【ひとりごと英作文の効果(2才の娘の母国語習得の観察日記③)】

from 師範代Shinya

(→前回のつづき)

ひとりごと作文を母国語で行う練習のパーフェクトな環境は、「ネイティブにその場で直してもらいながら、ひたすら繰り返し声に出す」ことだということを、前回の記事でお伝えしました。

自力で作文して口から出してみる
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ネイティブに直してもらう
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わからない単語は、正しい発音を教えてもらう
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同じことを何度繰り返し聞いても、粘り強く答えてくれる
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うまくできたら、毎回ホメてもらえる
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24時間、365日、常にネイティブに囲まれながら、ひとりごと自由作文の練習ができる

このすばらしい環境が、赤ちゃん~子どもの頃には整っているのです。

両親のうち、片方が英語ネイティブ、もう片方が日本人の環境で育った子どもが、英語と日本語両方ペラペラになる理由も、このサイクルを2つの言語で行えるからだと思われます。

僕の知り合いの国際カップルの人たちも、ほぼ全員このやり方で子どもに話しかけていました。

旦那さんが英語ネイティブの場合、旦那さんが子どもに話しかける時には必ず英語で行います。

そして日本人の奥さんが話しかける時には、必ず日本語で話しかける、という形式です。

すると子どもは、お父さんと話すときには完全に英語、お母さんと話す時には完全に日本語、というように、脳内スイッチが切り替わるようになるそうです。

スゴいですね!

また、たとえ両親ともに日本人で英語が話せなくても、海外で生まれ育った子どもであれば、家の外で上記のステップを英語で経験することになります。

保育園や小学校の先生、近所の年上の子ども達が話すのをマネしていけば、上達サイクルを回すことはできそうです。

大人が子どもと同じ学習環境を実現するのはムリ

もし、僕たち大人が、子どもと同じ言語学習環境を実現しようと思ったら、24時間365日、ネイティブを近くに配置しておく必要があります。

さらに、そのネイティブは「毎回同じ人」である必要があります。

なぜなら、自分の今の言語レベルをよく把握している人でないと、教えてもらう単語や文法のレベルが合わない可能性があるからです。

「最近はこの単語が使えるようになってきたから、次はこれを教えよう」

というように、個別指導が必要になるのです。

毎回同じネイティブの先生を、24時間自分の近くに配置し続ける。

そんな学習環境を大人が実現するのは、さすがにムリでしょう。

外国人の恋人はどうか?

よく、「外国人の恋人を作ると、言葉が上達する」と言われるのは、一緒にいる時間を多く確保しやすいからだと思います。

ただ一方で、実際に外国人の恋人や配偶者を持つ人たちからは、「周りから思われてるほどパートナーとしゃべる時間は多くない」という話を聞くことが多いです。

確かに、日本人同士のカップルで見ても、「24時間ベッタリ一緒にいる」というケースは少ないです。

付き合い始めたばかりの頃にはマメに連絡し合ったり、会話する時間を多く持つケースが多いです。

でも付き合いが長くなってくると、だんだん会話時間は減っていく傾向にあります。

また、一緒に住んでいる夫婦でも、実際に会話している時間は意外に少ないものです。

実際にマーケティング会社が行った調査によると、日本の夫婦の平日の会話時間の平均は、「30分未満」が5割以上だそうです。

この数値は、国際カップルになったからといって大きく変わるものではなさそうです。

僕が読んだアメリカのパートナーシップ本の中でも、「夫と話す時間が1日10分しかない」という妻の悩み相談が載っていました。

この傾向は、世界共通な気がします。

1日30分の会話時間だと、オンライン英会話レッスンを1回受けるのと同じぐらいです。

まして夫婦や恋人の場合、相手は先生ではありません。

会話の最中に、自分の文法ミスや英単語のミスを毎回直してもらえる確率は低いでしょう。

大人同士のパートナーの場合、親が赤ちゃんに言葉を教える時ほど熱心に、根気強く英語を教えてもらえることはないのです。

ちなみに日本人同士でも、パートナーに英語を教えるのは難しいです。

僕は英語に限らず「自分が仕入れた知識を他の人に伝えること」が大好きで、それが自分の転職だと思っています。それでもパートナーに英語を教えるのは苦戦します。

以前付き合っていた彼女に「英語を教えて」を頼まれてトライしたことがありますが、毎回ケンカになってしまい、うまくいきませんでした。

今は、妻のサヤに英語を教えるときには、直接教えず、僕の動画セミナーを見てもらっています。

大人同士のカップルが、パートナーから言語を教わるのは想像以上にハードルが高いと思います。

 

・・・つづく

 

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From  師範代Shinya(新村真也)

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