前回の記事では、AI英会話アプリを使いこなすコツとして、「使う機能を1つに絞る」ことをお伝えしました。
AI英会話アプリは、たくさんの種類のエクササイズができるので、つい投資元を取ろうとして、色々なことを試したくなります。
AIと英会話するモードに加えて、
・英単語を覚えるモード
・発音チェックをするモード
・よくあるフレーズを覚えるモード
などなど、てんこ盛りの機能を試したくなるのです。
でも、選択肢が多ければ多いほど、機能を選ぶ時点で時間とエネルギーを消耗してしまいます。
また、エクササイズを実行するのにも時間がかかります。
最終的に色んな機能を使えるようになるのは良いのですが、最初からそこを目指すと挫折しやすくなります。
まずは、AI英会話の最大のメリットである「会話相手になってもらうこと」を最優先しましょう。
そしてもう1つ、AI英会話アプリを使いこなす上で大事なことがあります。
それが、「指示出し」です。
AIは言われたことしかやってくれない
AIは機械です。
基本的には「人間に言われたこと」しかやってくれません。
機械任せにしていると、こちらの希望をくみ取ってもらえることはほぼないのです。
その結果、AI英会話アプリで挫折する原因の2つ目&3つ目である、
②AIが話してくる英語レベルが高すぎて、ついていけない。
③AIが話す内容が自分がしたい内容とズレていて、話を続けづらい。
という現象が起こります。
もちろん、アプリ開発会社の方で、ある程度の「レベル別&シーン別モード」を用意してくれてはいます。
・初級レベルの英会話モード=友達との軽いあいさつ練習&おしゃべり
・中級レベルの英会話モード=ビジネス英語でミーティング練習
・上級レベルの英会話モード=社会問題についてディスカッション
など、事前にAIに指示を出してプログラムを組んであるモードがいくつか用意されているのです。
とはいえ、用意されたトピックが自分にとってしっくり来るとは限りません。
「こんな状況でこんな会話をする経験は、自分にはないだろうな・・・」
と思いながらAI英会話の練習をしても、身が入りません。
英会話上級者(「英語」上級者ではなく、「英会話」上級者です)なら、どんなトピックを振られても、良い練習だと思って集中力を切らさずにAIとの英会話を続けられるでしょう。
でも、英会話初心者が、いきなり用意されたシーンに合わせて柔軟に自分の会話内容を変えていくことは、かなりムズカしいでしょう。
だからこそ、自分でカスタマイズする必要があるのです。
AIとの会話内容のカスタマイズは、上級者向けの機能だと思われがちですが、実は初心者こそ、カスタマイズした方が良いのです。
AIは命令を何でも聞いてくれる
先ほど、「AIは人間に言われたことしかできない」とお伝えしました。
逆に言えば、AIはこちらの指示に100%従ってくれます。
めちゃくちゃ従順です。こちらの指示を聞いて、
「いや、それよりこっちの方がいいですよ。」
なんて反論は、一切してきません。
こちらが、しっかりと
①英会話の最中に使う英単語や文法のレベル
②英会話のトピック
の2つを指示してあげれば、その通りに動いてくれます。
その結果、
「初心者に優しく、あなたの目的にピッタリ合った会話内容」を提供してくれるようになるのです。
できるだけ細かく指示を出す
AI英会話の内容を思い通りにするコツは、とにかく指示出しを具体的に、できるだけ細かくすることです。
AIが苦手なジャンルは、文脈を読み取って足りない部分を補ったり、忖度することです。
そこを期待してはいけません。
だから、AIへの指示出しをできるだけ分かりやすく言語化していく必要があります。
たとえば、
「英語のレベルは○○で、話のトピックは○○で、あなたと私の関係性は友達同士の設定。私たちのいる場所は、○○。」
というように、設定が細かければ細かいほど、AIはこちらの意図した通りに動いてくれます。
AIへの指示出し文章のことを、「プロンプト(prompt)」と言います。
prompt は動詞として使うと、「促す、促進する」という意味になります。
同じスペルで名詞にもなるので、「AIの行動を促す指示文」のことを指す使い方が、最近出てきました。
僕は英語教育のジャンルに限らず、色んな業種の講師がやっている「AI活用法セミナー」に参加していますが、どのジャンルの講師も口を揃えて言っているのが、
「プロンプトを最適化せよ!」
ということです。
・・・つづく。
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From 師範代Shinya(新村真也)
(やり直し英語達成道場 師範代)
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