方が圧倒的に対策しやすいと思います。
いつからリニューアル?
では、いつからリニューアルになるのでしょうか?
英検協会の資料によると、「2024年第一回から(予定)」と書いてあります。
英検は毎年、第一回が5月下旬~6月上旬の実施です。
おそらく、リニューアル後の第一回もこの時期になるでしょう。
ということは、リニューアルまでの猶予は、あと10ヶ月程度です。
今年2023年の第一回は、すでに終了しています。
英検はトータル年3回実施しているので、リニューアル前に受験するチャンスは、あと2回あることになります。(紙のテストの場合)
・2023年度第二回は、今年の9月下旬~10月上旬。
・2023年度第三回は、来年の1月中旬~1月下旬。
この2回がラストチャンスです。
ただし、これはあくまで紙のテストの場合です。
英検にはオンライン受験のシステムもあって、ほぼ毎週末受けることができます。(受けられる頻度は、地域によって変わるようです)
オンライン問題の変更の時期については、今回の速報では特に何も書いてありませんでした。
おそらく、紙の試験と同じ2024年の5月下旬のタイミングで変更になるか、ちょっと遅れて順次変更になるか、という感じでしょう。
作文が苦手なら、リニューアル前までが勝負!
もしあなたが英検の作文問題が苦手なタイプなら、リニューアル前に受けるのがオススメです。
2024年の5月下旬までがタイムリミットです!
それまでに勝負をかけましょう!
英検は1度合格してしまえば、一生モノの資格です。
また英検協会から追加情報が公開されたら、ブログ記事やYouTube動画で情報をまとめて、僕の考察をお伝えしますね。
(完)
p.s. リニューアル前に英検合格を目指す方は、今の英検作文問題に対応したこちらの動画セミナーを検討してみてくださいね↓↓↓
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