from 師範代Shinya
(→前回のつづき)
娘を観察していると、子どもが言語習得をする環境は、とても恵まれているなぁ~と、改めて感じます。
ただでさえ脳が言語を吸収するスピードが速い(どうなっているのか不思議で仕方ありません)のに加えて、その言語のネイティブである親や他の大人たちが、
・その子の今の言語レベルに合わせた言い回し
・通じやすい自然な言い回し
を毎日教えてくれるのです。
この環境を大人が英語学習で実現するのは、ほぼ不可能だと思います。
ただ、大人には大人の強みがあると思います。
僕が娘を観察していて感じる「大人の強み」は、「母国語をすでにマスターしていること」だと思うのです。
自分の考えを話そうとしたときには、まず真っ先に頭の中に日本語が浮かびます。
この日本語は、「話したい内容のアイデア=思考力」です。
思考力は、人間が会話する上で必要なものです。
赤ちゃんの場合、この思考力と言語能力を同時に発達させていきます。
でも僕たち大人は、すでに思考力が十分に備わっているのです。
それは、母国語である日本語の力と比例していると思います。
日本語ですら思い浮かばない内容を、英語でペラペラしゃべることは不可能です。
「日本語を介さず英語で話す」は本当に現実的なのか?
「英語を英語のまま話そう」
「日本語を介さずに、英語のままダイレクトに話そう」
という言葉を聞きます。
それこそが、理想の状態だと。
確かに、それができれば理想かもしれません。
ただ、僕が16年間英語学習を続けてきて思うのは、帰国子女でない限り、日本語を完全に排除するのは難しいのでは?ということです。
僕は今でも、英会話の最中に、どうしても日本語が思い浮かぶことはあります。特に、
・話題が込み入ってきて、深い話をするとき。
・今まで日本語でも話したことがないトピックで話すとき。
・相手とバッチリ意見や趣味が合ったりして、感情が高ぶったとき。
この3つでは、どうしても日本語が頭に浮かんできます。
(逆に、How was your weekend? みたいなお決まりあいさつをしている時には、日本語は浮かばず、ダイレクトに英語のまま話している感覚です)
言い換えると、「思考力をフル回転させている時」と、「感情が動いた時」には、日本語が脳内に浮かんできます。
これは、感情や思考と母国語が深く結びついている証拠だと思います。
インプット量が多いと、アウトプットの質が上がる
以前、何かの本の中で「思考力を高めるためには、日本語力を高める必要がある」という一節を読んだことがあります。
そして日本語力を高めるためには、「本をたくさん読むこと」と書いてありました。
つまり、インプットの量が多ければ、アウトプットの質も上がるということです。
確かに、1度本で読んだ内容であれば、その内容について1度は考えたことになります。
そうすれば、その話題で話す時に使われる単語をうっすらでも思い出せる確率が上がるでしょう。
「英語で上手に話せない」という状況は、色んな要素が絡み合っています。
・話す内容が思い浮かばない(知識が足りない)
・思い浮かんだ内容を上手にまとめて伝えられない(思考力が足りない)
・日本語では言える内容を、英語で言えない(英語力が足りない)
・ふだんの練習では英語で話せる内容が、英会話になると緊張してパッと出て来ない(感情が高ぶって英語をコントロールできない)
などなど。
英語が上手に話せないと感じた時には、これらの要素のうち、どれが原因かをしっかり把握する必要があるのです。
そうしないと、「いつまでたっても英語力が足りない」と感じてしまうことになります。
どのレベルにいても、日本語は思い浮かぶ
あなたがどのレベルのステージにいても、日本語は脳内に思い浮かぶと思います。
だったら、ムリに日本語を脳内から追い出そうと躍起になるのではなく、それを受け入れて、「脳内に浮かんだ日本語を英語にする練習」をした方が現実的です。
そのための有名なものに「瞬間英作文トレーニング」があります。
でも最近、瞬間英作文トレーニングとは別に面白い英語テキストを発見しました。
「脳内に浮かんだ自然な日本語を、そのまま英語で伝える力を鍛える」ための本です。
ちょうど今このブログ記事と交互に投稿しているので、よかったら読んでみて下さいね↓↓↓
※2才の娘の母国語習得の観察日記(完)
p.s.瞬間英作文トレーニングを体験してみたい場合は、動画セミナーもあります。画像をクリックすると詳細を見ることができます↓↓↓
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From 師範代Shinya(新村真也)
(やり直し英語達成道場 師範代)
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