from 師範代Shinya
(→前回のつづき)
第三章では、「学び」にフォーカスした内容の英文がたくさん収録されています。
この章の中で僕が個人的に気になったトップ3を選ぶと、
・早期教育ーする?しない?
・褒める教育 VS 批判する教育
・塾は子どもの成長に必要なのか?
などです。
僕は娘が今2才なので、今後の育て方で気になるテーマが入っています。
普段から自分の意見を考えていないと、日本語でもパッと答えられないような内容ばかりです。
この本は、単に音読教材として使うだけではなく、「自分の意見を考えて英語で発信する」ことも目的にデザインされています。
そのため、「こうすべきだ」というような断定的な言い方が一切ありません。
英文の中では、あくまで考えるための材料になる情報を与えるだけです。
「こういう研究結果や考え方があるが、あなたはどう思うか?」
というような問いかけがあります。
たとえば、早期教育に関しては、こんな内容の英文が収録されています。
↓↓↓
(一部抜粋:内容を素早く伝えるために、日本語訳を引用します)
小学校5年生から英語が必修となったことで、語学学校や自宅で教材を使って英語を勉強する子どもも増えている。
なぜ、日本の親は子どもに早期教育や訓練を与えることにこんなにも熱心なのだろうか。
(中略)
多くの場合、子どもが早期教育や訓練を受けるかどうかは親が決め、子どもはそれを拒否することができない。
あなたは、自分の子どもに早期教育や訓練を受けさせることを選択したいか。
もしそうなら、どのようなものを、なぜ受けさせるのか。
いかがでしょうか?この内容は、英会話の中で使えそうな気がしませんか?
実は、僕はこの手の質問をオンライン英会話のネイティブの先生たちから何度も受けたことがあります。
自己紹介の中で、「2才の娘がいます」という情報を入れると、たいてい「子どもに早期英語教育をしたいと思うか?」という質問が飛んできます。
こういう質問は、普段から英語で何て答えるか考えてないと、パッと出てきません。
何度も聞かれているうちに、最近はさすがに答えられるようになってきましたが、最初の頃は自分の意見も英語も出て来なくて、けっこう苦労しました。
ちなみに、先ほど引用した最後の問いかけ部分の英文は、こんな感じになっています。
↓↓↓
訳:あなたは、自分の子どもに早期教育や訓練を受けさせることを選択したいか。
もしそうなら、どのようなものを、なぜ受けさせるのか。
英文:Would you choose to let your child receive early education or training? If so, what kind, and why?
もしあなたが英検2級ホルダーなら、この英文の中で知っている英単語が多いですよね。
おそらく「リスニングしたら、おそらく意味が分かる。けど、自分がゼロからこの英文を組み立てられるか?と言われたら、自信がない。」という感じではないでしょうか。
こういう「自分が英会話の中で使えそうだな」と感じるフレーズは、僕は暗唱できるまで音読を繰り返して、実際に英会話の中で使ってみるようにしています。
暗記した後に、違う先生を相手に同じ質問を繰り返して、5回ぐらい実戦で使った頃には、長期記憶としていつでも引き出せるフレーズになって、脳内に焼き付くのを感じます。
「英単語Issueキャリア・学び編800」には、こういった実戦で使える表現が詰まっているのです。
そしてさらに加えて、「読者に英文をジブンゴトとして捉えさせる仕掛け」が施されています。
これがけっこう楽しいのです。
僕が個人的に好きなパートでもあります。
次回の記事では、その「考えさせる仕掛け」をご紹介します。
・・・つづく。
p.s.この本を音読で仕上げたい場合は、自分の好きなテキストを用意して受ける、こちらの動画セミナーがおすすめです。無料で受講できます。
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