From 師範代Shinya(新村真也)
あなたが学生の頃に使っていた英語のテキストは、どんな感じでしたか?
もしかして、こんなイメージはありませんでしたか?
・英文のレベルが難しすぎて、何度も行ったり来たりしながら、超スローペースで読んでも理解度は半分くらい。
・途中で放り出したくなるほどつまらないけど、最後までやらないと先生に怒られる。
こういったイメージが学生時代に焼き付くと、「英文」に対するマイナスイメージが脳に植え付けられてしまいます。
大人の英語は、学生時代の真逆を行け!
大人になったあなたは、自由です。
あなたがどんなテキストを使おうと、どんな方法でトレーニングしようと、文句を言う人はいません。
「英語力をアップする」というゴールを達成するまでの「道のり」は、自由に決めることができます。
そこでポイントになるのは、学生時代の苦い経験です。その経験を活かして、「真逆の基準」でテキストを選びましょう。
大人の音読テキスト選び3つのポイント
音読トレーニングで使うテキストは、次の3つのポイントを基準に選びましょう。
① 自分が興味を持てる内容の英文
自分が好きなジャンルの記事なら、楽しく読み進めていくことができます。あなたの趣味、専門分野など、日本語でも読みたいと思う、興味のあるジャンルの英文を選びましょう。
もし、あなたの最終目標が「TOEICの点数アップ」だったとしても、あなたが今ビジネス英語に興味が無いなら、いきなりTOEICの問題集の台本を音読教材に選ぶのは危険です。
まずは優先順位として、「音読の習慣」を自分の生活の中に取り入れるために、「脳が英語が喜ぶ工夫」をしましょう。
「英語を見たら、脳が喜ぶ」という状態を作り上げることができれば、英語学習を「習慣」にしていくことができます。
② ちょっとだけ背伸びしたレベルの英文
英文があまりにも難しすぎると、せっかく興味のあるトピックを選んでも、意味が取れずに途中でイヤになってしまいます。
まずは、負荷の軽めなもの=80%以上が知ってる単語や文法で書かれた英文を選びましょう。残りの20%を音読で身につけていくイメージです。
③ 全部やらなくていい。
テキストを選ぶときは、「最後までできそうか?」で選ぶ必要はありません。ページをパラパラめくって、全体の半分くらいの英文に興味があれば、その本に決めてください。
買ったあとも、1ページ目からお行儀良く始める必要はありません。自分が一番興味のあるページから始めて、次に2番目、次に3番目・・・という順番で進めていきます。
そして、興味のある英文がなくなったら、もうその本は用済みです。次のテキストを探して、そっちに進みましょう。
興味のない英文を音読しても、頭に入ってきません。時間と労力の無駄になってしまいます。
僕が一番最初に選んだテキスト
最初は、「英語上達完全マップ」の本の巻末にオススメ本として紹介されていたテキストの中から選びました。その方が確実だと思ったからです。
僕が音読用に一番最初に選んだテキストは、「What’s new?」というNHKの教材でした。
いろんな趣味やスポーツ、健康や仕事など、いろんなトピックが入っていました。日本在住のネイティブの人たちが文化の違いで感じたことを、1~2ページの短いエッセイにして、1冊にまとめてありました。
書店でパラパラとめくって見て、英文レベルは当時の僕にはちょっと難しくて背伸びしすぎな印象を受けました。でも、日本語訳を見て、トピックのおもしろさに引き込まれました。「この内容なら、飽きずにできそうだ!」という自信が生まれました。
この「What’s new?」のテキスト中で、僕が最初に選んだ英文は、本のちょうど真ん中へんのページに収録されていた、「ダンス」に関するエッセイでした。僕は、その時点でダンスを8年間習っていたので、まさにピッタリのトピックでした。
英文は見開き1ページ半くらいの長さでしたが、ダンスが趣味だった僕にとって、本当に楽しく音読できました。
音読トレーニングは、家と通勤のクルマの中でやりました。最初は、この「What’s new?」のテキストも、全部やるつもりはありませんでした。興味のある文章から始めて、飽きたら途中でやめて、次のテキストを探すつもりでした。
でも、実際に始めたら、最初は興味のなかったジャンルのトピックにも時間と共に興味が出てきて、結局、全ページを30回ずつ音読しました。
もし、最初の1ページ目はまったく興味のないトピックだったので、そこから音読しようとしていたら、きっと途中で挫折していたと思います。
興味のあるトピックから始めて、ところどころ「つまみ食い」していったからこそ、飽きずに続けることができました。そして、英語力が上がるにつれて、最初は興味のなかった、ビジネスに関するエッセイにも挑戦してみたい!という欲求が生まれました。
『まとめ』
音読用テキストを選ぶポイントは、
② ちょっとだけ背伸びしたレベルの英文
③ 全部やらなくていい。
の3つに注目してみてください。
きっと、あなたの英語トレーニングが楽しくスムーズに進むはずです!
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From 師範代Shinya(新村真也)
(英語の達人養成ジム 師範代)
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