【単語の意味は分かるのに、なぜ英文が読めないのか?:英語を学ぶすべての人のための 読解の技術レビュー①】

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英語を勉強していて、こんな経験をしたことはありませんか?

英文に出てくる単語を見てみると、ほとんど知っている。

知らない単語があったとしても、せいぜい1〜2個ぐらい。

それなのに、文章全体になると意味が入ってこない。

僕も以前、これを経験しました。

単語が分からなくて読めないなら、まだ納得できるんですよね。

「この単語を知らないから読めないんだな。じゃあ覚えよう。」

原因が分かっているので、やることも分かります。

ところが、知っている単語ばかり並んでいるのに読めないと、急に話が変わってきます。

「なんで分からないんだろう?」

「自分には英語を理解する才能がないのかな?」

僕もそんなふうに感じたことがありました。

でも今振り返ると、単語力とは別のところに原因があったんです。

単語を日本語にしても、英文は読めない

英文を読む時、単語の意味を1個ずつ日本語に置き換えている人は多いと思います。

僕も昔はやっていました。

たとえば、

I have a cat.

ぐらいの短い英文なら、それでも読めます。

I=私は。

have=持っている。

a cat=猫を。

これなら、それぞれの意味を拾っていけば、自然に全体も理解できます。

ところが英文が長くなって、主語にいろいろな説明がくっついたり、動詞の後ろにさらに長い情報が続いたりすると、急に分からなくなります。

全部の単語を知っているのに、誰が何をしているのかが見えなくなるんです。

ここで必要になってくるのが、英文の「構造」を見る力です。

まず見つけたいのは、メインの主語と動詞

英文には、基本となる骨組みがあります。

学校で習ったS、V、O、Cというやつです。

「うわ、5文型か。懐かしいけど、あれ苦手だったんだよな。」

そう思った人もいるかもしれません。

僕も、SVOという記号だけを見ると、ちょっと学校英語っぽいなと感じます。

ただ、大人になって改めて英文を読むようになってから、この考え方はかなり大事だと感じるようになりました。

たとえば長い英文を見た時に、すべての単語を同じ重要度で追いかけるのではなく、

「この文のメインの主語はどれ?」

「メインの動詞はどれ?」

と見るだけでも、かなり景色が変わります。

英文が長く見えるのは、基本となる文の骨組みに、いろいろな説明がくっついていることが多いからです。

その説明部分まで全部メインだと思って読んでいると、途中で迷子になります。

僕も以前は、長い英文を見ると最初から最後まで全部を同じように理解しようとしていました。

でも、まず骨組みを見つけて、その周りに何がくっついているのかを見るようになると、以前よりずっと整理して読めるようになりました。

5文型を「知っている」だけでは足りない

ここで難しいのが、

「5文型なら中学校で習いました。SVOも知っています。」

という人でも、長文が読めないことがある点です。

これ、全然おかしくないと思います。

SVOという言葉を知っていることと、実際の英文を見た瞬間に、

「ここがSで、ここがVだな。」

と見抜けることは、別の技術だからです。

僕自身も、文法知識として知っていることと、英文の中で瞬間的に使えることには、かなり差があると感じてきました。

スポーツでも、動き方を説明できることと、実際に体が動くことは違いますよね。

英文読解も少し似ています。

説明を聞いて、

「なるほど、分かった。」

と思っても、翌日に別の英文を見ると、

「あれ?主語どこだ?」

となったりします。

この「分かる」から「見える」までの間には、ある程度の練習が必要なんです。

難しい英文で練習すると、別の問題が出てくる

じゃあ、文型の練習をしようと思って市販の英文解釈本を探すと、ここでもちょっと問題が出てきます。

英文解釈の本は、大学受験向けに作られているものが多いんですよね。

もちろん、それが合う人もいると思います。

ただ、僕のように大人になってから英語をやり直したタイプの場合、大学受験用の英文はハードルが高く感じることがあります。

単語が難しかったり、文章の内容が学術的だったりして、本来は英文の構造を見る練習をしたいのに、知らない単語を調べるだけで疲れてしまう。

僕だったら、かなりの確率で撃沈します。

文型を見る練習をするなら、最初はむしろ単語が簡単な英文の方がいいと思います。

単語の意味を調べることに頭を使わず、

「主語はどこだ?」

「動詞はどれだ?」

という部分に集中できるからです。

最近、ちょうどそんな本に出会いました

そんなことを考えていた時に、最近、新しい読解本を読む機会がありました。

清水建二先生の『英語を学ぶすべての人のための読解の技術』という本です。

この本を読んで最初に、

「あ、これは大人のやり直し英語と相性が良さそうだな。」

と感じました。

理由の1つが、英文の構造をかなり細かくガイドしてくれることです。

しかも最初から難しい英文を読ませるのではなく、かなりシンプルな英文から始まります。

英文の意味そのものではなく、英文がどう作られているのかを見る練習ができるんです。

単語は分かるのに英文が読めない。

もし今そんな状態だったとしても、そこで、

「自分には英語の才能がない。」

と結論を出すのは、まだ早いかもしれません。

単語力とは別に、英文の骨組みを見る練習が足りていないだけかもしれないからです。

僕自身も、そこを練習することで英文の見え方がかなり変わりました。

次回は、この本がなぜ大人のやり直し英語に合いそうだと感じたのか、中身をもう少し詳しく見ながら書いてみます。

・・・つづく

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