from 師範代Shinya
(→前回のつづき)
前回の記事では、「赤ちゃんと同じ言語習得環境を大人が実現するのは、ほぼ不可能ではないか」という話をお伝えしました。
たとえ外国人の恋人や配偶者がいても、子どもが大人に教えるように、根気強く英語を教えてもらえる確率は低いでしょう。
子どもの言語習得はマネできることろは取り入れる価値があると思いますが、大人には大人の学び方があると思います。
大人には大人の学び方がある
子どもと同じ学習環境を実現しようとするよりも、大人ならではの学び方を考えて、取り入れていった方が良いと改めて気付きました。
もちろん、ひとりごと英作文は有効なことは間違いありません。
ただ、有効にするためには、
・飽きずに何度も反復練習できる
・正解を素早く確認できる
という環境を整えることが必要です。
しかも、この2つをできるだけ効率的に行う必要があります。
そのための工夫が必要だと思うのです。
赤ちゃんだったら、親など周りの大人がすべてやってくれるので丸投げでOKですが、大人の英語学習者の場合は、そうはいきません。
僕の経験上、「飽きずに何度も反復練習できるコツ」は、自分が本当に言いたいことだけを厳選して口に出すことだと思います。
たとえば、よく言われる「目に入るものすべてを英語に変換しよう」という方式は、僕には合いませんでした。
興味がないと、ヤル気がわかない
目に入るものの中には、自分が興味がないものもあります。
たとえば、
「道ばたに花が咲いている」
というフレーズは、英語で言えるようになったところで、おそらく僕は英会話で使いません。
日本語の会話でも、「道ばたに花が咲いている」という言葉をふだん言わないからです。
会話で使わないフレーズの場合、何度も英文を口に出すモチベーションがわかず、正解を調べる気力も出て来ないことを、やってみて実感しました。
これは性格にもよるので、個人差があると思いますが。
また、「正解を素早く確認できる」というのは、スマホですぐ調べれば良いのですが、これがやってみるとけっこう面倒なのです。
まず、Googleで調べた後に記事一覧を見て、正解がどれかを選ばなければなりません。
同じ状況でも、言い方は何パターンもあります。
その中のどれが最も自然な表現なのか?が一発では分かりません。
そのため、しばらく検索を続けることになります。
でも、そもそも自分の中にストックがない英語表現を調べているので、どれが一番しっくる来るのか?自分が言いたいことに近いのか?が分かりづらいのです。
また、検索してヒットするネット記事の多くは、ただフレーズが載っているだけで、「なぜその言い方になるのか?」までは載っていません。
そのため、文法が気になった場合は、どつぼにハマってしまい、次々と検索を繰り返すことになってしまいます。
僕は基本的に「文法無視のフレーズ丸暗記」がキラいなので、なぜこの構文になるのか?までが理解できないと、スッキリしません。
Googleではなく、最近話題のチャットGPTはどうか?と言うと、確かにGoogle検索よりは早いです。
でも、僕がこれまで使った限りでは「日本語で英文法の質問に答える」という作業は、AIは苦手なようです。
そのため、「なぜこの言い回しになるのか?文法的に説明してください」と聞くと、答えてはくれますが、明らかに間違っている答えを自信満々な文章で出してくることがあります。
また、チャットGPTに同じ質問を繰り返しすると、毎回答えが変わったりするので、どれを信頼すればいいのか分からなくなることがあります。(今後進化の余地があるとは思いますが)
僕は紙のテキスト派
ということで、僕の経験では一番良いのは紙の英語テキストです。
この点においては、まだネット検索よりも紙の英語テキストのフレーズ集の方がさっと調べられて、使いやすいと感じます。
ただ、自由英作文をするためには常に本を持ち歩く必要があるので、そこを手間だと感じるかどうかにもよりますが・・・
ということで、ひとりごと英作文はとても効果的ですが、赤ちゃんが言語を学ぶような学習環境を実現することは難しいです。
少し手間がかかっても、大人のやり方を模索していく必要があります。
ここまで話しを聞くと、「結局、子どもの頃から英語を学んだ方が有利なことに変わりないよな~。大人になってからは効率が悪いのか?」
と思われがちです。
でも僕は、大人の強みもあると思います。
これは英語学習において、子どもにはない強みです。
うまく活用すれば、英語習得の効率アップを大幅にできます。
次回はそれをお伝えします。
・・・つづく。
—————————————
※このブログに読者登録をしていただくと、最新の記事を1日1回、メールでお届けします。読者登録はこちらをクリックしてください。
↓↓↓
From 師範代Shinya(新村真也)
(やり直し英語達成道場 師範代)
※もくじは、こちら
自己紹介は、こちら
コメントを残す