【2023年は「人間電子辞書」になりました】

from 師範代Shinya

僕が英語学習を始めてから2年目に入った時のこと。

当時は画期的な技術だった「ネイティブ発音機能」が付いている電子辞書を初めてゲットしました。

この時は、すごく興奮したのを覚えています。

それまでは、個々の英単語の発音チェックは、ネイティブの先生に聞いて発音してもらうしかありませんでした。

(テキストに付いている音声CDだと、英単語同士が文章の中でつながって読み上げられるので、個々の英単語の発音と違うことがあるからです)

当然、1度では覚えられません。とはいえ、あまりに何度も先生に聞き直すのは申し訳ない気分になります。

そこで、ボイスレコーダーに先生の発音を録音させてもらって、英単語の発音チェックをしたりしていました。

でも、ネイティブ発音機能付きの電子辞書が登場したことによって、そんな必要がなくなりました。

何度も何度も、同じ発音をネイティブにリピートしてもらうことができるのです!

僕は嬉しすぎて、1単語を10回も20回も発音させて楽しんでいました。

その後、時が流れ、ネイティブ発音はもはや珍しい機能ではなくなりました。

ほとんどの電子辞書にネイティブ発音が搭載され、日本語の辞書でさえも発音ができるようになりました。

実は、広辞苑の発音機能がけっこう役立っています。たまにイントネーションが分からない日本語や、読みが分からない難しい漢字を発音させると、一発で音が理解できるからです。

また、ここ数年間でスマホが急激に進化したことで、いつでもどこでもネイティブ発音を聞けるのが当たり前になったのです。

そして今、2023年に、僕は自分が「人間電子辞書」になってしまいました。

人間電子辞書

「人間電子辞書」と聞くと、「電子辞書と同じぐらいの語数の英単語の発音を身に付けたのか?」と思われそうですが、実はそうではありません。

僕が昔ネイティブの先生にお願いしていたことを、今度は自分が頼まれる側になったのです。

しかも、英語ではなく日本語です。

依頼主は、このブログを書いている時点でもうすぐ2才になる娘です。(ブログ公開時:先日2歳の誕生日を迎えました!)

最近、娘の発音能力が急に発達し始めました。

急に身の回りにあるモノを単語で発音できるようになったのです。

当然、発音が上手にできると、僕や妻がホメます。

娘は嬉しくなって、もっとホメてもらうとして、色んなアイテムの発音を学ぼうとします。

その結果、覚えた表現は、「これは?」です。

英語で言えば、What’s this? です。

おそらく保育園で覚えてきた表現だと思われます。

先生が教えたのか?他の子供が言っているのをマネしたのか?分かりませんが、とても便利な表現です。

大人の前で「これは?」と言えば、必ずみんな答えてくれます。

目の前にあるアイテムを見ながら、ネイティブ発音してもらえる環境を、娘は手に入れたのです。

娘:「これは?」

僕:「これは、つくえ。」

娘:「これは?」

僕:「これは、いす。」

娘:「これは?」

僕:「これは、ペン」

娘:「これは?」

僕:(う・・・いつまで続くんだろう)「これは、消しゴム」

というように、ほぼ「これはモード」に入った娘は、エンドレスに「ネイティブ発音ボタン」を連打してきます。

僕は答えないわけにはいかず、ひたすら発音しまくるのです。

同じ発音を何度も練習

しかも、娘は同じアイテムを何度も指さしてきます。

娘:「これは?」

僕:「これは、つくえ。」

娘:「・・・これは?」

僕:(え?また同じだけど?)「これは、つくえ。」

娘:「うくえ」

僕:「おっ!リピートしているのか?」

娘:「これは?」

僕:(また同じだ)「これは、つくえ。」

娘:「ちゅくえ」

僕:「上手だね~!」

娘:「えへへ~」

みたいなやりとりが続きます。

娘は自分がうまくリピートできるようになるまで、同じアイテムを何度も何度も僕に発音させてきます。

しかも、うまく発音できると褒められる「ホメ機能付き」です。

(電子辞書の次の進化は、ネイティブ発音で Great! とか言ってもらえるホメ機能かもしれませんね)

名詞から練習する

娘を見ていて気付いたことは、赤ちゃんが単語を覚える過程は、「名詞からスタートする」ということです。

とりあえず、身の回りにあるアイテムの発音を片っ端から覚えていって、何度もリピートしながら覚えていきます。

ちょっとでも発音ができるようになると、皆からホメられて、モチベーションも上げてもらえます。

また、娘は「こんなこと聞いちゃダメかな?」とか「何度も聞いたら申し訳ない」といった考えは一切ありません。

何度も何度も、自分が納得できるまで、たくさんホメてもらえるまで、周りの大人を「人間電子辞書化」し続けるのです。

同じことを何度繰り返しても、飽きる気配はありません。

さらに、1人の時でも、保育園で習った歌を大声で歌っています。

1日中、ずっと発音練習をし続けている感じです。

最近は、寝言も言うようになりました。

何を言っているのか分かりませんが、寝ながら何か言葉を発しています。

よく「赤ちゃんは努力しなくても自然に言語を身に付ける」と言われますが、僕は娘を見る限り、努力しまくりの毎日に見えます。

しつこさ&継続力が、言語能力を発達させるのです。

ただ、大人の考える努力と、赤ちゃんの努力は、質が違います。

それは、本人が楽しんでいるかどうか?です。

大人=ちゃんと発音しなきゃ!これも覚えなきゃ!

赤ちゃん=うまく言えるようになりたい!言えた!ホメられた!

こんな感じで、心境が違うような気がします。

大人の英語学習も同じように「いかに自分が楽しめるか?」を意識するだけでも、続けやすくなるのではないでしょうか?

人間電子辞書の師範代Shinyaの気付きでした。

 

P.S.
ちなみに、僕は単調で同じ作業は飽きるので、娘が僕の「ネイティブ発音ボタン」を連打してきた時には、たまに英単語を織り交ぜます。

娘:「これは?」

僕:「つくえ。」

娘:「これは?」

僕:「desk!」

娘:「???」

すると娘は、「あれ?バグったか?」」というような目で見てきます。

今のところ、娘が英単語をリピート発音したことはありません。

あまりに音の周波数が違い過ぎて、ビックリしているようにも見えます。

今後、僕は意図的にバグりながら人間電子辞書を続けて、さりげなく娘に英単語も仕込んでみようかと考え中です。

また新しい気付きがあったら、シェアしますね。

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