【3歳の娘が日本語を習得する過程の観察記録⑤語学上達の絶対条件】

 from 師範代Shinya

(→前回の続き)

娘の日本語習得の過程を観察していると、大人の英語学習に応用できる部分と、できない部分の両方を感じます。

応用できない部分は、「上達スピード」です。

上達スピードは、子どもの母国語習得と大人の第2言語習得とでは、差があり過ぎます。

娘の脳内はいったいどうなっているのか?

とても不思議です。

文法など一度も教えていないのに、勝手に時制を使いこなしてきたりします。

どこでどう覚えているのか、不思議でたまりません。

一方で、大人の英語学習にも通じる部分は、「練習量」です。

娘を観察していると、1日の中で本当によくしゃべっています。

圧倒的な練習量

ベビーカーに乗って押してもらっている時にも、1人でベビーサークルに入っている時にも、常に娘は言葉を発しています。

1人でわらべ歌を歌ったり、1人で人形遊びをしながら、役割を決めてセリフを使い分けながら人形劇を繰り広げたり。

とにかく、ひたすらしゃべり続けているのです。

もちろん、僕と一緒にいる時にも、ひたすら僕に話しかけ続けてきます。

たとえ僕が、

「今はお仕事中だから、ちょっとの間、ダッドに話しかけないでね。」

と言ったとしても、

「うん!」

と元気に返事をしてから5秒後に、

「ねぇ~!ねぇ~!これ見て!これ何だろうね?」

と話しかけてきます。

自分の言ったことをすぐに忘れて、しゃべり始めるのです。

とにかく寝ている時以外は、ずっと話し続けています。

僕たち大人が、普段ここまで英語を話し続けたら、絶対上達スピードが上がる気がします。

間違えを気にしない

もう1つ、子どもが強いなと感じるのは、間違えを気にしないことです。

どんなに文法や単語が間違っていても、無視して思い切り話し続けます。

決して止まりません。

ずーーーっと話し続けています。

間違えを気にしないのは、大人の英語学習者にはなかなかできないことだと思います。

ただ、「ヒマさえあればずっと英語を話し続ける」という手法は、意識すればできなくもない気がします。

無尽蔵の体力とストレスを感じない心

子どもがスゴいなと感じる部分。

それは、尽きない体力と、話すことにストレスを感じていなさそうなところです。

僕たち英語学習者が、ずっと1日中、すきま時間に英語を口から出し続けた場合、相当な体力を消耗するでしょう。

また、1日の英語学習時間をあまりに増やしすぎると、ストレスになって体調を崩したりします。

でも、子どもにはそれがないのです。

そもそも、言葉を発することは楽しくてやっていることなので、おそらくゲームをプレイするような感覚なのかもしれませんね。

子ども同士でコミュニケーション

観察していて面白いのですが、最近娘は、保育園の同じクラスの子どもたちと積極的にコミュニケーションを取るようになりました。

帰り時間が一緒になると、保育園の前の遊歩道で仲の良いクラスメイトと遊んでから帰ることがあります。

その時に、子ども同士で言葉をかけ合いながらコミュニケーションを取っているのです。

お互いに不完全な単語と文法で話しているのですが、ちゃんと通じていることもあれば、まったく通じていなさそうなこともあります。

でも、同じぐらいのレベルの日本語話者同士で、楽しそうにおしゃべりしているのです。

これは、僕たち英語学習者に置き換えると、学習者同士で英会話するのに似ています。

僕は以前、大手英会話スクールで講師をしていた時に、この手の会話レッスンを担当していました。

同じぐらいのレベルの英語学習者のグループレッスンで、英語だけで会話するのです。

今振り返ると、これは子ども同士の会話に匹敵する練習法として、有効なんだろうなと感じます。

以上、子どもの母国語習得法が、大人の英語学習に役立つ部分をご紹介しました。

次回は最終回として、娘がまだ苦手な文法項目をご紹介します。

 

・・・つづく

 

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